寒い帯広（３）

やっと夕方になり、本日の一軒目は久しぶりの訪問となる「ＡＤ」へ。店をやっているご夫婦に、思わず「お久しぶりですね」と言われてしまう。今日は少々寒かったが、１杯目だけ生ビールでスタート。通しは蕗とさつま揚げの煮物、わらびのポン酢浸し。

　

蕗のほろ苦さがしみじみ来るのはもちろんだが、わらびの触感に驚き。表面の皮１枚の歯ごたえはあるが、中がトロトロしている。ほんの一瞬湯通ししたらしいが、これは実に美味い。わらびと言えば、煮過ぎて干からびたようなイメージを持っていたが、まったく別物と言っていい感じである。さらにそこに、自家製ポン酢で味をつけているのだからたまらない。

わらびを若干残しつつ、刺身を出してもらったところで、たまらず燗酒に切り替える。



刺し身はツブ、マグロ、ホタテ、白身（鯛か）、タコ。ツブは身も美味いが、後で肝をボイルしたものを出してもらった。それが燗酒に合うのだ。マグロはちょうどいい脂が入っており、鯛は寝かせて旨みを出した感じの柔らかい食感だった。

続いてアスパラ焼き。アスパラはどんどんシーズンが早まっているような気がするが、まだ時期ものだよね。



次はババカレイ煮付けを注文。身の厚さがあり、えんがわの辺りのとろける舌触りがいい。この辺でテレビの世界卓球がスタート。女子準決勝とあって、さすがに分が悪そうな気配がする（ちょうど後ろにテレビがあるので、そんなに真剣に見ていないのだ）。



燗酒をお代わりし、最後は何となく梅茶漬けで締め。満喫してしまい、茶漬けの写真を撮り忘れた。

久しぶりにこの店に来ることができ、今日は私も比較的会話に励んで楽しかった。