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Channel: 散歩日記X
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高級なものと言ったら

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本日の夕食は実に珍しいことにふぐ(河豚)だ。狸小路そばにあるふぐ料理店「T」へ。狸小路側の入口から入ろうとしたところ、エレベーターがそのフロアまで行かずにあせる。南側入り口から入ると円滑に到着できるらしい。



まずはふぐの煮凝りを食べつつ、汗をかいたためビール小でスタート。それにしても今日の札幌は暖かかった(時に暑いとさえ感じた)。煮凝りは魚の味がかなりしっかりしている。



薬味が出てきて気分が高まってきたところで、最初の大物が登場だ。





うーむ、ふぐ刺しを2枚くらい取り、小葱を巻いて食べると、やはりふぐはふぐと言うしかない味と歯ごたえだ。時々白身の魚を「ふぐのようだ」と表現する事があるが、やはり違うものでしかないことが分かる(どっちが旨いということではない)。それから湯引きがついているのだが、これまた旨い。皮の部分の歯ごたえと、身の部分のあっさりした味わいが両方楽しめる。

次は空揚げ登場。鶏肉に近いくらいの歯ごたえがあるが、味はあっさり。塩味がついているのでそのままで十分なのだが、ちょっとだけポン酢をつけるとこれもいい。そして、やはりひれ酒を注文しなくては。

 

ひれ酒の「ひれ」はすぐ出すようにと注意書きがあったので、早目に取りだしたのだが、それでもすごい濃厚な味。酒というよりは出し汁と言った方が近いかもしれない。ちなみに酒には他に骨酒、身酒、白子酒、うぐいす酒(ふぐの口の部分を炙って入れるらしい。ちょっと不気味かも)と、ひれ酒に限らない豊富さだ。白子酒は禁断の味だな。

しかし、部屋がちょっと暑いな。おまけにひれ酒で汗が出てきたところに登場するのが鍋だ。残念ながら鍋の写真を取り忘れ、春菊と葛切りの写真しかない。ついでにふぐ白子焼きの写真も載せておこう。

 

鍋は全般的に柔らかい味。ふぐは骨のそばの身、頭の部分、肉だけの部分といろいろなバリエーションで入っている。この歯ごたえと味の違いを感じながら食べていると、白菜がどんどんいい感じに煮えてくる。白子は香ばしさもあるが、その後は圧倒的なクリーム感。

そして最後はふぐ雑炊だ。これがポン酢をかけてもいいのだが、そのままでも感じられるのが圧倒的な出汁感だ。すくっただけでもう完璧に隙の無い味なのである。後は柚子シャーベットでフィニッシュ。

 

何だかんだと2時間くらい滞在することになった。私の席の近くには座敷が6室ほどあるのだが、家族連れで満席。年配の方もいるようだが、子供も結構いる。子供のころからこんなところに出入りするとは、とんだブルジョアだな(大げさ?)。

帰りがけの水槽で、結構機敏に泳ぐふぐを見る。どうもお世話になりました。


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