本日は資料館→文学館→創→市民→三越→スカイホール→さいとう→富士フイルム→大通→道新→時計台→たぴお→大同→大丸の14か所。
■札幌市資料館「大坪俊裕写真作品展 枯白凜〜霧多布湿原秋冬〜」。湿原の秋冬を撮影した北海道らしい気持の良い作品が多い。河畔の写真に家が何軒があったので、何をして生活しているのか聞いてみると、すぐそこが海になっており漁師さんの集落なのだそうだ。良い展覧会だった。
■北海道立文学館「木版画家・佐藤国男による宮沢賢治ワールド」。佐藤国男の作品展というより、宮沢賢治の作品の挿絵版画といった趣がどうしても強くなってしまうが、木目を生かした作品が多く、額も全て本人の手作りなのだそうだ。
私はどうも宮沢賢治作品を読む気が起きないので、色々初めて知ったことが多かった。「グスコーブドリの伝記」では冷害に苦しむ人々を救うために、火山の噴火をおこし、二酸化炭素を放出させることで温暖化を図るという話が載っているらしい。ちょっとあまりにも冒険過ぎる手段だが、興味深いことである。
また複製の原稿、手帖が展示されていたのだが、彼の字は子ども的丸文字である。さらに、北海道を旅行したこともあり、函館→小樽→札幌→旭川→稚内→ここで樺太に渡り、大泊→豊原→栄浜まで行ったようである。この辺、普通の人は当たり前に知っていることなのかもしれないな。
さて、常設展では文学館所有の有島武郎の作品6点(油彩、水彩、スケッチ)が展示されていた。その他にヨーロッパ旅行をした時のスケッチブック(複製)もあり、行く機会があればぜひお見逃しなくという所だ。
玄関にある佐藤忠良「帽子’92」。芸森の佐藤忠良展はゴールデンウィーク頃に行こうかな。
ここから中島公園を通り抜ける。裏手に「不老松」とかかれた石碑があった。それなりに由緒のある松らしい。
さらに電車通りに出る直前の奥まったところに、一時は一世を風靡した「Tラーメン」が営業していた。何だか、ちょっと頑張って営業を続けて欲しい気持ちになる。
■ギャラリー創「profiling susumu matsuura exhibition」。
「nearly epual」:赤と青の模様顔の紳士が二人。その上には黄色で「≒」のマーク。
全体的に不思議、やや不気味系でもあるが不快ではない作品展である。地が黒の作品が多かったのだが、それがまた漆のような漆黒なのである。驚くほど販売も好調なようで、とても良いことだと思う。
■市民ギャラリー「'13北海道抽象派作家協会四〇周年記念展」。同人の作品が整然と並ぶ1室目がいい。
今荘義男「古里(ロ)」:くり出してくる色彩の見事さに感心。
鈴木悠高「青のグラデーション1」「同2」:1はかすかに黄色と緑の名残りがある。2はほぼ青と言っていい。今後はしばらく青をテーマにするのだろうか。
名畑美由紀「無題1」「同2」:1はかすかに黄緑の入った白、2は青が少し入った白。今回は白で攻めてきた作家だが、壁が白で、少し埋もれ気味なのが私には残念。
林教司「種子」:卵型が4つに卵分割を始めた所。これも落ち着く作品だ。
小川豊「心のひだ」:強い輪郭が切り絵を思わせる、不思議な奥行きのある作品。
荻野不二男「秋」:赤いカーテンか帯のように見えるものが画面をおおっている。
宇流奈未「eternity of existence」:白地に岩のようなものと杭のようなものが散らばって、全体的にリズム感の感じられる作品。どことなく版画的でもあり、一原有徳の山シリーズを思わせるところがある。
■さいとうギャラリー「高橋あおば個展 そらのいき」。これは素晴らしい展覧会だった。
「大きな空」:4色の屋根からブラックホールのような空に向かって煙が立ち上る4連作品。
「青い青い空」:青と緑にピンクを配した雄大な風景。作品のど真ん中に白っぽい山のような、鯨のような形があるので、作者に意図を聞いてみた。「空のパーツを描いています」ということなので、もしかすると時間の異なるタイミングの空なのかもしれない。時間軸を使ったキュビスムと言えるのかも。また星座をイメージしたのであろう、白い点と線の繊細な描き方もいい。
「北のかさなり」:手前側の山の重なりが北欧のフィヨルドのようだ。このリズム感の先にはほの白い空が見える。
■大通美術館「第九回 PHOTLINKS写真展 〜光の中で〜」。
三原和廣「追憶小樽」:昭和50年以降の小樽の写真。運河にはまだ沢山の舟があり、酒屋には「ウイスキー特級」の文字が見える。懐かしい風景である。
そうそう、5月末からここで行われる「日本美術の至宝コレクション」のポスターが貼ってあった。出品作家は木田金次郎、高橋北修、棟方志功、尾形光琳、川端玉章、勝海舟、徳川家康、円山応挙、谷文晁…他とあった(徳川家康を出品作家呼ばわりして良いのだろうか…)。失礼ながら一瞬「ホントですか」と思ってしまったのは否定できない。
■時計台ギャラリー「佐々木ゆか個展」。何だか女の子女の子した展覧会。
「EGOIST2(数字はローマ数字)」:これはもうきゃりーぱみゅぱみゅだな。
■大丸画廊「草間彌生版画展」。もう一作家の作品があったのだが、そのタイトルが「めめめくらげ」「アルジャーノンに花束を」というのだから、絶望のどん底である。「世界の中心で愛を叫ぶ」は元作品がほぼ有名ではないという所もあったが、それをはるかに上回る名作すり寄り感、パクリ感満点と言えるだろう。
文学館で「DayArt」という読書系・アート系フリーペーパーというのがあったのだが、私が初めて手に取った号が「さようなら 休刊宣言!」ということであった。
→休刊宣言の中に赤い文字があったので、つなげて読んでみると「4月ばか」…。やられた。
ま、2週間もたっているので気がつかなかったのだ。
■札幌市資料館「大坪俊裕写真作品展 枯白凜〜霧多布湿原秋冬〜」。湿原の秋冬を撮影した北海道らしい気持の良い作品が多い。河畔の写真に家が何軒があったので、何をして生活しているのか聞いてみると、すぐそこが海になっており漁師さんの集落なのだそうだ。良い展覧会だった。
■北海道立文学館「木版画家・佐藤国男による宮沢賢治ワールド」。佐藤国男の作品展というより、宮沢賢治の作品の挿絵版画といった趣がどうしても強くなってしまうが、木目を生かした作品が多く、額も全て本人の手作りなのだそうだ。
私はどうも宮沢賢治作品を読む気が起きないので、色々初めて知ったことが多かった。「グスコーブドリの伝記」では冷害に苦しむ人々を救うために、火山の噴火をおこし、二酸化炭素を放出させることで温暖化を図るという話が載っているらしい。ちょっとあまりにも冒険過ぎる手段だが、興味深いことである。
また複製の原稿、手帖が展示されていたのだが、彼の字は子ども的丸文字である。さらに、北海道を旅行したこともあり、函館→小樽→札幌→旭川→稚内→ここで樺太に渡り、大泊→豊原→栄浜まで行ったようである。この辺、普通の人は当たり前に知っていることなのかもしれないな。
さて、常設展では文学館所有の有島武郎の作品6点(油彩、水彩、スケッチ)が展示されていた。その他にヨーロッパ旅行をした時のスケッチブック(複製)もあり、行く機会があればぜひお見逃しなくという所だ。
玄関にある佐藤忠良「帽子’92」。芸森の佐藤忠良展はゴールデンウィーク頃に行こうかな。
ここから中島公園を通り抜ける。裏手に「不老松」とかかれた石碑があった。それなりに由緒のある松らしい。
さらに電車通りに出る直前の奥まったところに、一時は一世を風靡した「Tラーメン」が営業していた。何だか、ちょっと頑張って営業を続けて欲しい気持ちになる。
■ギャラリー創「profiling susumu matsuura exhibition」。
「nearly epual」:赤と青の模様顔の紳士が二人。その上には黄色で「≒」のマーク。
全体的に不思議、やや不気味系でもあるが不快ではない作品展である。地が黒の作品が多かったのだが、それがまた漆のような漆黒なのである。驚くほど販売も好調なようで、とても良いことだと思う。
■市民ギャラリー「'13北海道抽象派作家協会四〇周年記念展」。同人の作品が整然と並ぶ1室目がいい。
今荘義男「古里(ロ)」:くり出してくる色彩の見事さに感心。
鈴木悠高「青のグラデーション1」「同2」:1はかすかに黄色と緑の名残りがある。2はほぼ青と言っていい。今後はしばらく青をテーマにするのだろうか。
名畑美由紀「無題1」「同2」:1はかすかに黄緑の入った白、2は青が少し入った白。今回は白で攻めてきた作家だが、壁が白で、少し埋もれ気味なのが私には残念。
林教司「種子」:卵型が4つに卵分割を始めた所。これも落ち着く作品だ。
小川豊「心のひだ」:強い輪郭が切り絵を思わせる、不思議な奥行きのある作品。
荻野不二男「秋」:赤いカーテンか帯のように見えるものが画面をおおっている。
宇流奈未「eternity of existence」:白地に岩のようなものと杭のようなものが散らばって、全体的にリズム感の感じられる作品。どことなく版画的でもあり、一原有徳の山シリーズを思わせるところがある。
■さいとうギャラリー「高橋あおば個展 そらのいき」。これは素晴らしい展覧会だった。
「大きな空」:4色の屋根からブラックホールのような空に向かって煙が立ち上る4連作品。
「青い青い空」:青と緑にピンクを配した雄大な風景。作品のど真ん中に白っぽい山のような、鯨のような形があるので、作者に意図を聞いてみた。「空のパーツを描いています」ということなので、もしかすると時間の異なるタイミングの空なのかもしれない。時間軸を使ったキュビスムと言えるのかも。また星座をイメージしたのであろう、白い点と線の繊細な描き方もいい。
「北のかさなり」:手前側の山の重なりが北欧のフィヨルドのようだ。このリズム感の先にはほの白い空が見える。
■大通美術館「第九回 PHOTLINKS写真展 〜光の中で〜」。
三原和廣「追憶小樽」:昭和50年以降の小樽の写真。運河にはまだ沢山の舟があり、酒屋には「ウイスキー特級」の文字が見える。懐かしい風景である。
そうそう、5月末からここで行われる「日本美術の至宝コレクション」のポスターが貼ってあった。出品作家は木田金次郎、高橋北修、棟方志功、尾形光琳、川端玉章、勝海舟、徳川家康、円山応挙、谷文晁…他とあった(徳川家康を出品作家呼ばわりして良いのだろうか…)。失礼ながら一瞬「ホントですか」と思ってしまったのは否定できない。
■時計台ギャラリー「佐々木ゆか個展」。何だか女の子女の子した展覧会。
「EGOIST2(数字はローマ数字)」:これはもうきゃりーぱみゅぱみゅだな。
■大丸画廊「草間彌生版画展」。もう一作家の作品があったのだが、そのタイトルが「めめめくらげ」「アルジャーノンに花束を」というのだから、絶望のどん底である。「世界の中心で愛を叫ぶ」は元作品がほぼ有名ではないという所もあったが、それをはるかに上回る名作すり寄り感、パクリ感満点と言えるだろう。
文学館で「DayArt」という読書系・アート系フリーペーパーというのがあったのだが、私が初めて手に取った号が「さようなら 休刊宣言!」ということであった。
→休刊宣言の中に赤い文字があったので、つなげて読んでみると「4月ばか」…。やられた。
ま、2週間もたっているので気がつかなかったのだ。