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20130406ギャラリー巡り

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本日は近美→三岸→資料館→道新→時計台→STV→クロスホテル→大丸→三越→CAI02→富士フイルム→スカイホール→さいとうの13か所。体調、今一つにつき軽めですませる。

■北海道立近代美術館「第80回記念独立展北海道展」。大きな作品(100〜200号)がバンバン並んでいて、気持ちが良い。
宮地明人「paradox」:妊娠していると思われる女性を描いたシリーズ作だが、なんとなく水の描き方に水墨画の雰囲気がある。
相田幸男「海潮音…津軽海峡」:手前の水辺から湾を通り、大きな海峡へと海のスケール感がある。青と緑の中間の色も綺麗。
輪島進一「モデラート・希望へ」:今回も素晴らしい作品だった。横たわる女性の手がくねるように動き、その手には植物の苗が乗せられている。白黒の女性から色彩のある植物へ、死から生への再生のイメージだろう。

金井訓志「journey」:クラシックなオープンカーに乗る女性。アメリカンポップカルチャーの香りだ。
木津文哉「朱雀」:人形劇のような朱雀門と木々なのだが、驚くほどの立体感を持って迫ってくる。作品をよく見ると、わずかに凹凸をつけてあるのだが、驚くべき効果だ。
絹谷幸二「緑に染まる想い出」:緑の地に少年が2人。壊れた飛行機の模型、バットが描かれている。少年の日の思い出か。

佐々木里加「HYPER BRAIN TECHNOSCAPE」:サイバースペースに脳がぶんぶん飛んでいるイメージ。良くあるとも言えるが、上手い。
貴志紘美「ある風景(1)」:のっぺらとしたテトラポットが2個描かれている。ユーモラス。
村上佐惠「ダウンバースト2(数字はローマ数字)」:宇宙船とそれに迫る宇宙嵐のイメージか。ファンタジーモチーフを取りこんでいる人は多いのだが、ハードSFモチーフを持ちこんだ作品をもっと見たい。

道外出品者が49人ということで、北海道ではあまり見ることのできない作風を見ることができる。



■三岸好太郎美術館「三岸好太郎と北海道の独立展の作家たち」。三岸以外の作家としては、国松登、山本菊造、小川マリ、小山登、居串佳一、松島正幸、岡部文之助、菊池精二、栃内忠男、杢田たけを、砂田友次、北川豊。ほとんどが近美の作品なので(北川豊だけ苫小牧市博物館蔵)、見たことのない作品はそれほどなかった。

それよりも独立展関連資料が見どころかもしれない。次の写真パネルは、三岸の第1回独立展出品作「レビューの男」と、第2回出品作の「白馬と道化」。彼のまだ見ぬ作品を見てみたいものだ。



次は昭和6年のアサヒグラフ臨時増刊「獨立展號」だ。



私の好きな、福沢一郎の「風車」。



そして三岸好太郎の「セロイスト」。もしかすると彼はこれを起点に音楽的な作品へとシフトしたのかもしれない。



■時計台ギャラリー「外山欽平油絵個展」。今回の大作はペア6作品という所だろうか、ペアの片方は、濃緑に黄と紫で描かれたブロック体の「P」である。もう一方は、やや薄い緑に赤と青で描かれた小文字筆記体の「p」だろうか。2作を比較しつつ見ることができるので、これまでになく印象をつかみやすいかも。

■STV北2条ビル「鉢呂彰敏exhibition〜LIFE〜STILL−LIFE〜LIFE〜」。オーソドックスに上手い作品が多く、ビルのエントランスとしてはピッタリな展覧会。



■クロスホテル「齋藤周個展「昨日からの眺め」」。いつも見辛いクロスホテルだが、ホテルの方が作品展示場所を書いた紙を渡してくれて、「ぜひバースペースの方もどうぞ」と言ってくれた。一番奥は人がいるので避けておいたが、かなりの作品を見ることができた。

今回少々意外だったのは、独特の色彩感は変わらないものの、景色の中で向う側に歩いて行く人々がほとんど描かれていないことだ。私の見た範囲では「黄色の海」「これから」の2作品にそれぞれ一人づつが描かれているだけだったと思う。

「あすの眺め」:これまでの砂丘を思わせる柔らかい背景ではなく、やや角ばった形が配されている。その上に、白い線が何本も走っており、それは丘と丘をつなぐ道路にも見えるのだ。


→おっと、この作品には2人描かれているね。これは2011年の作品であった。

■三越「大ヘレンド展〜皇妃エリザベート生誕175年記念〜」。
「クリプテックス」:筒状の暗号式小物入れ。蝶の文様と6列のアルファベットを刻んだリングがあり、あらかじめセットした言葉に合わせないと、開かないのである。こういうものはちょっと欲しくなったりするが、378万円なのである。

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