今週の締め

年末の風物詩、お客さんが忘年会で事務所を閉めるために早帰りの日が来た。本屋さんに立ち寄るも、青森（だったか？）の停電の影響で、本日店頭に出る予定の本が一切入っていないようだ。ガッカリしつつも、北海道内で出版されている雑誌を購入し、琴似へ。

今日も極めて軽くだが、琴似の居酒屋「Ｄ」に久しぶりに行ってみることにした。最初の一杯は紀土を燗してもらうことにした。冷やで飲むとしっかりした印象の酒だが、燗をするとほんのりと軽やかな味わいになる。通しは切干大根などの煮物であった。



さて、次はやっぱり刺身盛り合わせだな。やってきたのは手前からまぐろ脳天（脂の上質さが素晴らしい）、仙鳳趾産の牡蠣、しめ鯖（身の厚さ、まぐろに引けを取らぬ）、かすべ（上質なところだけ使っているそうだ）、タコ頭（やはりさっぱりしたものが欲しい）と、いつもながらの素晴らしい味。これに燗酒はたまらないものがある。



次はマスターとの雑談の中からお勧めらしい、エゾシカのローストにカリュアド・ド・ラフィット2001という多分、相当上等なワインが出てきた。エゾシカはうっかりするとパサッとしがちだが、低温調理のおかげでしっとり、噛むにつれて味がどんどん出てくる。醤油を数滴落とすのも悪くないが、シンプルに塩コショウに限るのではないか。





かなり満足してきて、ジョニーウォーカー祭りから、一番高いジョニーウォーカープラチナ。そしてつまみにスモークチキンを注文。



スモークチキンはもちろん美味かったのだが、その左にあるつまみに驚かされた。ブイヤベースを作った時に最後に魚くずなどが残るのだが、それを濾して取り、チーズとスパイスを入れて固めたものらしい。すなわちスパイシーソーセージの魚肉ソーセージ版というか、なんともやっちまったな！　と言いたくなるつまみだ。



これはたまらん。毎度のことながら、私の予想を必ず上回ってくる店なのであった。