Quantcast
Channel: 散歩日記X
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4490

20150410ギャラリー巡り

$
0
0
巡ったといっても本日は1か所である。家の中から外を見ていると暖かそうだったのだが、外に出ると風が強く、結構寒い。

宮の森小学校を通りがかったときに、塀に彫刻的デザインが彫り込まれていることに気が付いた。



ここから宮の森美術館へ。



入口がとても分かりにくいという話もある美術館だが、建物正面から左側に回り込むと白い建物が見えてくる。

 

■宮の森美術館「MIMAS COLLECTION 12 森山大道 NORTHERN」。今回は北海道(旭川、東川、小樽、余市、札幌、石狩)の写真が展示されている。1階はおそらく1970年代の作品。すすきのの繁華街で「M寿司」というのがあるが、ここで23年前に先輩に寿司を奢ってもらったことを思い出した。結構な値段でビックリしたが(すすきのだと相応か)、今もあるのかな、この店は。映画館の看板を写した作品で「網走番外地大会」というのも面白い。あっちもこっちも番外地だらけなのだろう。

2階1室では駅らしきところから火事のような黒煙が上がっているのだが、駅前のバス停に並んでいる人たちは全く普通の顔をしている写真が目についた。これは北海道美術ネットのヤナイさんによると、SLの煙ではないか、ということだが、そうなると他の写真とは撮影時期が違ってくるため、不思議な作品であるらしい。実は私の興味はそこよりも食堂のメニューと値段が写っているところにあり、成吉思汗200円、定食130円、お酒80円、白めし50円、きそば50円、ラーメン100円とのこと。しかし、このころから「しろめし」という言い方はあったのか。どうにも違和感のある言い方で好きになれないのだが(麦飯などと比較して、白米だけのご飯の事を言うのかな)。

2階3室では、坂会館レトロスペースの写真や小樽文学館の写真など。パルコのエレベーターに貼ってあったと思われる水着の広告が写真になっているのだが、妙に生々しい。すなわちエロい感じがする。

最後に1階に戻り、ミュージアムショップの奥にある部屋で、森山の撮影風景などの映像を見た。森山が撮影しているところを、さらに後ろからカメラマンが写真で撮影するシーンと、プリントになり展示している作品の前後の写真などが流れるもので、結構テンポが良く、一回り見てしまった。映像作品が苦手な私には珍しいことだ。ついでに、旭川の映像を見るうちに、久しぶりに旭川に行きたくなってしまった。

2010年の作品紹介に森山の言葉があり、「(北海道では札幌を除いて)驚くほど町から人影が失せていた」というのは、まさにその通りという思いがした。私も結構地方都市に出かけているのだが(最近はそうでもないが)、本当に人を見かけることが少ない。地球から私以外の人間が消えてしまうという、SF設定に放り込まれたのではないかと思う時があるほどなのだ。主要な交通手段が自動車になっていることや、外で遊ぶ子供が減ったということが原因なのかもしれないが、何とも言い表せない気持ちがする。

今回、おそらく見たことのある作品が多いだろうと来るのを迷っていたのだが、映像作品が収穫だったので、結果としては来てよかったと思う。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 4490

Trending Articles