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20141108ギャラリー巡り

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本日のギャラリー巡りは近美→三岸→資料館→らいらっく→富士フイルム→アリアンス→ivory→さいとう→スカイホール→三越→道新→時計台→たぴお→赤れんが→紀伊国屋→教育大サテライト→大丸の17か所。


→天気は爽快だが、朝と夕方はさすがに寒い。

■北海道立近代美術館「主体展」。
浅野英明「かつてここには駅があった」:鉛筆で丁寧に描かれた瓦礫と草木と雲と空。福島の方なので、大震災の爪痕なのだろう。私も似たような風景を今年見て来ただけに、身にしみる。
麻生眞紀子「風に舞う」:女性の踊る姿5態。自然な感じ。
伊藤博昭「Chimera」:建物の間の広場に謎めいた物体を配置した作品。一つの世界が感じられる。

井上樹里「例えば雲を掴むような其の先へ」:雲をつかむようなぼんやりとした景色。これは空気の組成そのものが違う別の星かもしれない。
岩見健二「創る」:工場風景だろうか。ハッとする明るさと周辺の闇がある。
木村正恒「洛東夕映」:スクエアに描かれた京都の街。

前川アキ「季節の透き間」:氷原と空に浮かぶ明りか? 大作をしっかり成立させている。
水戸麻記子「おもちゃがチャチャチャ」:中心に五月人形風の姿をした子供を描き、周辺には仁王様、ロボット、ピエロやおもちゃが配置されている、非常に楽しい作品。
渡邉俊行「弐百五拾弐佛」:升目にカラフルな仏が描かれており、目がちかちかする。
渡辺良三「被爆マリア」:白く奇麗なマリア像と焼けただれた二つのマリア像がいずれも顔だけ描かれている。

この展覧会、なかなか素直に見やすい絵画作品が多いし、私の行った時間帯はガラガラだったのでゆっくり観賞することができた。ぜひこういう展覧会を多くの人に見てほしいような気がするのだが、観覧料が800円なのである。もちろんこの値段に文句を言う気は毛頭ない。しかし、それなりにギャラリーを巡っている人は知っているのだと思うが、タダ券があちこちに置いてあるのである。当然私もそれで入場している。普段あまり絵画を見ていない人にこそ、こういう展覧会を見てほしいと思ったりするのだが、よく知らない人はネットで検索したり、美術館に行って「800円かあ…」と思うのではないだろうか。誰をターゲットに、どういう値段で見せるのか。ちょっと考えてほしいテーマであるように思う。

■三岸好太郎美術館「エキゾチック・サッポロ」。
「大通公園(北海道風景)」:筑波大学石井コレクションから、ここでも展示されることになったようだ。新たに寄託作品にもなっている模様。
「札幌郊外」:彫刻美術館の収蔵品が久しぶりのここでの展示だと思う。
「植物園(伝三岸好太郎作)」:一応「K.migishi」というサインが入っており、作風もそうも見えなくはないという感じ。

まあいつもの常設展と言う感じだが、「オーケストラ」「のんびり貝」が1階で展示されているというのが新鮮だった。



■さいとうギャラリー「MITORAMA-胎児の観るユメ-」。
「北海の対決GOKKO VS KAJIKA」:私の判定は、汁ものにしたらゴッコ、肝の旨さはカジカに軍配が上がる。
「2つ」:変なお土産のような木人形が2体。
「冬至の魔術」:カボチャ男がマジシャンのように手を広げると、星がきらめく…。ハロウィンじゃないところがいい。

「燃えよオオミズトカゲ」:ブルースリーの衣装を着てポーズを取るトカゲ。
「誰も起こしてはならない」:雲の上で眠る小鬼と翼のある犬。起こすと大惨事になるのだろう。

久々に水戸さんにご挨拶。小さなお子様がいるので、なかなか大変な様子であった。

■時計台ギャラリー「伊藤光悦展」。
「1番地2号棟402」:荒廃した集合住宅の屋根に黄色の旗。これは一つの希望なのか、それともそのまま朽ち果てるのか。
「Home on the range」:割と荒涼とした風景を描いてきた人だが、灰緑色の空に高く鳥を飛ばしたこの作品は、絶望的な風景ではない。どこかに救いがありそう。

■ギャラリーたぴお「自我の形象展」。
竹内はるみ「旅の途中(柳行李)」:黄色の線とうすい緑色で描かれた柳行李。妙に気になる。
林教司「オモウツボ」:暗闇に浮かぶ小さなホテルのような建物。四方に向かう矢印には奇妙な記号が描かれている。しみじみ見てしまう作品。

■北海道庁旧本庁舎「赤れんが美術館」。北海道文化財団20周年記念事業ということで、臨時の美術展示室が開設された。毛内やすはると吉成翔子の花畑が二つ、武田浩志の神殿が一つという印象。



赤れんが前の風景。

 

久々に見た本郷新「北の母子像」。



アスティ45の前で発見。大貝滝雄「風45」。もしかして初めて気がついたかも。



■北海道教育大学札幌駅前サテライト「彫村合併」。
高橋和加奈「16年と7カ月と1日」:鳥が逃げてしまったらしい小さなかごを手に目をつぶる女性。小鳥が外の世界に羽ばたくのと、女性の行く末を重ね合わせた作品だろうか。

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