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Channel: 散歩日記X
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南インドの味

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先日ある方から「北海道には珍しい北インドと南インドの料理が食べられる店がある。特に南インドはとても貴重」という話を頂き、ギャラリー巡りのコースを若干調整しつつ、その店「JP」を訪問してみることにした。

非常に分かりにくい場所にあるという話だったが、道に迷ったのは自分が住所を1町間違えていたせいである。そのことに気がつくと、比較的悩まずに店に到着することができた。なかなかインド料理店らしからぬ店に入る。慎重に12時よりかなり前に到着するように考えていたので、先客はあまりいないようだ。



2階の席に座り、文字たっぷりのメニューを見る。あまり考えてもしょうがないので、事前に決めていた南インドの定食「ミールス」というのを注文。しばし待つ。



さて、豪華なのがやってきたぞ。写真の上の方から時計回りにスリニワスマトンカレー、サンバル、ラッサム、ダヒ(カード)、チャトニ(ミント&コリアンダー、ココナッツ)、ピックル、バスマティライス、プーリ、パパドである(何が何だかわからん)。そして中央にキャベツとチキンの副菜がある。

まずマトンカレーはかなり辛くスパイシー。これは割と理解が早い。サンバルは印象で言うと「野菜スープ」。辛さはなく、あっさりした味わい。ラッサムはトマト風味で少し辛味がある。これら3つを食べただけでも、簡単に「カレー」と言えないことが分かる。また、なおかつ、日本人は簡単に味が分かる、とはならないのではあるまいか。多分、生まれて初めて味噌汁を飲まされ、「美味しいですか?」と聞かれた外国人はこういう気持ちになるのだろう(不味い訳ではもちろんないが、何と説明して良いのか理解が追いつかない感じだ)。

チャトニというのは薬味なのだそうだが、これはなかなか良い。私はミントリキュールが好きで、かつ薬草系のリキュールは何でも飲むので、ミント&コリアンダーだろうがどんと来いだ。チキンにつけて食べたり、最後は直接味見をしてしまった。

主食チームはまず日本のコメとは全く違うバスマティライスだろう。通称「香りの女王」と呼ばれ、庶民の日常の食卓には上らない高級米だそうなのだ。見た感じ「ココナッツでできているのではあるまいか」と思われる透明感のある長粒米なのだが、カレーとの相性は申し分がない。ちなみにライス・サンバル・ラッサムはお代わり自由なのだそうだ。

プーリは少し油っけのある揚げパン。サンバルにつけて食べるのが一般的だとか。パパドは豆粉でできた煎餅。直接食べるか、砕いてライスにまぶして食べるのだそうだ。

マトンカレーが結構辛く、途中でちびちびラッシーを飲む。ラッシーの隣にあるのは最初に出て来たスパイス風味のクッキーのようなものだが、これを最後にデザート代わりに頂いた。

北インドのキーマカレー、ダルカレーもあるし、南インドの魚のカレーもあるし、そして何よりビリヤニもある。また来て、次はビリヤニを食べるしかあるまい。そしてまたカレーに戻って、インドの味を堪能したい。こちらが経験をつまなくては、真価が捉えられないような気がするのだ。


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