昨年12月に東京に来た際は「クラーナハ展」「ダリ展」「平安の秘仏」と非常に見たい展覧会が多かったのだが、今回はどうしてもこれだけはというものがない。そんな中、まず一つ目は蒲田から秋葉原、そして両国へと移動し、昨年11月に開館したばかりの「すみだ北斎美術館」へ行こう。
江戸東京博物館のすぐ裏手にあるのかと思っていたが、そこそこの距離を歩いて到着。何ともインパクトのある建物である。
設計コンセプトの一部を抜粋させてもらうと「スリッ トによりゆるやかに分割された外観とすることで、周辺の下町市街地のスケールとの調和を図っています」とのことなのだが、どうみても調和は図られていないと思う。
そのスリットとやらから入場。
■すみだ北斎美術館「開館記念展 北斎の帰還―幻の絵巻と名品コレクション」。
「隅田川両岸景色図巻」:100年あまり行方知らずになっていた絵巻が、平成27年に再発見されたものらしい。6メートルを超える作品は、かなりすごい。また、墨田川両岸の景色という題材も、この美術館にふさわしいものだと言えるだろう。
「総房海陸勝景奇覧」:北斎が描いた6図あるという鳥瞰図の一つ。東京湾岸全体を見通す鳥瞰図。
「貴人と官女図」:色彩の濃密さにクラクラする。
常設展は北斎の作品が年代順に並べられており、またデジタルによる作品紹介が充実しているようであった。
「潮干狩図」:大阪市立美術館の収蔵作品。かなりスケールが大きい、良い作品だ。
「神奈川沖浪裏」:「あっぱれ北斎! 光の王国展 in SAPPORO」で、この作品のリクリエイトが展示されていたが、それに対して、北海道美術ネットさんでは「空の淡い黄色が認識しづらいこともあったのでは」とのコメントがされていた。しかし、北斎美術館にあるこの作品、見事に空の色が見て取れるのだ。なかなかいい保存状態なのかもしれない。
なお、常設展の展示作品は、「禁止」の表示がないものは撮影可能である。
「須佐之男命厄神退治之図」:関東大震災で焼失した板絵額の推定復元図。明治43年のモノクロ写真をもとに作ったものだとか。
「神奈川沖本杢之図」:もう一つの「神奈川」というところか。のっぺりした波が面白い。
「北斎アトリエ」の再現とカッパ顔出し。
結構な観覧者がいたので、写真を撮影するときは人の迷惑にならないようにしたいものだ。今後の企画展と常設展の定期的な作品入れ替えに期待したい。美術館の目の前は子供が大勢遊んでいる公園であった。スカイツリーもかなり近い感じだ。
江戸東京博物館のすぐ裏手にあるのかと思っていたが、そこそこの距離を歩いて到着。何ともインパクトのある建物である。
設計コンセプトの一部を抜粋させてもらうと「スリッ トによりゆるやかに分割された外観とすることで、周辺の下町市街地のスケールとの調和を図っています」とのことなのだが、どうみても調和は図られていないと思う。
そのスリットとやらから入場。
■すみだ北斎美術館「開館記念展 北斎の帰還―幻の絵巻と名品コレクション」。
「隅田川両岸景色図巻」:100年あまり行方知らずになっていた絵巻が、平成27年に再発見されたものらしい。6メートルを超える作品は、かなりすごい。また、墨田川両岸の景色という題材も、この美術館にふさわしいものだと言えるだろう。
「総房海陸勝景奇覧」:北斎が描いた6図あるという鳥瞰図の一つ。東京湾岸全体を見通す鳥瞰図。
「貴人と官女図」:色彩の濃密さにクラクラする。
常設展は北斎の作品が年代順に並べられており、またデジタルによる作品紹介が充実しているようであった。
「潮干狩図」:大阪市立美術館の収蔵作品。かなりスケールが大きい、良い作品だ。
「神奈川沖浪裏」:「あっぱれ北斎! 光の王国展 in SAPPORO」で、この作品のリクリエイトが展示されていたが、それに対して、北海道美術ネットさんでは「空の淡い黄色が認識しづらいこともあったのでは」とのコメントがされていた。しかし、北斎美術館にあるこの作品、見事に空の色が見て取れるのだ。なかなかいい保存状態なのかもしれない。
なお、常設展の展示作品は、「禁止」の表示がないものは撮影可能である。
「須佐之男命厄神退治之図」:関東大震災で焼失した板絵額の推定復元図。明治43年のモノクロ写真をもとに作ったものだとか。
「神奈川沖本杢之図」:もう一つの「神奈川」というところか。のっぺりした波が面白い。
「北斎アトリエ」の再現とカッパ顔出し。
結構な観覧者がいたので、写真を撮影するときは人の迷惑にならないようにしたいものだ。今後の企画展と常設展の定期的な作品入れ替えに期待したい。美術館の目の前は子供が大勢遊んでいる公園であった。スカイツリーもかなり近い感じだ。