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20150404ギャラリー巡り

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本日は札幌で資料館→富士フイルム→スカイホール→さいとう→道新→大同→大丸の7か所。小樽に移動して、市民ギャラリー→小樽美術館→小樽文学館の3か所で計10か所。

■札幌市資料館「中原宣孝展2015」。展示がほとんど無くとも(他、いけばな展が1つだけだった)、これは必見だろう。
「Der Schrel」:鉛筆スケッチ以外に1点だけあった油彩画。祭壇を思わせる静物画。見ていて気持ちいい。

それから「おおば比呂志記念室」の展示が復活。今回は北海道消防新聞に昭和30年頃に連載されていた「ひのみ一家」という4コマ漫画が見どころ。火災の互助会の勧めや、煙草のポイ捨てへの警鐘など、火災に特化したマンガである。

ウリ信用組合前の女性彫像。表示はハングル語のようで、良く分からず。土日はシャッターが閉まっているのだが、ちょうどシャッター工事をしていたため、近づいて撮影してみた。



■富士フイルムフォトサロン「増田鐵也「ジオラマフォト」作品展」。六本木で見たような気がする。

このジオラマは撮影自由だそうだ。



■スカイホール「坂みち代個展」。
「ひとり」:公園に向かって歩み出す子供を描いた版画。夏の日を思い起こさせる。

■小樽美術館「小樽水彩画会 歴代会長の風貌」。
宮崎信吉「少女像」:いわゆる水彩で思い浮かべる優しい風景がではなく、赤い着物に強い表情の少女。油彩に決して負けない力強さがある。この人は斎藤清(版画)が弟子入りしたり、今田敬一と二人展を開催したり、なかなかの人のようだ。
中島鉄雄「市街風景」:札幌だろうか? 1935年作にして、街にはサッポロビール・長崎カステラ・「ランチ」と言った看板が見て取れる。
中島鉄雄「初冬(札幌)」:戦時中の作品だが、緑の葉に暖かな茶色の樹木がカラフルに見える。モダンな作品。

坂東義秋「雪晴れの町」:雑貨店の横にある雪の坂道が小樽らしい風景。
森田正世史「サーカス小屋」:私の年代だと、お祭りのときにサーカスが来ていた記憶がまだギリギリある。
森田正世史「運河残雪」:この辺の作品では空と水に点描が使われている。あらゆるものを点描で描くのはどうかと思うが、光のちらつく空と水には必然性のある技法と言えるだろう。

笹川誠吉「運河待春A」:どっしりとした建物と船。さすがの構成力だ。



■小樽文学館「伊藤正展」。この文学館ゆかりの作家でもあり、正統派の文学展示となった。有名人ともなると子供の頃の通信簿や作文を公開されてしまうのである。辛いなあ…。

 

ここでコーヒー休憩。



ところで最近は重大犯罪の容疑者になっただけで、子供の頃の写真や文集、当時の人柄などが思いっきりマスコミに出るのだが、いかがなものだろう。当然、容疑者は容疑者であって、裁判の判決が確定するまでは犯罪者ではない。また犯罪者だからといって、全てのプライバシーを暴露されるのも問題だ。という真面目な論点もあるのだが、昔からマニアックな人間にとっては、過去を暴かれるという恐怖は犯罪の抑止力になるような気がするのだが、どうだろう。

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