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20150504ギャラリー巡り

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本日は新さっぽろ→ARTWALL→芸森→大丸の4か所。

■新さっぽろギャラリー「今荘義男個展「古里」」。ライティングが抑え目になっており、古里シリーズの色彩が馴染んでいた。

■札幌芸術の森美術館「歌川国芳展」。充実の展示、結局2時間かかった。解説パネルが見やすく充実している。

「蝦蟆僊人と相馬太郎良門」:ショッカーの秘密基地と親玉の原型はここに合ったのか、という感じ。
「出雲伊麿」:ワニザメ退治の図。爪のような波頭は北斎由来ものもか。
「大物之浦海底之図」:平知盛が亡霊となって義経に迫る図なのだが、海中にはカニ、エビ、エイ、魚が多数。そちらが描きたかったのではないかと思えるほどだ。

「平知盛亡霊の図」:せっかく亡霊となって出て来たのは良いが、弁慶の念仏で退散。弁慶って僧兵なのだろうけど、そんな力があるのか?
「鬼童丸」:少年ジャンプの系譜もこの辺が発祥かもしれない。
「暑中の夕立」:傘に料理屋の名前がスポンサーとして入っているところが展示パネルで取り上げられていたが、私は「鷺」料理の店というのが気になった。

「東都名所佃嶋」:川に流れるスイカや桶、水死者供養のお札が舞っているところをあえて描く。
「東都名所浅草今戸」:風景画なのだが、奇妙な形や、風景の省略を行い、心象風景のようになっている。
「横浜本町之図」:やけに人々の服がカラフルだ。当時から、おしゃれな横浜イメージなのだろうか。

「其まま地口猫飼好五十三疋(下)」:草津→くさつ→こたつ→こたつに猫。こんな駄洒落が楽しい。
「狸のあみ打」「狸のおふらい」:狸の中で金○が小さいものが、見世物小屋で見世物になっている。ちょっと悲しいぞ。
「金魚づくし 酒のざしき」:金魚たちがふらふらと宴会中。何とも自由な作品。

「荷宝蔵壁のむだ書」:役者絵が禁止されたので、「壁に書かれたいたずらですよ」という体で、役者の顔を描いたもの。これ、現物を知っていると、今で言うモノマネ芸のように爆笑だと思う。雰囲気だけは伝わってきた。

解説パネルの充実っぷりはある種の問題で、できれば、解説パネルのみ別会場で展示し、そっちの入場料を300円にしてやれば満足する人も多いんじゃないか? と皮肉ってみる。作品を見るより、パネルに時間をかけている人が随分いたので。



工芸館では「茶」の展示会。茶会で抹茶を振舞われるのは興味が無いが、現代の茶器は見て面白いかと・



何となく、少し雨が降りそうだ。池に白い作品が浮かぶと、芸森の春だ。



■大丸美術画廊「鎌田義裕 日本画展」。
「彩光府馬の大楠」:大木と緑と光の世界。入口のショーケースに展示されていたこの作品は結構良いと思う。

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