春の東京（４）春の鯛

蒲田に戻ってきたが、雨が降っているので、あまり歩き回りたくはない。JR蒲田駅から１分かからない居酒屋「Ｓ」に行くことにしよう。ここは都内に何店舗もある人気店だが、込んでいるかなあ…。

と思ったら、拍子抜けするほどの空き具合。雨のせいかもしれないが、常連オヤジが言うには「記録的なほど」空いているらしい。

カウンターの短辺側に座り、レモンサワーと温豆腐の通しでスタート。東京に来たから、マグロ刺しを頼んでみるかな？



まあ、驚くほどいいという訳でもなかったが、マグロの刺身は美味い。



次は、以前この店で頼んだら「終わりました」と言われた鯛かぶと煮だ。どうやら今日は注文が間に合ったらしい。そしてこの素晴らしい姿を見よ！



少しコッテリと甘辛い味で煮た鯛かぶとだが、身はしっかりしているので、そこまでは味がしみ込まない。このバランスが良いのである。目玉の周辺も美味かったし、食べるところが結構あったので嬉しい。飲み物はここで楽酔を燗してもらう。

最後に白身フライを注文。使っているのは鯛なのだそうで、相当美味いのではないかと思われたのだ。



揚げ衣はもう少し細かくてもいいなという気がしたが、白身魚の揚げ物は素晴らしい。そしてこれには醤油をかけようとも、ソースをかけようとも、辛子をつけようとも最終的には白身魚の味が立ち上がってくるのだ。やっぱり鯛は力強いね。

大体これで満腹感が訪れてきて、今日の飲みは早めに終了。



非常に早い時間に寝てしまったので、目が覚めたら２時だった。さすがに早すぎるので二度寝する。