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20141223ギャラリー巡り

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本日は芸森→東急→はやしの3か所。

■札幌芸術の森美術館「光と影のファンタジー 藤城清治の世界展」。正直なところ、それほど興味のある展覧会ではなかった。しかし、なかなか良くできた展覧会で、藤城ファンの方は確実に「良かった」と思われるのではなかろうか。

「ガラス絵 ピルゼン丘にのぼる酒樽馬車」:銀座のビアホール「ピルゼン」で展示されていた作品。28歳の時の初めての影絵壁画だそうだ。この作品以外に2点あり。
「花と少女(水槽)」:手前が本物の水槽になっており、作品が水面に写り、ゆらぐ様子が見える。
「フェニックス」:東日本大震災の津波、廃墟を小さく描きつつも、花火、太鼓をたたく子供、大漁旗の上にフェニックスが飛ぶ。必ずや再生するとの祈りを込めた作品だろう。

「クリスマスの鐘3」:この作品に登場する、実に細かい教会のステンドグラスは見ものだ。制作に1カ月以上かかり、ご本人が「もう同じような作品はつくれない」と語ったもの。
「こたつと猫」:こたつ布団のパッチワークが布らしくてなかなか良い。
「カンは踊る」:ファンタピーチ、HI-C APPLE、PostWater、PF21、POCARI SWEAT STEVIA等の缶が描かれている。1990年頃は機能性飲料の時代だったか。

「水玉の中のメルヘン」:円形の画が水玉のように壁に貼ってあり、両サイドと天井が鏡であるため、どこまでも広がって見える。
「光彩陸離(レプリカ)」:原作は木の葉が十万枚以上、花弁が6万枚以上、使った剃刀の刃が5万枚以上という恐ろしい作品。それを25分の1に縮めているのだから、気の遠くなるほど細密なのだ。
「福島 原発ススキの里(レプリカ)」:地面に近い椅子でこの作品のための画を描いたため、他の人の倍の線量を浴びたらしい。

「愛のカクテル(レプリカ)」:藤城氏はドンペリニョンのロゼが好きなのだそうだ。



なかなか見ごたえがあったのは、否定できない。なお、中庭ではインスタレーション、田村純也「無風ノ空」が展示されている。

 

その後、工芸館の「クリスマスアート展」も急いで見て回る。



■さっぽろ東急百貨店美術画廊「なつかしのヒーロー大集合 昭和の漫画原画展」。年末恒例のイベントだと思う。
手塚治虫「鉄腕アトム1965」:値段が264万6千円とあって、何回か見たこのイベントでも過去最高ではあるまいか。

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