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20130309ギャラリー巡り

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本日は市民→丸井→ARTスペース201→ivory→さいとう→スカイホール→三越→アリアンス→富士フイルム→大通→らいらっく→道新→時計台→STV北2条→チカホ→エッセ→大丸と、断続的に吹雪く中を少し妥協しつつの17か所。

■市民ギャラリー「芸森+彫美コレクション展」。期待より出品作が少ない。せっかく街中で芸森と彫刻美術館のアピールをする機会なのだから、2階も使えば良いのに。

鎌田俳捺子「堆積」:緑、茶、赤の色彩の層がたたみかけるように迫ってくる。
小谷博貞「残酷な季節(豪雪地帯)」:作品だけ見ると、丸っこい形が目立ち、決して厳しい冬の風景という感じはしない。しかし可愛らしい振りをして、こいつらは重いし大変なのだな。
本田明二「鶴の舞」:金と銀の鶴が左右から舞い降りる9つのパーツからなる大作。これは見ごたえがある。芸森もよいが、札幌駅の目立つ所に飾っても良いのじゃないか。

■市民ギャラリー「写真で綴る札幌」。といいつつ、2階では旧札幌市写真ライブラリーからの作品展。昔の北海道帝国大学工学部が非常にカッコイイのに驚く。今は真四角な全くつまらない建物なのだ。

官庁等の建物写真が当然多いのだが、私は「一正亭(牛鳥鍋専門 大通西3丁目」「西洋料理有合亭 北2条西2丁目」「西洋料理店マルヨシ精養軒 南1条西4丁目」「株式会社エンゼル館 北3条西3丁目」等が気になる。

■ivory「デジタル絵画研究室展」。
佐藤菜摘「けむ」:鳥の目のような、煙のようなクレヨンによる作品。
飯野祐理「papaとboku」:砂漠を旅するカタツムリ父子の物語。カラスを撃退するほど父は強い。何だかわけがわからないが、面白い。

■スカイホール「TURNER AWARD入賞・入選作品展2012」。
増田将大「mist.1 mist.2 mist.3」:淡い色彩で地方都市の風景を描いたもの。所々紫の点で形が強調されている。
植田明志「HOPE」:鯨のかたちにサンゴやフジツボが表面に貼りついた立体作品。造形が非常に良くできている。
盛田亜耶「百々目」:人体、蝶の羽、孔雀の羽根にギョッとするような目玉を描いた、ホラーな作品。

■富士フイルムフォトサロン「北海道大学写真部高木拓真個展 寂寞有為」。羽幌、美唄、室蘭、札幌、枝幸、夕張、苫小牧など、道内各地の人のいない風景。決して寂しいだけの風景ではない。

■大通美術館「千展」。それぞれの作家が個性的な作品を出品。昔に比べると、少しまとまってきたかも。
梅木美呂「回想」:卵型の形の周りには空間のゆがみが生じているようだ。正確に物事を回想することはできないためか。

■時計台ギャラリー「札幌大谷大学短期大学部美術科+芸術学部美術学科選抜展1期」。「道展U21」等で見た作品も多く、その辺は省略。
小林由紀実「瞼のモデル」:座る女性の上に、さまざまな色の扇型を重ねた作品。
高薄亜実「その先はどこへゆく」:先の見えない廊下には、妙な物体が転がっている。どうも嫌な気配が感じられそうだ。

■STV北2条ビル「平田まどか「ボルヌ」」。ビルの入口に祝祭空間が出現。

 

■ギャラリーエッセ「職業病コレクション」。女医、看護師、お菓子製造などの職業人が架空の病気にかかっている設定の写真展。作家本人のセルフポートレートのようで、かなり凝った舞台設定をしていると共に、少しエロティック。なかなかの美人さんなだけに、目のやり所に困る。

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