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仕事の旅(14)東京

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■出光美術館「江戸名所図屏風と都市の華やぎ」。
「江戸名所図屏風」:江戸湾から新橋などを経て江戸城、そして寛永寺までを描いた屏風。あらゆる人とあらゆる風俗が登場する作品。人はコミカルな感じに描かれており、「ウォーリー」をほうふつとさせる。
「江戸名所有楽図屏風」:こちらは人物のリアリティが格段にあるが、どちらが良いというものでもない。
英一蝶「四季日待図巻」:一蝶が三宅島に流されたときに描いた作品で、踊り・遊び・音曲・酒などあらゆる楽しみが描かれている。辛かったのか、一蝶。

「月次風俗図扇面」:描かれている人物は駆け足になっているようで、躍動感がある。
「歌舞伎・花鳥図屏風」:踊っている美人さん2人は双子か、姉妹か。
菱川師宣「江戸風俗図巻」:これは建物よりも人を中心に描いており、服の見本市のようだ。

いわゆる「洛中洛外図屏風」風の作品だけでなくバリエーションがあり、当時の名所・人物を堪能できた。




→出光美術館の休憩コーナーでは、いつも冷たい烏龍茶を飲むのだ。

■三の丸尚蔵館「春日権現記絵」。修理完成記念とあってカラフルな絵巻が展示されていた。この館は荷物ロッカーも椅子もないから、歩いて汗だくの身にはちょっと辛いね(改修するという噂を聞いたこともあるが)。




→皇居の濠には、水草大発生である。

■旧新橋停車場 鉄道歴史展示室「没後20年工業デザイナー黒岩保美」。列車やヘッドマークなどをデザインした人の作品展覧会。なんと、グリーン車のマーク(緑色の四つ葉のようなやつ)もこの人がデザインしたのだそうだ。

残念ながら展覧会以外にも館内すべて撮影禁止とあって、もう少し何とかならんのかという気がする。

■パナソニック汐留ミュージアム「河井寛次郎展」。
「桃図椀」:小ぢんまりした椀で、グレー? に黒茶の模様という地味な中に迫力がある。
「鉄辰砂草花図壺」:パリ万博グランプリ作品。本人は出す気がなかったのに、友人が出品したという作品。
「白地草花絵扁壺」:ミラノトリエンナーレグランプリ作品。こちらも友人が出品…。本人、すごく謙虚な人なのか、面倒くさがりなのか。

「三色打薬双頭扁壺」:口の部分が双頭になっており、なんとなくカエルの飛び出した目のようにも見える。ユーモラスな作品。
「灰釉筒描扁壺」:絵画でキュビスムの表現を用いたものを、さらにそのまま立体にしたような趣がある。
「木彫面」:彼の作品には彫刻の風味が感じられると思ったが、木彫の作品も結構作っていたようだ。絵画的なイメージも浮かんでくる。

陶芸のみならず、木彫、民芸家具、言葉(ちょっと怪しい)の作品に加え、本人のコレクションなども展示されていた。いろいろな面が見られたが、陶芸の大作をたっぷり見たかったようにも思う。

「小箱各種」



「呉洲泥刷毛目扁壺」



「木彫像」



ここで力尽きてホテル「VIH」にチェックイン。そろそろ17時だ、不要な荷物を部屋に残して、夜の街に出発する。


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