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なぜか大阪(15)山崎

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さて、今回の旅のメインは大阪だが、私も美術館と飲食店以外にもどこかに行ってみたい気にはなる。今まで行ったことのない県として和歌山、また島に渡ってみるという手で淡路島なども行き先の候補になったが、そうだここがあったか。

ということで、9時過ぎに大阪駅を出発。



ほどなく山崎に到着。山崎といえば秀吉と光秀が戦った所…、じゃなくてサントリーの山崎蒸溜所があるところに決まっているだろうが。駅を降りると、どんな人でも間違えないように道標が続いている。



それに沿って歩き、踏切を渡ったところで、蒸溜所に到着。



受付に行き「ウイスキー館の見学です」というと、「今日は蒸溜所ツアーも行けますが」と案内嬢。ホームページから予約しようとした時には既に遅しだと思ったような気もするのだが、どうやら工場見学+テイスティングツアーの方も行けるらしい。一瞬迷ったものの、時間が80分かかるということで断念する。ところで、この記事の書き出しで、急に思い立って来たみたいな書き出しになっていたが、実は事前予約をしていたのであった。

さて、ウイスキー館の方を一人見学。今日は空き気味のようで、蒸溜所ツアーの人びとがいなくなると、私以外には数名しか人がいない感じだ。



中には数千本のウイスキーボトルが展示されている通路があり、良く見ると、1970年や1960年仕込みの山崎がある。これ、今、いくらの値段がつくんだろう。百万円は下らないと思うがなあ。

 

それからまあ一般的なサントリーとウイスキーの歴史展示を見る。

 

しかし、竹鶴政孝が創業期のサントリーにいたのは有名な話なのだが、そこには一言も触れないのね。商売敵とは言え、ある種の兄弟(従弟)会社のようなところもあるのだから、こだわらずに「あの竹鶴氏もここでウイスキーづくりを始めたのである」と書いてもいいように思うのだが…。まあ、ニッカの方が嫌がるのかもしれないな。

見学を終えて、有料試飲カウンターに一番のり。メニューカードを見るが、これはなかなか選ぶのが難しいぞ。いわゆる値ごろのレアウイスキーというのは、例のウイスキーブームで非常に品薄らしい。かといって、山崎25年、白州25年、響30年は15mlで2900円だからなあ…。



ということで、まずは山崎蒸溜所シングルモルトウィスキーというここならではのオーソドックスなものでスタート。15ml・100円である。味はというと、やはり少しやんちゃなところのある味かな。



2杯目はもう少し上の品をということで、響17年シェリー樽を注文。これは樽の香りがほどよく付いた、落ち着いて飲めるウイスキーだった。他にホワイトオーク仕立て、スモーキーという種類もあるので、この辺を飲み比べるのがお勧めか(ミズナラ樽もあるが、これだけ値段が3倍)。



今日は静にウイスキーを堪能できたが、聞くと観光シーズンは大変なことになるらしい。今日に限ると、ニッカの余市工場より、はるかに雰囲気の良い山崎であった。先も長いので試飲はこれくらいにしておき、最後にショップコーナーに行く。しかし、蒸溜所限定ものは山崎蒸溜所シングルモルトウィスキーしかない。しかも1本しか購入できないのか…。いつものバーへのお土産にしようと思ったのだが…。

諦めて自分用に1本だけ購入し、駅に戻る。



駅で電車を待っていると突然スマホが鳴り出す。そういえば昨日モノレール駅で見た「大阪880万人訓練」の緊急速報らしい。全く旅先でこういうのに出くわすと困っちゃうよなあ。ま、珍しいタイミングだったと思っておくか。


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