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恒例の後志(1) 純粋カツ丼

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今日はそそくさと札幌のギャラリー巡りを済ませる。さいとうギャラリーに行こうとすると、ビルの新店オープンで大変な騒ぎに。どうやら南口からは、店の中を通らないとエレベータまでたどりつけないみたいだ。



今にして思うと、他の人が行列して入店を待つ中、私は店に突入してエレベータに乗ってしまったようだ。混乱していたので、誰にも止められなかったが、この先はビルの東側入口からじゃないと入りにくいなあ。

ということで、その後、札幌駅に移動。小樽を経由して倶知安に到着する。倶知安は残雪もあり、札幌より一段階寒い。駅前の彫刻にも雪囲いが準備されつつあった。



 

13時半なので非常に腹が減った。いつもは蕎麦を食べていくところなのだが、今日は珍しく駅前すぐにある「A」食堂に立ち寄ってみよう。



厳選されたメニューの中からカツ丼を選択。カツカレーやラーメンも興味のあるところだが…



カツの肉を叩く音、揚げる音がしてカツ丼登場。ついてきたのはニシン漬け(のような漬物。ニシンは入ってない)、味噌汁である。さて、早速、カツ丼を食べてみよう。



おお、肉が柔らかい。そして特筆すべきは、この丼の上にはカツを卵でとじたもの(+海苔)しか載っていないのだ。私はどうも玉ねぎや長ねぎが多すぎる丼ものがあまり好きではないので、この潔い純粋さが非常に嬉しかった。

卵はふわっとしているし、少し濃いめ甘辛目の味付けも申し分ない。

ほぼ常連さんしか来ないであろう店のおばちゃんに「いや、旨かったです」というと、「どちらから来たの」「札幌から、知人に会いに来ました」「また、機会があったらよってね」と、ささやかな交流がされたのであった。

札幌ではいわゆる大衆食堂が非常に少なくなっているなか、こういう店は楽しいものがある。


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