本日は近美→道新→芸森の3か所。
■北海道立近代美術館「カラヴァッジョ展」。まだ届いていない作品が8点あるが、とりあえず行ってみた。10時過ぎに会場に到着したが、行列はできておらず、混雑はさほどでもない。ただ、帰るときにはもう少し人が増えていた模様。
カラヴァッジョ「リュート弾き」:ガチガチの古典様式で描かれた作品だ。
アンティヴェドゥート・グラマティカ「清純の寓意」:光と影、モノトーンに近い程の陰影で描かれた作品。
不詳画家「聖トマスの不信(カラヴァッジョ作品からの模写)」:キリストの胸の傷に指を突っ込む聖トマス。なかなかえぐい描写だ。
カラヴァッジョ「聖アガピトゥスの殉教」:首を切られた瞬間、まだ意識があるのではないかと思われる人物を描いた恐ろしい作品。雪舟の「慧可断臂図」を超えているかも。
カラヴァッジョ「歯を抜く人」:歯を抜く人がこちらを見ていて、目が合う。「お前も歯を抜いてやろうか」という作品。
フィリッポ・ヴィターレ「ホロフェルネスの首を切るユディト」:いわゆる劇場的な名シーン。
ジョヴァンニ・フランチェスコ・グエリエーリ「ロトと娘たち」:下からの光で美しく浮かび上がる娘たち。しかし、この話はなあ…。
オラツィオ・リミナルディ「イカロスに翼を取り付けるダイダロス」:イカロスが中性的で何とも怪しいシーンに思えてしまう。
全部そろったとしても出品点数は41点。正直な所、少なく感じるのだが、それ故に見やすいともいえる。但し、絵画の間を大量の解説で埋めているので、それをいちいち読む人たちが実に邪魔くさい。解説ばっかり読んで、画を全然見ないって、何しに来てるんだよ! という感じだ。
未着の作品が届くかどうかはまだ分からないそうだ。作品未着のうちに見た人には、半券の裏側に押印するなどして、作品到着以降に見ることができるようになるとのこと。札幌市内の人は良かろうが、はるばる遠くから来ている人は、もう一度来いと言われても厳しいかも知れないね。
私は美術館友の会の会員証で入場しているので、別途、観覧証明の券をもらった。
遅れている作品が到着しなくても、再鑑賞はできるのかな?
メドゥーサの盾の顔ハメ。ちょっと写真がブレた。
■北海道立近代美術館「バック・トゥ・ザ・フューチャー-来るべき20年代に向けて」。
ドーム「花器」:色彩が実に美しいね。
岡沼淳一「霞か雲か」:先日亡くなったばかりの作家の作品。
岡沼淳一「森を見た日」:2階の外に向かった休憩コーナーのソファが一部よけられて、この作品が展示されていた。急遽展示することになったものだろうか。
■北海道立近代美術館「新収蔵品展」。
深井克美「グラス」:去年の深井克美展が契機になり、3点(他に「熱」「石化」)が収蔵されたとのこと。素晴らしい作品である。
高橋伸「赫月」:この作風、間違いなく似ている方がいるのだが、名前が思い出せない。年齢からして、弟子とも思えないが…
■札幌芸術の森美術館「テオ・ヤンセン展」。昼食を取ってからのんびりと芸森に向かう。
会場内に入るとあまり人がいないようだった。
と思ったら大間違いで、毎正時に行われるストランドビーストのリ・アニメーションがちょうど行われているのであった。芸森の美術館でこんなに人がいるのを見たことがない。
ちょうど動く展示が終わったので、次の正時を目指して待つ(待つのきらいなんだけど、さすがにこれは見なくてはなるまいよ)。
「アニマリス・オルディス」:これは来場者が押して動かすことのできる作品。私はちょうど空いているときに試すことができたが、その後は常時20人待ちくらいの行列になっていた。
「アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ」:14時のリ・アニメーションではこれが動いた。
しかしながら、見るのも一苦労なのである。
美術館中庭にある「アニマリス・ペルシピエーレ・エクセルサス」。なんかこれは空を飛んでいきそうだ。
第二会場である工芸館にも4点ほどの展示があった。さて、感想であるが、さすがに機械仕掛けと片付けることのできない、どこか不思議な魅力ある動きをするものだと思った。展示室を出たところで、小さなストランドビーストの模型(風で動く)が販売されていたが、結構な数が売れているようだった。ちょっと気になる、小さな動物を思わせるところがあるのだな。
作者ヤンセンが昔使っていたコンピュータが展示されていた。何と、アタリ社のものである。
アイディアスケッチも展示されていたが、生命感があるとともに、背景に位相幾何学の知識があることをうかがわせる図だ。
これは間違いなくお勧めの展覧会だろう。ぜひ、じっくり時間も取って、ストランドビーストが動くところを見るべきである。
■北海道立近代美術館「カラヴァッジョ展」。まだ届いていない作品が8点あるが、とりあえず行ってみた。10時過ぎに会場に到着したが、行列はできておらず、混雑はさほどでもない。ただ、帰るときにはもう少し人が増えていた模様。
カラヴァッジョ「リュート弾き」:ガチガチの古典様式で描かれた作品だ。
アンティヴェドゥート・グラマティカ「清純の寓意」:光と影、モノトーンに近い程の陰影で描かれた作品。
不詳画家「聖トマスの不信(カラヴァッジョ作品からの模写)」:キリストの胸の傷に指を突っ込む聖トマス。なかなかえぐい描写だ。
カラヴァッジョ「聖アガピトゥスの殉教」:首を切られた瞬間、まだ意識があるのではないかと思われる人物を描いた恐ろしい作品。雪舟の「慧可断臂図」を超えているかも。
カラヴァッジョ「歯を抜く人」:歯を抜く人がこちらを見ていて、目が合う。「お前も歯を抜いてやろうか」という作品。
フィリッポ・ヴィターレ「ホロフェルネスの首を切るユディト」:いわゆる劇場的な名シーン。
ジョヴァンニ・フランチェスコ・グエリエーリ「ロトと娘たち」:下からの光で美しく浮かび上がる娘たち。しかし、この話はなあ…。
オラツィオ・リミナルディ「イカロスに翼を取り付けるダイダロス」:イカロスが中性的で何とも怪しいシーンに思えてしまう。
全部そろったとしても出品点数は41点。正直な所、少なく感じるのだが、それ故に見やすいともいえる。但し、絵画の間を大量の解説で埋めているので、それをいちいち読む人たちが実に邪魔くさい。解説ばっかり読んで、画を全然見ないって、何しに来てるんだよ! という感じだ。
未着の作品が届くかどうかはまだ分からないそうだ。作品未着のうちに見た人には、半券の裏側に押印するなどして、作品到着以降に見ることができるようになるとのこと。札幌市内の人は良かろうが、はるばる遠くから来ている人は、もう一度来いと言われても厳しいかも知れないね。
私は美術館友の会の会員証で入場しているので、別途、観覧証明の券をもらった。
遅れている作品が到着しなくても、再鑑賞はできるのかな?
メドゥーサの盾の顔ハメ。ちょっと写真がブレた。
■北海道立近代美術館「バック・トゥ・ザ・フューチャー-来るべき20年代に向けて」。
ドーム「花器」:色彩が実に美しいね。
岡沼淳一「霞か雲か」:先日亡くなったばかりの作家の作品。
岡沼淳一「森を見た日」:2階の外に向かった休憩コーナーのソファが一部よけられて、この作品が展示されていた。急遽展示することになったものだろうか。
■北海道立近代美術館「新収蔵品展」。
深井克美「グラス」:去年の深井克美展が契機になり、3点(他に「熱」「石化」)が収蔵されたとのこと。素晴らしい作品である。
高橋伸「赫月」:この作風、間違いなく似ている方がいるのだが、名前が思い出せない。年齢からして、弟子とも思えないが…
■札幌芸術の森美術館「テオ・ヤンセン展」。昼食を取ってからのんびりと芸森に向かう。
会場内に入るとあまり人がいないようだった。
と思ったら大間違いで、毎正時に行われるストランドビーストのリ・アニメーションがちょうど行われているのであった。芸森の美術館でこんなに人がいるのを見たことがない。
ちょうど動く展示が終わったので、次の正時を目指して待つ(待つのきらいなんだけど、さすがにこれは見なくてはなるまいよ)。
「アニマリス・オルディス」:これは来場者が押して動かすことのできる作品。私はちょうど空いているときに試すことができたが、その後は常時20人待ちくらいの行列になっていた。
「アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ」:14時のリ・アニメーションではこれが動いた。
しかしながら、見るのも一苦労なのである。
美術館中庭にある「アニマリス・ペルシピエーレ・エクセルサス」。なんかこれは空を飛んでいきそうだ。
第二会場である工芸館にも4点ほどの展示があった。さて、感想であるが、さすがに機械仕掛けと片付けることのできない、どこか不思議な魅力ある動きをするものだと思った。展示室を出たところで、小さなストランドビーストの模型(風で動く)が販売されていたが、結構な数が売れているようだった。ちょっと気になる、小さな動物を思わせるところがあるのだな。
作者ヤンセンが昔使っていたコンピュータが展示されていた。何と、アタリ社のものである。
アイディアスケッチも展示されていたが、生命感があるとともに、背景に位相幾何学の知識があることをうかがわせる図だ。
これは間違いなくお勧めの展覧会だろう。ぜひ、じっくり時間も取って、ストランドビーストが動くところを見るべきである。