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20160723ギャラリー巡り

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本日は芸森→道銀駅前支店→大丸→時計台→道新→グランビスタ→大通→富士フイルム→アリアンス→シンビオーシス→スカイホール→さいとう→テレビ塔→レタラ→北のモンパルナスの15カ所。

■札幌芸術の森美術館「フランスの風景 樹をめぐる物語」。
ギュスターブ・ドレ「嵐の後、スコットランドの急流」:樹というよりは渓谷が描かれている。雲間からさす太陽の光の描写がきれい。
アレクサンドル・ノザル「古い樫、雪の中」:単調になりがちな今回のテーマの中で、雪景色は効果的である。
エミール・イーゼンバール「アルシエの泉」:急流がそう思わせるのか、木の種類に親近感があるのか、何となく日本の風景そっくり。

ギュスターヴ・カイユボット「セーヌ河岸、プティ・ジュヌヴィリエ」:おお、カイユボットがあるとは嬉しい。
ポール・シニャック「エルブレーのセーヌ川」:白主体の幻想的な風景。ロジャーディーンを思わせるところがある。
ポール・ランソン「沼地の魔女」:ナビ派の奇妙な味わいが楽しめる。

ポール・セリュジエ「急流の側の幻影、または妖精たちのランデヴー」:村人たちの向こうに、列をなして歩く妖精? 謎めいている。
フェリックス・ヴァロットン「オンフルールの眺め、朝」:まるで生きた樹木を描いたよう。今回のテーマのど真ん中作品だと思う。
アンリ・マティス「オリーヴの並木道」:ここまでくると写実的な風景画というよりは、画家の主観で描かれた作品である。

今年の夏は北海道立近代美術館「ポーラ美術館コレクション」、旭川美術館「フランス近代美術をめぐる旅」に続く、フランス絵画展覧会3連発ということで、食傷気味である。また、「風景」「樹」をテーマにしてしまうと、バリエーションに限界があるのも間違いないところだ。

但し、あまり聞いたことのないフランスの美術館や個人像の作品が多く出品されていたのは、貴重な機会だと思う。好天の芸術の森を訪れるというのも、良いものだと思う。



 
→左側の写真はあえて周囲の緑も写し込んでみた。

■時計台ギャラリー「自由美術2016北海道グループ展」。
佐藤泰子「天空に舞うさくらさくら」:オレンジ色の色彩で桜を表現。面白い。
杉吉篤「会食」:黒いターバン風の衣装を着た二人。向かい合っているものの、お互い表情は描かれていない。
森山誠「作品16-8」:抽象画と言ってよいのだろう。ルオーを思わせる線が特徴的。

■グランビスタギャラリー「伊賀信個展」。これは良かった。青系の十二芒星形の作品は微妙に色彩を変化させ、異なる飾りを上手くまとめ上げた作品。赤系の作品はさまざまに変化しつつ、展示室の奥に向かって上昇していくさまが、リズム感を感じさせる。

■アリアンス・フランセーズギャラリー「AKIRARIO#05『La vie douce~やわらかなひび』」。版画とペインティングの小品展示だが、なかなかいい。

■スペースシンビオーシス「金沢 ギャラリー点「éphémère 」(エフェメール)」。
山岸紗綾:植物の種子をイメージして作った漆作品。タイトル(種の名前)、説明など、すべて想像の世界のものだとか。
小曽川瑠那:ガラスで作った薄い羽根のような作品。これは欲しくなる人も多いと思う。



■さっぽろテレビ塔「第一回文学フリマ札幌」。とりあえず行ってみたが、かなりの混雑っぷり。私は”文学”には興味が無いので、雰囲気だけ見て終了。もちろん文学以外の本もあったと思うのだが、じっくり内容を確認するほどの気持ちにもなれない。もしかすると、興味に合致した本があるのかもしれないけどなあ…。残り寿命が短くなると、根気が無くなるなあ。



■ギャラリーレタラ「川上りえ展」。高さ3メートル程の、鉄板を組み合わせて作成した四角柱状の作品が目立つ。上の方に行くにしたがって、鉄板の密度も低くなり、やや広がり気味の形と相まって、軽さを表現している。

思ったより早く琴似に戻ってきたので、北のモンパルナスを見てから帰宅。


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