■Bunkamura ザ・ミュージアム「ロマンティックロシア」。これ、見たかった展覧会である。
ワシーリー・ヴェレシャーギン「アラタウ山にて」:気持ち良い色と構図。花は高山植物だろうか。北欧系ファンタジーのイラストっぽい。
イサーク・レヴィタン「樫の木」:陰影と立体感で大きな木を描き出している。上手い。
イワン・アイヴァゾフスキー「海岸、別れ」:海の色がエメラルドグリーンで、よくぞここまでという美しさ。ただ、全体的には甘口イラストのような感じもする。
ニコライ・ドゥボフスコイ「静寂」:海に突き出す半島、上半分には雲があり影を落としている。これはいい作品だ。
アルカージー・ルイローフ「静かな湖」:遠景の高い木と山がどうしようもなく中村善策感。
イワン・シーシキン「正午、モスクワ郊外」:この高い空と雲は北海道である。
グリゴーリー・ミャソエードフ「秋の朝」:森の中の小さな空き地に上から光が差している。バルビゾン派に近いものがある。
ミハイル・ゲルマーシェル「雪が降った」:展示の前半はロシアの四季がテーマになっており、これは冬の作品。この空気感は東京の人には分かるまい。
イリヤ・レーピン「画家イワン・クラムスコイの肖像」:レーピンの作品、実物は初めて見たかもしれない。
イワン・クラムスコイ「月明りの夜」:縦180cm弱の大作。大木の下に白い服の女性を描いた作品で、つまらない形容だが、映画の一シーンのようだ。
イワン・クラムスコイ「忘れえぬ女」:上から見下ろしているように見えるが、冷たい訳でもなく、見下げている訳でもなく、何かに心を奪われているようでもあり、そう簡単に形容しがたい表情だ。体の部分の描写は、意外と平面的だった。
オリガ・デラ=ヴォス=カルドフスカヤ「少女と矢車菊」:薄く淡い色で少女の美しさを引き立てている。
セルゲイ・スヴェトスラーフスキー「モスクワ美術学校の窓から」:教会塔が描かれていて、函館の風景のよう。
アレクセイ・サヴラーソフ「領主の館のあるモスクワ近郊の風景」:何とも言えない夕焼け直前の空の色。
ニコライ・クズネツォフ「祝日」:きっと祝日でのんびり草叢に寝転んでいるのだろう。田舎娘の自然な感じ。
向かいのBunkamuraギャラリーで「NORSK BILLEDVEV」というノルウェーの織物の展覧会を見て、移動。
■松涛美術館「終わりのむこうへ:廃墟の美術史」。
アンリ・ルソー「廃墟のある風景」:ルソーっぽくなく遠近法を使っている。解説で「既存の版画をもとにしたのだろう」と書かれていた。
不染鉄「廃船」:展覧会があったので私も最近知った不染鉄。初めて作品を見たかも。家20戸分くらいの巨大な廃船を描いたもの。
藤島武二「ポンペイの廃墟」:いろいろな作家を集めて来たね~。
ルネ・マグリット「青春の泉」:版画は北海道でも良く見るが、油彩はなかなか見れない。
今井憲一「バベルの幻想」:かつての塔の幻影か? 向こうの風景が透けている塔の足元には、廃材がまき散らされている。
元田久治「Indication:Shibuya Center Town」:2005年の作品は下から見上げる角度、2017年の作品は上から見下ろす角度。大都会が廃墟になるのは、決して遠い未来の話ではないと思う。
野又穫「交差点で待つ間に」:近未来風景か。ビッシリと同じ高さのビルが並んだ風景。
野又穫「イマジン-1」:富士山から東京湾にかけての風景。道路の線はあるが、建物らしいものは見当たらない。
野又穫「イマジン-2」:人のいない空虚な展覧会場。タワーと人の乗れない観覧車だけがある。大阪の将来の姿だな。
観覧料が一般500円なのだが、作家はユベール・ロベール、ピラネージ、コンスタブル、小野竹喬、フォンタネージ、難波田龍起、岡鹿之助、デルヴォー、キリコ(工房)、大岩オスカールなどかなりのメンバー。作品も郡山市立美術館、静岡県立美術館、姫路市立美術館、京都市美術館、練馬区立美術館など、あちらこちらから集めている。こんなのが何げなく見られるというのは、やはりスゴイ。
疲れた。美術館巡り終了。
ワシーリー・ヴェレシャーギン「アラタウ山にて」:気持ち良い色と構図。花は高山植物だろうか。北欧系ファンタジーのイラストっぽい。
イサーク・レヴィタン「樫の木」:陰影と立体感で大きな木を描き出している。上手い。
イワン・アイヴァゾフスキー「海岸、別れ」:海の色がエメラルドグリーンで、よくぞここまでという美しさ。ただ、全体的には甘口イラストのような感じもする。
ニコライ・ドゥボフスコイ「静寂」:海に突き出す半島、上半分には雲があり影を落としている。これはいい作品だ。
アルカージー・ルイローフ「静かな湖」:遠景の高い木と山がどうしようもなく中村善策感。
イワン・シーシキン「正午、モスクワ郊外」:この高い空と雲は北海道である。
グリゴーリー・ミャソエードフ「秋の朝」:森の中の小さな空き地に上から光が差している。バルビゾン派に近いものがある。
ミハイル・ゲルマーシェル「雪が降った」:展示の前半はロシアの四季がテーマになっており、これは冬の作品。この空気感は東京の人には分かるまい。
イリヤ・レーピン「画家イワン・クラムスコイの肖像」:レーピンの作品、実物は初めて見たかもしれない。
イワン・クラムスコイ「月明りの夜」:縦180cm弱の大作。大木の下に白い服の女性を描いた作品で、つまらない形容だが、映画の一シーンのようだ。
イワン・クラムスコイ「忘れえぬ女」:上から見下ろしているように見えるが、冷たい訳でもなく、見下げている訳でもなく、何かに心を奪われているようでもあり、そう簡単に形容しがたい表情だ。体の部分の描写は、意外と平面的だった。
オリガ・デラ=ヴォス=カルドフスカヤ「少女と矢車菊」:薄く淡い色で少女の美しさを引き立てている。
セルゲイ・スヴェトスラーフスキー「モスクワ美術学校の窓から」:教会塔が描かれていて、函館の風景のよう。
アレクセイ・サヴラーソフ「領主の館のあるモスクワ近郊の風景」:何とも言えない夕焼け直前の空の色。
ニコライ・クズネツォフ「祝日」:きっと祝日でのんびり草叢に寝転んでいるのだろう。田舎娘の自然な感じ。
向かいのBunkamuraギャラリーで「NORSK BILLEDVEV」というノルウェーの織物の展覧会を見て、移動。
■松涛美術館「終わりのむこうへ:廃墟の美術史」。
アンリ・ルソー「廃墟のある風景」:ルソーっぽくなく遠近法を使っている。解説で「既存の版画をもとにしたのだろう」と書かれていた。
不染鉄「廃船」:展覧会があったので私も最近知った不染鉄。初めて作品を見たかも。家20戸分くらいの巨大な廃船を描いたもの。
藤島武二「ポンペイの廃墟」:いろいろな作家を集めて来たね~。
ルネ・マグリット「青春の泉」:版画は北海道でも良く見るが、油彩はなかなか見れない。
今井憲一「バベルの幻想」:かつての塔の幻影か? 向こうの風景が透けている塔の足元には、廃材がまき散らされている。
元田久治「Indication:Shibuya Center Town」:2005年の作品は下から見上げる角度、2017年の作品は上から見下ろす角度。大都会が廃墟になるのは、決して遠い未来の話ではないと思う。
野又穫「交差点で待つ間に」:近未来風景か。ビッシリと同じ高さのビルが並んだ風景。
野又穫「イマジン-1」:富士山から東京湾にかけての風景。道路の線はあるが、建物らしいものは見当たらない。
野又穫「イマジン-2」:人のいない空虚な展覧会場。タワーと人の乗れない観覧車だけがある。大阪の将来の姿だな。
観覧料が一般500円なのだが、作家はユベール・ロベール、ピラネージ、コンスタブル、小野竹喬、フォンタネージ、難波田龍起、岡鹿之助、デルヴォー、キリコ(工房)、大岩オスカールなどかなりのメンバー。作品も郡山市立美術館、静岡県立美術館、姫路市立美術館、京都市美術館、練馬区立美術館など、あちらこちらから集めている。こんなのが何げなく見られるというのは、やはりスゴイ。
疲れた。美術館巡り終了。