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Channel: 散歩日記X
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真冬の東京出張(2)

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さて、飛行機の遅れも航空会社・便によっては3時間を超えており、私の乗る便はどうなのかと不安であったが、結果的には定刻どおりに機内に入ることが出来た。これで喜んだところ、東京までの路線が混雑しているのを待つためと、滑走路までの路面が凍っているため離陸は結局40分遅れたのであった。

幸いなことに、羽田到着時点では25分遅れとやや回復。羽田空港から泉岳寺、乗り換えて東銀座に到着。まずは駅から数分の京王プレッソイン東銀座にチェックイン。部屋に行く時間も惜しんで、一杯やるために外出だ。

銀座方面に歩いて、渋めの焼鳥屋さん「TM」を発見。店の前には何の情報も無いが、思い切って入ってみることにした。入ってみると先客3名で少しカウンターに空きがあるのは良かったが、メニューの類がない(飲み物は少し書いてあった)。

店には2名の方がいたが、少し若い方の人が「どうします」と来たので、思い切って「どう注文したらいいですか」と直球で聞いてみた。すると「おまかせなら7本、本数も変えられます。お好みでも」ということだったので、おまかせにすることにした。飲み物はビールを注文。

最初に鳥刺し、ぬか漬け(白菜、キュウリ、にんじん)、大根おろし+うずら卵がさっと出てくる。鳥刺しはなかなか美味しく、あっという間に食べてしまう。

焼鳥はまず手羽からだ(ちょっと珍しい)。熱々で香ばしく、良いスタートだ。続いてタレ味のつくね(これも旨い)、ハツと続いて出る。店がカウンターしかない非常に渋い店なので、さすがに写真が撮れない・・・。
続いて軟骨、レバ。ここはレバを特筆すべきだろう。「焼き方どうします」と聞かれたので、「あまり生っぽいのもダメですが、良く焼きでもなく・・・」とわけの分からないことを言ったら、店主が上手いこと仕上げてくれた。生っぽさは無いが、実に絶妙の焼き上がり。とろける味わいだ。

ここで燗酒を注文すると、八海山の燗がでてきたが、ぬる燗の度合いが素晴らしい。そして、コース7本の最後はしし唐と脂のある部分の焼物(聞き取れなかった)となった。「一通り終わりですが、どうしますか?」と聞かれたので、素直に「コースで出たもの以外には何がありますか?」と聞いたところ、「精肉、ホルモン、合鴨、???」という事だったので、合鴨にも心惹かれたが、精肉とホルモンを注文してみた。

精肉(モモか?)は実にオーソドックスな部分だが、おまかせの中に何故これを入れないのだろう。私の焼鳥人生の中でも1、2を争う香ばしく、鳥のエキス満載の焼鳥であった。ホルモンは鳥の内臓部分をいろいろ集めたものだろう。少し濃い味のタレでいろいろな食感が味わえた。

これで最後と酒を注ぐと、串にご飯をつくねのようにつけて焼いたものと鳥スープが登場。素晴らしい締めの一品となった。店の方は一見クールでそっけないが、聞けばちゃんと教えてくれるという、気持ちのいい接客であったことも書いておこう。



後で調べてみると、待ち行列が出来るほどの人気店らしいのだが、遅い時間に行ったので(私が店にいる間に暖簾をしまっていた)、ゆっくり楽しむことが出来た。他の人の注文を聞くと、ポンポチや、更にその尻尾の先の部分などもあるようで、何回か行くうちにいろいろな部位を楽しめるのであろう。銀座にしては値段もほどほど、いつかまた再訪してみたい。



今日はこの位にしておいて、コンビニで水と竹鶴ハイボール缶を購入してホテルに戻る。明日は朝から仕事だ(普通、そうだろう)。


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