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2016年度北海道展覧会展望

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北海道の美術館の展覧会案内がほぼ出そろった。それらを展望する能力はもちろんないのだが、自分が行ってみたい展覧会を中心に、いくつかピックアップしてみたい。過去には展覧会をすべてテキスト化したこともあったのだが、意外と自分では見ないので、やめておきたい。

■北海道立旭川美術館
今年の目玉はやはり、広島美術館所蔵「フランス近代美術をめぐる旅」(6/18~8/17)か。ドラクロワ、モネ、ルノワール、ピカソと日本じゃいかにも人気の出そうな品ぞろえ。私はこの辺の絵画はそれほど好きでもないが、見たことのない作品には発見がありそう。これ、旭川まで行きたいと思う。

もう一つは「歌麿とその時代 黄金期の浮世絵 美人画と役者絵」(8/26~10/16)。歌麿、写楽、豊国と有名どころを中心に、肉筆画も20点展示されるとか。ちょっと見てみたい気もするね。

■北海道立帯広美術館
おや、帯広でも「歌麿とその時代 黄金期の浮世絵 美人画と役者絵」(7/6~8/21)をやるのか。帯広には行く機会があるので、こちらで見ることにしよう。

今年は帯広美術館の開館25周年記念らしく、その記念展の一つが「国立美術館・煌めく名作たち」(10/22~11/27)である。京都国立近代美術館の作品を中心に、竹内栖鳳、安井曾太郎、富本憲吉、志村ふくみなどの作品が展示されるとか。国立の美術館があるところではありがたみも大してないのだろうが、地方ではこういう展覧会はかなりうれしい。まあ、企画っぽくはないけどね。

企画という意味では「名品でたどる25年 帯広美術館物語」(9/1~10/13)あたりをどういう展示にするかは見せ所だと思う。

■北海道立函館美術館
こちらも開館30周年記念で、目玉展覧会は旭川と同じ「フランス近代美術をめぐる旅」(4/16~6/12)。函館は遠い…(今年は函館まで行って、新幹線に乗ってみるという手もあるが)。それ以外には「道南の美術セレクション」(8/21~10/2)なんかは、あまり見る機会がないので興味深い(こういうのが近美に来てもいいのに)。

函館は特別展じゃない方にもかなり力が入っていて、「追悼鎌田俳捺子展」(4/16~8/17)、「蠣崎波響展」(8/21~10/2)、「金子鷗亭コレクション 中国画・東洋画の世界」(10/8~12/11)などは面白そう。

■北海道立近代美術館
「足立美術館所蔵 横山大観展」(4/2~5/15)、「ポーラ美術館コレクション」(7/2~8/28)あたりが目玉展覧会。「ゴジラ展」(9/9~10/23)もやるんだ。私も「ゴジラ」だけは映画館で割と見ているので、これは行こう。

札幌市民としては「春の名品選」(3/31~6/23)などのコレクション展や、「北海道美術紀行」(7/2~11/8)「ワンダー☆ミュージアム2017」あたりを、見どころのある展覧会にしてほしいというのが強い願いである。「北海道美術紀行」は途中で展示替えがあるそうなので、さぞかし堪能させてくれるのだろうと期待を表明しておこう。

後は「ともにいること ともにあること 北海道・いまを生きるアーティストたち」(5/25~6/23)ということで、北海道の現代作家の作品展示が行われる。これも期待大だ。

■北海道立文学館
うーん、展示テーマがミッフィー、宮沢賢治、犬と猫と興味湧かない3連発だ。しいて言えば「手仕事の日本と民藝の思想」(17/2/4~17/3/26)かなあ。このラインナップだと絶対、小樽文学館の方が楽しそうだよね。

■北海道立三岸好太郎美術館
所蔵品展が4回、特別展「三岸交響曲<オーケストラ>をめぐる人びと」(9/3~10/19)は特別展ながら、他の作家の出品はまだ不明とあって、非常に期待しづらい状況である。最近、私はスタンプラリーのためだけに行っているような気がするのだが、そう思われてしまってはダメだと思う。美術館案内パンフレットに英語は過去もあったと思うが、韓国語(ハングル)・中国語の説明文がついたのは特筆すべきか。

※北海道立釧路芸術館のパンフレットも持ってきたはずだが、今、見当たらない。

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