札幌は快晴。朝晩は涼しく、今日の帰りは遅くなる予定なので上着を着て出発。
本日は近美→資料館→市民→三越→スカイホール→さいとう→CAI02→富士フイルム→大通→道新→時計台→たぴお→大同→エッセ→紀伊国屋→大丸の16か所。
■北海道立近代美術館「日韓近代美術家のまなざし」。
藤田嗣治「朝鮮風景」:父親が朝鮮総督府の病院長だったことから、藤田も何度か行ったことがあるらしい。写実的な風景画。
金周経「北岳山を背景にした風景」:ヴラマンクばりのフォーブな色と線。どっしりとした質感がある。
吉田博「大同門」:福岡市で作品を見た人だ。門の前の川で選択する庶民を描いている。
和田三造「朝鮮総督府壁画画稿」:3点合わせて半円形になる変形キャンバスに描かれた、ピンクが目立つカラフルな作品。
六角紫水「刀筆文線の行通い香盆」:黒字に朱の紋様。非常にシャープで好みである。
三和高麗焼「青磁象嵌菓子鉢」:非常に落ち着いた緑色がいい。
李惟台「和音」「探求」:ピアノの前に腰掛ける伝統衣装の女性と顕微鏡を前に西欧風の科学者のたたずまいである女性を描いた連作。やはり西欧化シフトが課題だったか。
岡本一平「朝鮮漫画行」:京城を数回訪問し描いたものらしい。
李大源「庭」:地面が強い赤茶色で描かれており、インパクト大。
藤島武二「アルチショ」:タイトルはアーティチョークのこと。花の紫色が鮮やか。
荒井龍男「森の部分」:確かに森を描いているのだが、抽象が入りかかっているというか、シュールレアリスムというか。
韓国の従来のイメージに偏っている所もあるし、(特に前半)日本人画家が多すぎるようにも思えたが、かなり充実した展覧会。上記にあげた以外にも、小杉放庵、土田麦僊、寺崎廣業、河合寛次郎、川喜田半泥子、北大路魯山人、山口蓬春、前田青邨、石井柏亭、山口長男など、なかなかの有名どころが登場している。一見の価値はあるだろう。
■市民ギャラリー「第57回学生美術全道展」。
大橋三四郎「溺れるほどの行為は痛覚と等しい」:暗緑色の背景に溶け込むような人物画。何となく海外作品の影響を感じる。
高見萠「まぐろ」:まぐろ頭の人物の周りを、小さなまぐろが回遊している。
岡ことの「花火と煙」:花火というよりは、ついに始まってしまった宇宙戦争の前に呆然としている人々にも見える。
尾留川昴哉「深海の誘惑」:いかにも深海魚という不気味な魚とマンガ顔の可愛い魚の出会い。
大和史穂「おばあちゃんが育てたズッキーニ」:ストレートにズッキーニ中心に描いている(版画)。
佐野肇彦「人休み」:段ボールの小片で人の形を作った立体作品。良くできている。
■スカイホール「浅井美紀写真展“幸せのしずく~World of Water Drops”」。蟻や水滴などの小さなものをクローズアップした写真展。ちょうどトークショー中で、全て見られなかったのが残念。。
■ギャラリーエッセ「北村哲朗彫刻展」。何回か拝見したことのある作家の展覧会。今回は「やちだも」という非常に重い木材を中心に使っているとのこと。いろいろ自作解説してくれる作者なのだが、何だか話しぶりがあっさりしていて、人と話をするのが苦手な私も、この方とは話が合うのである。
本日は近美→資料館→市民→三越→スカイホール→さいとう→CAI02→富士フイルム→大通→道新→時計台→たぴお→大同→エッセ→紀伊国屋→大丸の16か所。
■北海道立近代美術館「日韓近代美術家のまなざし」。
藤田嗣治「朝鮮風景」:父親が朝鮮総督府の病院長だったことから、藤田も何度か行ったことがあるらしい。写実的な風景画。
金周経「北岳山を背景にした風景」:ヴラマンクばりのフォーブな色と線。どっしりとした質感がある。
吉田博「大同門」:福岡市で作品を見た人だ。門の前の川で選択する庶民を描いている。
和田三造「朝鮮総督府壁画画稿」:3点合わせて半円形になる変形キャンバスに描かれた、ピンクが目立つカラフルな作品。
六角紫水「刀筆文線の行通い香盆」:黒字に朱の紋様。非常にシャープで好みである。
三和高麗焼「青磁象嵌菓子鉢」:非常に落ち着いた緑色がいい。
李惟台「和音」「探求」:ピアノの前に腰掛ける伝統衣装の女性と顕微鏡を前に西欧風の科学者のたたずまいである女性を描いた連作。やはり西欧化シフトが課題だったか。
岡本一平「朝鮮漫画行」:京城を数回訪問し描いたものらしい。
李大源「庭」:地面が強い赤茶色で描かれており、インパクト大。
藤島武二「アルチショ」:タイトルはアーティチョークのこと。花の紫色が鮮やか。
荒井龍男「森の部分」:確かに森を描いているのだが、抽象が入りかかっているというか、シュールレアリスムというか。
韓国の従来のイメージに偏っている所もあるし、(特に前半)日本人画家が多すぎるようにも思えたが、かなり充実した展覧会。上記にあげた以外にも、小杉放庵、土田麦僊、寺崎廣業、河合寛次郎、川喜田半泥子、北大路魯山人、山口蓬春、前田青邨、石井柏亭、山口長男など、なかなかの有名どころが登場している。一見の価値はあるだろう。
■市民ギャラリー「第57回学生美術全道展」。
大橋三四郎「溺れるほどの行為は痛覚と等しい」:暗緑色の背景に溶け込むような人物画。何となく海外作品の影響を感じる。
高見萠「まぐろ」:まぐろ頭の人物の周りを、小さなまぐろが回遊している。
岡ことの「花火と煙」:花火というよりは、ついに始まってしまった宇宙戦争の前に呆然としている人々にも見える。
尾留川昴哉「深海の誘惑」:いかにも深海魚という不気味な魚とマンガ顔の可愛い魚の出会い。
大和史穂「おばあちゃんが育てたズッキーニ」:ストレートにズッキーニ中心に描いている(版画)。
佐野肇彦「人休み」:段ボールの小片で人の形を作った立体作品。良くできている。
■スカイホール「浅井美紀写真展“幸せのしずく~World of Water Drops”」。蟻や水滴などの小さなものをクローズアップした写真展。ちょうどトークショー中で、全て見られなかったのが残念。。
■ギャラリーエッセ「北村哲朗彫刻展」。何回か拝見したことのある作家の展覧会。今回は「やちだも」という非常に重い木材を中心に使っているとのこと。いろいろ自作解説してくれる作者なのだが、何だか話しぶりがあっさりしていて、人と話をするのが苦手な私も、この方とは話が合うのである。