土曜日の昼となると

毎週土曜日はギャラリー巡りの日なのだが、朝の体調で外出する気が失せてしまった。ギャラリー巡りは明日にしよう。

図書館の本を返す日なので、昼ころから何とか外に出た。土曜日となると、そうだ、定食の「Ｈ」が開いているではないか。多少の時間は覚悟して入店すると、先客は５名。この店、店主一人で丁寧にやっているので、何しろ時間がかかるのを待たねばならないのだ。

週刊誌を読むこと３冊目。私の注文の品がやって来た。ご飯、エノキの味噌汁、塩サバ空揚げ、もやしとほうれん草のお浸し、大根とつみれ団子の煮物、味噌豆腐、沢庵という品数豊富、野菜も多めに入っている定食だ。



まず熱いみそ汁を一すすりし、カラッと揚がった塩サバでご飯を食べる。意外と薄味だったので、少しだけ醤油をかける。油っぽさが全くない空揚げだ。お浸しは優しい味だが、野菜の歯触りが残っている。大根と団子の汁は少しとろみがついていて、気持ち甘めか。味噌豆腐の味噌も甘めで、青のりを一振りしてあるところに、細かい気配りが見える。

やっぱりさすがの美味さで、ほぼ満席になった客が何も言わずに待っているのが分かる。分かっている人だけが来ればよいのだろう。