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20190623ギャラリー巡り

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本日は市民→松崎ビル→SONY→さいとう→スカイホール→三越→富士フイルム→大通→道新→チカホ→紀伊国屋→近美の12か所。   昨日はギャラリー巡りをさぼったこともあり、まだ少し小雨残る中を出発。     ■市民ギャラリー「第74回全道展」。あまり力を入れすぎず、それでも目についたものだけを見る。 水口司「沖縄の記憶2019」:沖縄の墓とモニュメントのような、いや手りゅう弾にも見えるようなモチーフ。 佐藤仁敬「Painting」:人体をあえて荒々しく塗り、特に顔は鼻より上の造作が見えないように塗りつぶされている。 杉吉篤「重い羽」:黒い服を着て宙に浮かぶ人物。羽には4つのペンダントのようなものが下がり、浮遊感が全くない。   武藤富子「史石「堆P8」」:大岩のある崖にも、何かの結晶構造のようにも見える。いや、抽象画のようでもあるな。 加藤博希「あふれる」:巨大な人の顔の上に、何となくエレクトリックなイメージ。 高田健治「流線」:筆跡だけを残したような作品だが、風か空気を描く取り組みのようにも思える。   松木眞智子「Water Vein I」:中心部から水色が爆発する作品。 佐々木ゆか「泡沫~華~」:水面に顔だけ浮かぶ女性。赤い服と広がる髪が、その女性性を増している。セイレーンのイメージかも。 下田徹「追憶II」:透明のパイプによるらせん構造と泡のようなものが描かれている。追憶のイメージがこうなるというのはどこか不思議。   宮下淳「Bird」:無残に地に落ちて死す鳥。救いのなさを感じる。     ■松崎ビル「第1回 石の祭典 さっぽろミネラルリトルフェア」。化石、岩石、輝石、アクセサリーなどを集めた展示会。目立たないビルに思った以上に子どもたちも訪れていた。     ふう、やっと天気が少し良くなってきたぞ。     ■スカイホール「渡会純价展-scribbleから」。オーケストラをテーマにした作品があるから当然ともいえるが、それ以外の作品からもどこかしら音楽的な要素を感じる。   ■チカホ「つながろう2019 終わりとはじまり」。全体的にいろいろともの思わせる作品が多かった。 野村裕之「中川ライター店が残したプラバンと今も続く年経た少年の夢について」:札幌の模型ファンなら何となくわかるような。     梅田力「無題」:最近、この方の作品を見かけるね。     西本久子「東雲」:下の木枠で出来た立方体も含めた作品だと思ったら、違うようだ(木枠は別の所にも置いてあった)。そうだったら、写真の撮り方ももう少し違ったのだが。     上嶋秀俊「いのちのかけら」:いいね。火の玉のような、隕石のような。     熊谷文秀「発芽」:ストーブの上から気の芽のようなものが出ている。金属がいつか有機体になるのかもしれないし、金属のまま進化しようとしているのかもしれない。     朝地信介「跡」:文明か、それとも火山か天変地異か。何者かが残した跡の表現。     菱野史彦「巡る」:めぐる円環の形も良いし、影の形もいい。     中島義博「雨季」:密林に侵入し木の実を食べる魚のイメージなのだそうだ。生き物には計り知れないやつがいそうだ。     八子直子「はじまりのおわりのはじまり」:うーん、何とも表現しにくい。     畑江俊明「流れの、始まりと果てに」:空間の中を何かが通り過ぎながら、形を残していく様か。     Kit_A「爆発」:自らのおなじみのモチーフ、ロードコーンを吹っ飛ばす。     谷口大「~変容との対話~」:地下歩行空間に生えた小さな遺跡。     戸山麻子「果てしない物語」:水色の森。     志摩利希「閉じていて開いている家」:古い家の中にまだ生きているものがあった。     かなり天気は良くなり、ちょうど良い気温になって来た。     ■北海道立近代美術館「東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」。 「唐招提寺御影堂障壁画 山雲」:見上げる山、日本の風土とそこにある湿度と匂い。深山に分け入った思いがする作品。これは日本のミュシャ「スラヴ叙事詩」かもしれない。 「唐招提寺御影堂障壁画 濤声」:こちらは海を見つつ散策する思いがした。どこなく涼やかにさえ感じる。 「唐招提寺御影堂障壁画 桂月月宵」:縁側から朧月を見上げるかのようだ。   それぞれの作品の下図、割出図、試作が途中に展示されているのだが、これだけ周到にプロトタイプを作るのかと、その仕事ぶりの丁寧さを感じた。我が身を振り返り、少々情けなくなる。   「唐招提寺御影堂障壁画」は上記のように素晴らしいパートがあったのだが、樹木を描いて、どうにも上下に寸詰まりにように見えるものもあった。世の中の評価はどうなっているのだろうか。   「雲中層嶂」:薄墨による山がものすごいリアルさを伴って見える。 「年暮る」:京都の小さな町家に雪が降っている。少し大きな三角屋根は寺だろうか。繊細で良い作品だ。   もう少し空いているときに見たいような気がして来た。一部、後期に展示替えがあるので、もう一度行きますか。     常設展も内容が変わっているはずなのだが、疲れて見に行けず、飲み物休憩。何か複雑な名前の飲み物だったが、味はアイスココアという感じだった。    

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