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Channel: 散歩日記X
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三笠にて

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美唄から三笠に移動。三笠では三笠市立博物館をスルーして、その裏手にある三笠ジオパーク野外博物館を見るのだ。



博物館の上に恐竜が顔を出している。前回来た時にはこれは気が付かなかった。



橋を渡って、野外博物館ゾーンへ。





まずは森林鉄道跡。何がどうなったのかよく分からないが、この石の土台の上を鉄道が走ったのだろうか。



次は旧幾春別炭鉱の錦立坑櫓。大正9年に出来たもので、現存するものでは北海道最古だとか。



旧錦坑坑口。ここから横に移動して、錦立坑に入ることができたのだそうだ。硫黄を含んだ冷泉が流れ出ているということで、周辺には硫黄の香りが少しするのだ。





石炭層が地表に露出したところ。私の年代だと石炭は当たり前に見たり触ったりしたのだが、最近の若い人はそもそも見ることが少ないのかも。



これはジオパークならではの見もの、褶曲で地層が垂直に立ったところである。こんなものが見られるとは知らなかった。



そして、ひとまたぎ覆道。何をひとまたぎするのかというと、途中までは5千万年前の幾春別層、途中から1億年前の三笠層に地層が変わり、5千万年をひとまたぎということらしい。なぜ時代が飛んでいるかというと、一時期、地表に地層が出たため、1億年~5千万年の間の部分が浸食された無くなったと考えられているようだ。



その間には恐竜の絶滅期が含まれているので、両側の地層から出てくる化石は全く違ったものなのだろう。



今度は森林鉄道の線路上に人力・手掘りで作られた神泉隧道。上野山清貢がここの画を描いたこともあるらしい。



そして最後は川が大きくカーブしている桂沢神居古潭。旭川の神居古潭は有名だろうが、ここにこんなものがあるとは知らなかった。



街を上げてジオパーク押しらしく、街灯にはジオパークに認定されたことを示す幕が下がっていたが、不勉強なせいかこんなに興味深いエリアだとは知らなかった。札幌の人にもあまり届いていないのだから、もっと知らせる工夫が必要かもしれない(夜、三笠出身の人に聞いたら、ジオパークの事は良く知らないとのことであった)。

俳人宮尾可南の句碑。



郁春別媒田の碑。炭砿鉄道事務所長の山内堤雲の功績をたたえたものらしい(ネット情報)。



作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童、唄:倉橋ルイ子による「幾春別の詩」。倉橋ルイ子が三笠出身なのだそうだ。


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