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20140712ギャラリー巡り

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本日は近美→三岸→市民→HOKUBU→丸井→ivory→さいとう→スカイホール→三越→CAI02→富士フイルム→Kitakara→大通→道新→時計台→たぴお→エッセ→紀伊国屋→大丸→プラニス→NEW STARの21か所。久しぶりの20か所超えだ。

■北海道立近代美術館「徳川美術館展」。
「刀 銘 村正」:刃文がめらめらとして見える。何となく妖刀の雰囲気なのだが、後付けの伝説らしいからなあ。
「石首魚石入螺色塗刀拵」:魚のイシモチの耳石を螺鈿のように埋め込んだものらしい。耳石が体内にあるから、イシモチという名前になったのか。
「唐銅飛龍形百目大筒」:口径が40ミリ、350gの弾丸を飛ばせる、龍形の大筒。実用性あったのか?

「銀孫手」:鎧着用時に使ったものらしい。気持ちはよくわかる。
一休宗純墨蹟「初祖菩提達磨大師」:非常にダイナミックな字である。
「古瀬戸肩衝茶入 銘 横田 大名物」:信長から、秀吉を経て家康に贈られたという茶入れ。色が地味だが、深い味わいがある。

「黄天目」:黄色の色彩の底に、黒い底。バランスが実にいい。
「青磁袴腰香炉」:13〜14世紀、南宋から元時代の作品。トロリとした釉薬がいい。
「銀檜垣に梅図香盆飾り」:あまりの細かさに、図案が良く見えない銀製品。

「山水文染付一閑人火入」:コップ上の火入の縁に、井戸を覗き込む人という設定の閑人を取りつけた焼物。コップのフチ子さんの先祖か。
「楽蜻蛉香合」:非常に枯れた味わい。
「秋の野蒔絵十種香箱」:香道の道具一式。この細やかさ、ゴージャス感を見よ。

「箏 銘 小町 名物」:螺鈿をちりばめた美しい箏。糸を支える柱(じ)には、開いた扇(多数)と閉じた扇(少数)が描かれている。西洋音階で言う、シャープか何かを表しているのか?
「打毬具」:ホッケーに似た日本の球技と説明があったが、手に持つ道具には網がついているので、ラクロスではあるまいか。
伝二条為氏「古今和歌集」:これは上手い字だ。
伝狩野探幽筆・石川丈山賛「三十六詩仙図額」:中国の詩仙を描いたものだが、杜甫、李白は何とか。

「源氏物語絵巻 竹河(一)」:これは絵を見るべきと思う。侍女たちの顔がチラリと見えるところ、庭木の柔らかい描き方など、繊細な表現。詞の方は以前に見た、五島本鈴虫よりかなり一本調子に見えるのだが…(ド素人の意見です)。もう一編の「東屋」は上期は現状模写作品が展示されている。後期は入れ替わるので、もう一度見に来なくては。
「初音蒔絵旅眉作箱」:初音の調度全品じゃないのか〜。ちょっと残念。

ごちゃごちゃ文句を言ったものの、徳川家の名品、古田織部、樂長次郎、本阿弥光悦、狩野探幽、土佐光起作の品々が北海道で見られる機会もなかなかないので、ぜひ観覧を。私も必ずや後期展示にも行こう。



■HOKUBU記念美術館「上手いは証明しなくてもいい」。
斎藤静輝「手鏡と女」:顔はノッペラボウで、手鏡を覗き込む女。赤・オレンジなどの色彩はムンク風か。
小野末「花」:えんじ色の背景に白くトロリと溶け落ちるような花。
広瀬功「モナコ風景」:あえて筆跡をグイグイ残し、山と崖、石造りの街並みを賑々しく描いた作品。「セーヌ風景」などは遠くから見ると「スーラか?」と思えるようなタッチの違いがあるのだ。

 

コーヒーの種類が変わったかも(エスプレッソマシーンを入れたか?)。

■さいとうギャラリー「2014年夏まつり さっぽろ展」。札幌国際芸術祭に合わせ、テーマを「さっぽろ」に設定。
手塚昌広「City」:碁盤の目の表現に、不定形の形をのせた作品。人の気配の存在か?
内藤克人「cosmic in a bowl」:龍竜軒という店のラーメンを描いた版画作品。玉葱入り味噌ラーメンか?
宮地明人「SAPPORO BEER」:直球作品。ビールのふわっとした泡が旨そうだ。
佐藤仁敬「モイワのアサ」:朝焼けの空気が眠りから覚めそうな札幌の街に漂う。

■三越ギャラリー「神山玄 日本画展」。若い人だけあって、マンガやポップカルチャーの雰囲気を取り込んだ日本画を描いている。
「サイセイ」:カセットテープを巣の材料に使う鳥。どこかシニカルだが、冗談めいた感じもある。
「デスクドライブ」:机の上のミニカーを描いた小品と、ディスク状の物体に画を描いたものの組み合わせ作品。まあ、デスクとディスクをかけている訳だが、おやじギャグという感じでもない。

■CAI02「藤木正則 個展 もうひとつの「都市と自然」 “CITY AND NATURE”SEEING FROM ANOTHER DIRECTION」。
札幌と稚内・幌延周辺で撮影した二つの映像を組み合わせた作品。それぞれの映像に登場する人物が、青い椅子に座り、青い角材のようなものを持つことで相手とつながり(あくまでも映像上では)、周りの気配を感じつつ土地に関する思い出話などをするというもの。一見の価値はある。

■プラニスホール「JR Tower Art planets 2014 プラットホーム−彼方へ」。
私は展覧会については「けなす位なら触れない」ようにしようと思っているのだが、今回はちょっとね。展覧会テーマを一応掲げておきながら、なんらテーマに関係のない作品を平然と並べているのが理解できない。テーマを取り込んだ作品を出品されている作家の方に対しても、失礼ではなかろうか。

この展覧会は招待券が市内のギャラリーには大量に配布されているのだが、タダでなければ、かなりの怒りがこみ上げて来たと思う(いや、タダでも怒ってる?)。

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