本日は芸森美術館→有島武郎旧邸→野外美術館→創→三越→さいとう→スカイホール→らいらっく→CAI02→富士フイルム→グランビスタ→エッセ→大丸の13か所。
■札幌芸術の森美術館「月光ノ絵師 月岡芳年」。
「那智山之大滝にて荒行図」:迫力というか、けれん味というか。
「当勢勇の花」:花の雄蕊などを空摺した作品。これに限らず、空摺、膠、雲英摺などの技法を多く使っていたようで、説明書きで紹介されていた。
「正札附俳優手遊」:俳優の顔をお面と張子にうつしだした作品。幕府の贅沢批判への皮肉か。
「山本勘助猛猪を撃つ」:何人もの人間を吹っ飛ばす大猪を退治するの図。
「西郷隆盛切腹図」:もちろん史実ではない船の上での切腹図。あらかじめ作って置いたニュース速報のようなものではないか、という解説があった。
「隆盛龍城攻之図」:竜宮城に攻め入る西郷。どうしても生きていて欲しかった人たちがいるのだろう。
「西郷隆盛霊幽冥奉書」:さらには冥界から蘇り、建白書を持ってくる西郷。
「大日本史略図会 第一代神武天皇」:弓に金鵄が止まり、そこから神武ビームで八方の敵を倒しているシーン。
「大日本史略図会 第廿二代雄略天皇」:猪を射殺せない気弱な家来を殺そうとする、パワハラ天皇。
「全盛四季 冬 根津花やしき大松楼」:庭の雪景色は素敵なのだが、小さな火鉢しかないのがいかにも寒そう。
「月百姿 祇園まち」:いかにもおっとりした京風の味わい。
「つきの百姿 大物海上月 弁慶」:船に乗る弁慶、波の立ち上がり方と色彩が素晴らしい。
「月百姿 玉兎 孫悟空」:巨大な月が描かれているが、そこには模様はなし。模様を書いていてはこちゃこちゃしてセンスがないということか。それとも手前に兎が逃げ出しているのだから、模様もなくなっているということか。
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ちなみに入口には記念撮影用に孫悟空の如意棒が用意されている。
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「芳年武者兂類 弾正忠松永久秀」:茶釜「平蜘蛛」をたたき割る弾正。
「芳年武者兂類 平相国清盛」:沈みかけた太陽をも引き戻す清盛。超能力者か。
「奥州安達がはらひとつ家の図」:非常に有名な妊婦を逆さづりにする鬼婆の図。
「松竹梅湯嶋掛額」:縦二枚で八百屋お七のドラマティックなシーンを表現。
「骸骨(素描)」:デッサン、なかなかちゃんとしている。
芳年と言えば「残酷絵」というところもあるだろうが、なかなかエグイ作品が展示されていた。子供が見て良いかどうかは、保護者が判断するようにという掲示があり、ちょっとした幕の向こうに「残酷絵」は展示されているのだ。
芳年のケレン味、明治に入っての残酷趣味、ニュース性、月を描いた耽美さ、歴史画の側面など、いろいろ見ることのできる展覧会であった。浮世絵は見るのに時間がかかる人が多いので、開場すぐに行ったのだが、ほんの数人の観覧者がいるだけで、ほぼストレスなく見ることができた。あまり一般には知られていないかもしれないが、こういうのを見て、浮世絵鑑賞力をアップしてほしいものだ。
有島武郎旧邸「平成の「生まれいづる悩み」展2017」は2017とあるものの、2016年に募集したコンテストに出品された作品であった。昨秋、木田金次郎美術館で見た作品が展示されていた。
■札幌芸術の森野外美術館「ねこ科」。正直なところ、動物に興味がないのだが、猫写真は素直に可愛いと思える作品が多い。
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→「家政猫は見た」。
■ギャラリー創「10周年企画展 Red+」。
伊賀信「Geometrical composition Series 201706」:表面の小さな造作が遺跡を思わせ、何となく佐藤武の作品を思い浮かべた。
■三越イベントスペース「中尾龍純作陶展」。細筆による細かい文様はかなりのもの。
今日の札幌は日中雨が降った。
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■スカイホール「渡会純价展-夢路を紡いで」。
「全道展草分けの士」:タイトルのままだが、小川原脩、上野山清貢、木田金次郎、松島正幸、川上澄生、田辺三重松らの似顔絵作品。いろいろあったんだろうな~。
■らいらっくぎゃらりぃ「森から海へ ~ 和紙のあかり 木のぬくもり ガラスのきらめき 三人展 ~」。壁に掛けられていた魚を模した大量のガラス作品が面白かった。もしかすると、縦方向にかけると一輪挿しになったりするのだろうか。
■富士フイルムフォトサロン「河野 誠の「太陽と月と星と飛行機と」」。天体と飛行機という同じく見上げたところにある被写体を同時に写した作品展。上空にあるとは言っても、飛行機の撮影と天体写真は別カテゴリーのような気もするので、新鮮な感じがする。作者が発見した視点が生きた展覧会と言えるだろう。
■ギャラリーエッセ「北村哲朗彫刻展」。ど真ん中の木彫を作成している人。今回も木の力をストレートに出した作品が多い。
今週はあちらこちらに見どころがあった。
■札幌芸術の森美術館「月光ノ絵師 月岡芳年」。
「那智山之大滝にて荒行図」:迫力というか、けれん味というか。
「当勢勇の花」:花の雄蕊などを空摺した作品。これに限らず、空摺、膠、雲英摺などの技法を多く使っていたようで、説明書きで紹介されていた。
「正札附俳優手遊」:俳優の顔をお面と張子にうつしだした作品。幕府の贅沢批判への皮肉か。
「山本勘助猛猪を撃つ」:何人もの人間を吹っ飛ばす大猪を退治するの図。
「西郷隆盛切腹図」:もちろん史実ではない船の上での切腹図。あらかじめ作って置いたニュース速報のようなものではないか、という解説があった。
「隆盛龍城攻之図」:竜宮城に攻め入る西郷。どうしても生きていて欲しかった人たちがいるのだろう。
「西郷隆盛霊幽冥奉書」:さらには冥界から蘇り、建白書を持ってくる西郷。
「大日本史略図会 第一代神武天皇」:弓に金鵄が止まり、そこから神武ビームで八方の敵を倒しているシーン。
「大日本史略図会 第廿二代雄略天皇」:猪を射殺せない気弱な家来を殺そうとする、パワハラ天皇。
「全盛四季 冬 根津花やしき大松楼」:庭の雪景色は素敵なのだが、小さな火鉢しかないのがいかにも寒そう。
「月百姿 祇園まち」:いかにもおっとりした京風の味わい。
「つきの百姿 大物海上月 弁慶」:船に乗る弁慶、波の立ち上がり方と色彩が素晴らしい。
「月百姿 玉兎 孫悟空」:巨大な月が描かれているが、そこには模様はなし。模様を書いていてはこちゃこちゃしてセンスがないということか。それとも手前に兎が逃げ出しているのだから、模様もなくなっているということか。
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「芳年武者兂類 弾正忠松永久秀」:茶釜「平蜘蛛」をたたき割る弾正。
「芳年武者兂類 平相国清盛」:沈みかけた太陽をも引き戻す清盛。超能力者か。
「奥州安達がはらひとつ家の図」:非常に有名な妊婦を逆さづりにする鬼婆の図。
「松竹梅湯嶋掛額」:縦二枚で八百屋お七のドラマティックなシーンを表現。
「骸骨(素描)」:デッサン、なかなかちゃんとしている。
芳年と言えば「残酷絵」というところもあるだろうが、なかなかエグイ作品が展示されていた。子供が見て良いかどうかは、保護者が判断するようにという掲示があり、ちょっとした幕の向こうに「残酷絵」は展示されているのだ。
芳年のケレン味、明治に入っての残酷趣味、ニュース性、月を描いた耽美さ、歴史画の側面など、いろいろ見ることのできる展覧会であった。浮世絵は見るのに時間がかかる人が多いので、開場すぐに行ったのだが、ほんの数人の観覧者がいるだけで、ほぼストレスなく見ることができた。あまり一般には知られていないかもしれないが、こういうのを見て、浮世絵鑑賞力をアップしてほしいものだ。
有島武郎旧邸「平成の「生まれいづる悩み」展2017」は2017とあるものの、2016年に募集したコンテストに出品された作品であった。昨秋、木田金次郎美術館で見た作品が展示されていた。
■札幌芸術の森野外美術館「ねこ科」。正直なところ、動物に興味がないのだが、猫写真は素直に可愛いと思える作品が多い。
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→「家政猫は見た」。
■ギャラリー創「10周年企画展 Red+」。
伊賀信「Geometrical composition Series 201706」:表面の小さな造作が遺跡を思わせ、何となく佐藤武の作品を思い浮かべた。
■三越イベントスペース「中尾龍純作陶展」。細筆による細かい文様はかなりのもの。
今日の札幌は日中雨が降った。
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■スカイホール「渡会純价展-夢路を紡いで」。
「全道展草分けの士」:タイトルのままだが、小川原脩、上野山清貢、木田金次郎、松島正幸、川上澄生、田辺三重松らの似顔絵作品。いろいろあったんだろうな~。
■らいらっくぎゃらりぃ「森から海へ ~ 和紙のあかり 木のぬくもり ガラスのきらめき 三人展 ~」。壁に掛けられていた魚を模した大量のガラス作品が面白かった。もしかすると、縦方向にかけると一輪挿しになったりするのだろうか。
■富士フイルムフォトサロン「河野 誠の「太陽と月と星と飛行機と」」。天体と飛行機という同じく見上げたところにある被写体を同時に写した作品展。上空にあるとは言っても、飛行機の撮影と天体写真は別カテゴリーのような気もするので、新鮮な感じがする。作者が発見した視点が生きた展覧会と言えるだろう。
■ギャラリーエッセ「北村哲朗彫刻展」。ど真ん中の木彫を作成している人。今回も木の力をストレートに出した作品が多い。
今週はあちらこちらに見どころがあった。