本日は近美→三岸→教文→富士フイルム→らいらっく→三越→スカイホール→さいとう→ivory→ARTスペース201→クラーク→道新→赤れんがテラス→チカホ→紀伊国屋→大丸→プラニス→シンビオーシスの18か所。久しぶりに頑張ったが、途中で腰痛が出てきて、歩くのが辛くなる。
■北海道立近代美術館「レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展」。レオ様(誰?)効果か、そこそこ人が来ていた。
クリストーファノ・デッラルティッシモ「ピエロ・ソデリーニの肖像」:まずは1500年代の完成度の高い肖像画が札幌で見られることを喜ぶ。
クリストーファノ・デッラルティッシモ「チェーザレ・ボルジアの肖像」:首周りのレースの繊細さが良く描けている。
クリストーファノ・デッラルティッシモ「レオナルド・ダ・ヴィンチの肖像」「ミケランジェロの肖像」:2大天才の肖像画が共演。
クリストーファノ・デッラルティッシモ「ニッコロ・ピッチーノの肖像」:アンギアーリの戦いに参戦した傭兵。なかなか思慮深い顔をしている。そもそもアンギアーリの戦いだが、ミラノ公国がフィレンツェ共和国に攻め込んだものらしい。西洋史を学んだ人にとっては、常識なのか?
作者不詳「タヴォラ・ドーリア(≪アンギアーリの戦い≫の軍旗争奪場面)」:馬の胴体が一部消えていると思ったら、これは人間が乗っているところを消去した感じで描かれているのか。何だかかたつむりのような変なものが描かれ、ボスの作品のような奇妙さがある。全体的に人と馬が渦を巻いているような力感が感じられる。それにしても「軍旗争奪」とあるが、旗を取ったら勝敗に関係があったのかな?
作者不詳「≪アンギアーリの戦い≫の模写」:これは足りない部分は独自の解釈を入れて、作品として完成させている。「かたつむりのような変なもの」は兜についている飾り模様のようだ。
アリストーティレ・ダ・サンガッロ「カッシナの戦い(ミケランジェロの下絵による描写)」:これが今回の目玉のもう一作品。ミケランジェロボディが描かれ、何となく「聖マッスル」を思い出す。
アントニオ・テンペスタ「キリスト教騎士とトルコの騎士の戦い」:トルコの騎士が何ともカラフルな服装で描かれており、楽しい雰囲気すら漂う。
どうせレオナルド・ダ・ヴィンチの作品なんて出ないだろうし、などと思っていたのだが、思ったより良い作品が出品されている。札幌でこれだけの古典作品が見られるのは珍しい機会なので、ぜひ行くと良いのではないだろうか。東京で開催されているときにはパスしてしまったのだが、こちらでゆっくり見られて良かったよ。
なお、近美は開館40周年記念らしい。
日差しが強くなってきた。
■北海道立三岸好太郎美術館「つくって、発見! なぞの画家パパミギシ」。三岸好太郎の娘、陽子(もちろんまだご存命)の視点から見た父ミギシを取り上げた展覧会である。子供のころの陽子パネル…
作品はおそらく全部見たことがあるものだったが、西田暘二「こどものための触れる絵画」は興味深かった。
■札幌市教育文化会館「40周年記念教文アートコレクション アーカイブ写真展」。こちらも開館40周年とのこと。
今回展示されていたのは、竹岡洋子「雪の日」、石田徹「ミュンヘン市庁舎」、伊藤隆一「鳥」、斎藤清「京の家」「柿の会津」、松本春子「藻岩のうた」、飯塚正賢「石橋」、折原久佐ェ門「結び」であった。
廊下で発見した斎藤清「慈愛」。これ以外の作品は以前、それなりに撮影してある。他にはホール内に作品があるようだが、それらは見る機会がなさそうだ。
地下鉄西11丁目駅直結の画廊発見。
創成川近くで発見。うーむ、これ何だろう。
■赤れんがテラス「SUGIYAMA Rumiko solo exhibition[HERE NOW]」。管理人スペースができたため、展示コーナーは若干狭くなった。そして、管理人たちが昼食を食べているため、その匂いが漂っている(食事をするなと言っているわけではない。単なる感想である)。
「HERE NOW」:遠目に見るといろいろな色彩が感じられるが、近づくと白く見える作品が興味深い。下地に色を塗っているため、近づくと表面の白だけが目につくようになるのだろう。
■チカホ「リサイクルアート展2017」。作品を見だすと係員が近づき、小さなチラシとポケットティッシュを配っている。ポケットティッシュって、リサイクル的にはどうなのかと思ったら、牛乳パックから作るケースもあるようだ。
上前功夫「border/edge」:これは形が何と言ってもカッコいい。
↓
高本夏実「ソーシャルネットワーク」:破棄処分されたCDから作ったもの。以前、レコードを加工した作品に、何とも言えないイヤな感じを受けたものだが、CDとなるとあまり何も感じないね。デジタルなので、コピーしてあるんだろという気持ちなのか、自分で積極的に集めたことがないせいか。それはさておき、この作品の造形はなかなかいい。
↓
輿石孝志「自修再生ダンボール」:撮影してしまうとそうでもないのだが、目で見ると流れのような錯覚感がある。
↓
■大丸画廊「珊瑚彫刻作家作品展」。不動明王が1620万円と圧倒的に高い。珊瑚の質によるものか、作者のバリューによるものか?
■プラニスホール「JR Tower Art Planets 2017 あそぶ・ひねる・やく~北の陶の新時代」。
坂東光太郎「1117」:器が世界を表現している感あり。
南正剛「氷裂2009-K」:釉薬中の水分が自然に凍り、そのひび割れごと焼いた作品。
尾形香三夫「ふたつの世界」:皿の両側にある同じ色の釉薬が、周辺のグラデーションのために違った色に見えるという作品。器による視覚表現に取り組んでいる作者である。
前田育子「旅へでるなら夜の小舟」「旅のはじまりの記憶」:小さなステップを踏んで小舟に乗り込むようなインスタレーション表現。
三津和広「ドクロプレート」:50cm以上ある大皿に、ドクロの文様が描かれているというコミカル作品。
それなりに見ごたえがあった。しかし「これ撮影していいんだよね」とか言って、写真を撮りまくっていた二人には猛省を願いたい。撮影禁止マークがあちこちにあるのだが、パターン認識障害の人なんだろうか(昨今の展覧会の撮影が認められてきた風潮は、また別の話である)。
少し涼しくなってきた建物の屋上で休憩。腰が痛い…。
■北海道立近代美術館「レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展」。レオ様(誰?)効果か、そこそこ人が来ていた。
クリストーファノ・デッラルティッシモ「ピエロ・ソデリーニの肖像」:まずは1500年代の完成度の高い肖像画が札幌で見られることを喜ぶ。
クリストーファノ・デッラルティッシモ「チェーザレ・ボルジアの肖像」:首周りのレースの繊細さが良く描けている。
クリストーファノ・デッラルティッシモ「レオナルド・ダ・ヴィンチの肖像」「ミケランジェロの肖像」:2大天才の肖像画が共演。
クリストーファノ・デッラルティッシモ「ニッコロ・ピッチーノの肖像」:アンギアーリの戦いに参戦した傭兵。なかなか思慮深い顔をしている。そもそもアンギアーリの戦いだが、ミラノ公国がフィレンツェ共和国に攻め込んだものらしい。西洋史を学んだ人にとっては、常識なのか?
作者不詳「タヴォラ・ドーリア(≪アンギアーリの戦い≫の軍旗争奪場面)」:馬の胴体が一部消えていると思ったら、これは人間が乗っているところを消去した感じで描かれているのか。何だかかたつむりのような変なものが描かれ、ボスの作品のような奇妙さがある。全体的に人と馬が渦を巻いているような力感が感じられる。それにしても「軍旗争奪」とあるが、旗を取ったら勝敗に関係があったのかな?
作者不詳「≪アンギアーリの戦い≫の模写」:これは足りない部分は独自の解釈を入れて、作品として完成させている。「かたつむりのような変なもの」は兜についている飾り模様のようだ。
アリストーティレ・ダ・サンガッロ「カッシナの戦い(ミケランジェロの下絵による描写)」:これが今回の目玉のもう一作品。ミケランジェロボディが描かれ、何となく「聖マッスル」を思い出す。
アントニオ・テンペスタ「キリスト教騎士とトルコの騎士の戦い」:トルコの騎士が何ともカラフルな服装で描かれており、楽しい雰囲気すら漂う。
どうせレオナルド・ダ・ヴィンチの作品なんて出ないだろうし、などと思っていたのだが、思ったより良い作品が出品されている。札幌でこれだけの古典作品が見られるのは珍しい機会なので、ぜひ行くと良いのではないだろうか。東京で開催されているときにはパスしてしまったのだが、こちらでゆっくり見られて良かったよ。
なお、近美は開館40周年記念らしい。
日差しが強くなってきた。
■北海道立三岸好太郎美術館「つくって、発見! なぞの画家パパミギシ」。三岸好太郎の娘、陽子(もちろんまだご存命)の視点から見た父ミギシを取り上げた展覧会である。子供のころの陽子パネル…
作品はおそらく全部見たことがあるものだったが、西田暘二「こどものための触れる絵画」は興味深かった。
■札幌市教育文化会館「40周年記念教文アートコレクション アーカイブ写真展」。こちらも開館40周年とのこと。
今回展示されていたのは、竹岡洋子「雪の日」、石田徹「ミュンヘン市庁舎」、伊藤隆一「鳥」、斎藤清「京の家」「柿の会津」、松本春子「藻岩のうた」、飯塚正賢「石橋」、折原久佐ェ門「結び」であった。
廊下で発見した斎藤清「慈愛」。これ以外の作品は以前、それなりに撮影してある。他にはホール内に作品があるようだが、それらは見る機会がなさそうだ。
地下鉄西11丁目駅直結の画廊発見。
創成川近くで発見。うーむ、これ何だろう。
■赤れんがテラス「SUGIYAMA Rumiko solo exhibition[HERE NOW]」。管理人スペースができたため、展示コーナーは若干狭くなった。そして、管理人たちが昼食を食べているため、その匂いが漂っている(食事をするなと言っているわけではない。単なる感想である)。
「HERE NOW」:遠目に見るといろいろな色彩が感じられるが、近づくと白く見える作品が興味深い。下地に色を塗っているため、近づくと表面の白だけが目につくようになるのだろう。
■チカホ「リサイクルアート展2017」。作品を見だすと係員が近づき、小さなチラシとポケットティッシュを配っている。ポケットティッシュって、リサイクル的にはどうなのかと思ったら、牛乳パックから作るケースもあるようだ。
上前功夫「border/edge」:これは形が何と言ってもカッコいい。
↓
高本夏実「ソーシャルネットワーク」:破棄処分されたCDから作ったもの。以前、レコードを加工した作品に、何とも言えないイヤな感じを受けたものだが、CDとなるとあまり何も感じないね。デジタルなので、コピーしてあるんだろという気持ちなのか、自分で積極的に集めたことがないせいか。それはさておき、この作品の造形はなかなかいい。
↓
輿石孝志「自修再生ダンボール」:撮影してしまうとそうでもないのだが、目で見ると流れのような錯覚感がある。
↓
■大丸画廊「珊瑚彫刻作家作品展」。不動明王が1620万円と圧倒的に高い。珊瑚の質によるものか、作者のバリューによるものか?
■プラニスホール「JR Tower Art Planets 2017 あそぶ・ひねる・やく~北の陶の新時代」。
坂東光太郎「1117」:器が世界を表現している感あり。
南正剛「氷裂2009-K」:釉薬中の水分が自然に凍り、そのひび割れごと焼いた作品。
尾形香三夫「ふたつの世界」:皿の両側にある同じ色の釉薬が、周辺のグラデーションのために違った色に見えるという作品。器による視覚表現に取り組んでいる作者である。
前田育子「旅へでるなら夜の小舟」「旅のはじまりの記憶」:小さなステップを踏んで小舟に乗り込むようなインスタレーション表現。
三津和広「ドクロプレート」:50cm以上ある大皿に、ドクロの文様が描かれているというコミカル作品。
それなりに見ごたえがあった。しかし「これ撮影していいんだよね」とか言って、写真を撮りまくっていた二人には猛省を願いたい。撮影禁止マークがあちこちにあるのだが、パターン認識障害の人なんだろうか(昨今の展覧会の撮影が認められてきた風潮は、また別の話である)。
少し涼しくなってきた建物の屋上で休憩。腰が痛い…。