ギャラリー巡りと言っても、突如思い立って札幌彫刻美術館の「谷口顕一郎展 凹みスタディ-札幌-」、1か所である。来週の週末は暇がないので、なるべく前倒しで行ってみなくてはなるまい。
今回は全作品撮影自由なので、何点かご紹介したい。まずはロビーにある「凹みスタディ-琴似川北12条西20丁目-#6-II(2倍スケール)」。正面からみると、動物を思わせるような形に、色彩の黄色が目立つ。
ふと気がついて裏に回って見ると、影のように張り付いていた黒が黄色を侵食して見える。
これまで、この一連の作品は単に道路の凹みを象ったものだと思っていたのだが、どこまでの形を作品として取り上げるかは作者の選択にゆだねられていることに気がついた(遅いか?)。また出来上がった形を折りたたむのも、サイズを変えるのも(○倍スケール、というのが結構あった)作者次第なのだ。
私はどうもフロッタージュ作品への評価が辛いのだが、それは「どうやったって、現物の等倍写しではないか」と思っていたからなのである。しかし、「凹みスタディ」は少なくともその点をクリアしているように思う。但し、制約がないからと言って、そのことが傑作を生むとは限らない訳だが。
もう一つこの展覧会で目に付いたのは、「影」である。これは元々の形を更に生かす効果があるように思うので、意図的なのだろうと思う。
しかし、彫刻美術館への道のりは暑かった。
今回は全作品撮影自由なので、何点かご紹介したい。まずはロビーにある「凹みスタディ-琴似川北12条西20丁目-#6-II(2倍スケール)」。正面からみると、動物を思わせるような形に、色彩の黄色が目立つ。
ふと気がついて裏に回って見ると、影のように張り付いていた黒が黄色を侵食して見える。
これまで、この一連の作品は単に道路の凹みを象ったものだと思っていたのだが、どこまでの形を作品として取り上げるかは作者の選択にゆだねられていることに気がついた(遅いか?)。また出来上がった形を折りたたむのも、サイズを変えるのも(○倍スケール、というのが結構あった)作者次第なのだ。
私はどうもフロッタージュ作品への評価が辛いのだが、それは「どうやったって、現物の等倍写しではないか」と思っていたからなのである。しかし、「凹みスタディ」は少なくともその点をクリアしているように思う。但し、制約がないからと言って、そのことが傑作を生むとは限らない訳だが。
もう一つこの展覧会で目に付いたのは、「影」である。これは元々の形を更に生かす効果があるように思うので、意図的なのだろうと思う。
しかし、彫刻美術館への道のりは暑かった。