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20161015ギャラリー巡り

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本日は資料館→コンチネンタル→富士フイルム→アリアンス→ivory→さいとう→スカイホール→三越→大通→道新→時計台→赤れんがテラス→プラニスホール→大丸→道銀駅前支店→大洋の16か所。

■札幌市資料館「第15回斎藤由美子水彩画展」。主に、草花を水彩で描いた作品が展示されている。自然の美しさがポイントだが、単に写実的に描いたというより(そうとう写実的だが)、作家の目で描きたいポイントを明確にしている感じがする。それが微妙な遠近感のように感じられ、より一層、自然の良さが伝わってくるのだ。

「あけてくださぁ~い」:資料館の窓につめ寄ってくるような枯れ葉を描いた作品。ユーモラスでもある。



■コンチネンタルギャラリー「中江紀洋展」。これは素晴らしい。
「風のひとりごと」:化石化したような木を台座に、石に見立てたような楕円体があり、さらにその上に5匹のトカゲらしい生物が歩いている。風が「1億年前に、こんなことがあったのさ」とつぶやいているかのようだ。

彫刻だけではなく、ドローイング作品が多数展示されているのは意外だった。幾何学的な形+ドリッピングで、何となく曼荼羅のような印象を受けた。

■札幌アリアンス・フランセーズ「THREE TREE 2016 3人のひっそり絵画展」。
佐藤綾香「甘いかおり」:苺が画面からはみ出すような半立体作品。
佐藤綾香「遭遇1」:それに対してこちらは、人の目と狼を重ね合わせた、ほぼモノトーンの作品。
古田萌「兆-きざし」:楕円体の木に手と蜘蛛を描いた作品。
宮村麻未「きまま」:お菓子などを描いた連作集だが、ちびたポッキーを描いた作品が何とも面白い。

あれれ、雪虫が服にとまった。何度か見かけたような気はしていたのだが、ついにこの季節が来たか。



■時計台ギャラリー「米澤邦子展」。思わず「やるな!」と言ってしまう展覧会。
「流景」:色彩と表面の形状のバランスで深みのある表現がなされている。

■プラニスホール「夕張市美術館コレクション~炭都・夕張の美術遺産」。私は2006年に夕張市美術館に行ったのだが、あれから10年。夕張市は財政的に非常に厳しく、美術館も今はない。

小林政雄「炭鉱風景」:茶色の山肌、建物、それらを縁取る黒く太い線。エルンストを思わせる作品だ。
大黒孝儀「選炭場」:不思議と明るく、整然とした建物が描かれている。

この他にも、齋藤清、佐藤忠良、山内壮夫、夕張生まれの伊藤光悦、江川博の作品、さらに夕張市美術館で開催された展覧会のポスターや1950年頃の夕張の写真など、なかなか興味深い展示であった。


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