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20191012ギャラリー巡り

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本日は芸森→法邑→大丸→三越→スカイホール→さいとう→ARTスペース201→オマージュ→富士フイルム→大通→道新→SCARTSの12か所。芸森に行くのに時間がかかり、それでも食事・休憩をはさんで、計8時間くらい頑張った所で挫折。

■札幌芸術の森美術館「奇跡の芸術都市バルセロナ展」。
ジュアン・プラネッリャ「織工の娘」:貧しい階層の子供は、小さな頃から仕事をしなければならない。近代的リアリズム絵画。
フランセスク・マスリエラ「1882年の冬」:今展覧会のイメージシンボルだが、この裕福な生活もバブル崩壊直前の話だったらしい。


→記念撮影用の枠。

アントニ・ガウディ(デザイン)、カザス・イ・バルデス工房「カザ・バッリョーの組椅子」「カザ・バッリョーの扉」:まるでイエスのレコードジャケットにでも出てきそうなデザイン。素敵だな。
ジュアキム・ミール「貧しき者の大聖堂」:1898年の作品だが、建築中のサグラダ・ファミリアが描かれている。そして今でも建築中。
パブロ・ピカソ「カルラス・カザジェマス」:仲間の画家を描いた暗くもカッコイイ肖像画。しかし、その人は自殺してしまったとか。

サルバドール・ダリ「裸婦」:若い頃(20歳前なのか)の作品で、のちのダリらしさはそんなにない。裸婦の首から上が、作品の外に向かって消えているのが、それらしいといえばそれらしい。
サルバドール・ダリ「ヴィーナスと水兵(サルバット=パパサイットへのオマージュ」:キュビスム風で、どちらかというとピカソを思わせる。
サルバドール・ダリ「幽霊と幻影」:雲が何か悪い予兆めいた雰囲気で、小さく描かれた人、水たまり、レンガの壁は実に精密。ダリらしくなってきた。

「奇跡の芸術都市」と作品タイトルにあるが、どちらかというとそこに住む市民(スペイン全体、ヨーロッパにおける位置を含めて)の階層差や政治的な要素が大きく影響しているように思えた。しかし、そういうことがあってこそ生まれる芸術があるというのも事実。複雑な思いの残る展覧会であった。

美術館のB展示室ではコレクション選「1925 胡蝶園とその時代の画家たち」ということで、本間紹夫の別荘「胡蝶園」で交流のあった画家などを取り上げた展覧会をやっていた。


→都心部よりは気温が低いせいか、紅葉が始まっている。

■札幌芸術の森工芸館「彫刻の動き展」。
アルナルド・ポモドーロ「羽ばたき(習作)」:先日、東京都現代美術館でも見たポモドーロの小品。この人の作品は球形のイメージがあるが、これは三角錐を二つに分割したような形をしている。その内側のギザギザはポモドーロらしい。

工芸館の建物に入り、右手の販売スペースは廃止になったのか? 会場内に販売スペースがあったので、一時的に移動している可能性もあるが、どうにも寂しい話である。



バスは次のを逃すと30分来ないので、ちょっと急ごう。





■茶廊法邑「森弘志の静物画展」。これは見に行かなくてはと思っていた。食べ物をキャンバス一杯に描くシリーズは「せんべい」「かんづめ」「さしみ」「みそしる」「あたま」「サンドイッチ」と続いている(ちなみに「あたま」は魚の頭である)。いずれもそんなに美味そうに見えないところが、意図的なのかどうなのか。

F4サイズのシリーズでは「いものめ360%」「とうだいつぶ560%」などが特にリアル度が高くて好みである。会場にはってあった「何故わたしは今、静物画を描いているのか」という文章を読んでいたら、法邑さんから「真剣に読んでいる人には、上げて下さいと言われてます」と、解説のコピーを頂いた。

■アートスペース「北の妖怪展」。
古田萌「山鳴り」:この方の作品は久しぶりに見るような気がする。



■ギャラリー・オマージュ「NEO(n). GINZA TOKYO」。東京銀座を舞台にしたスナップ風イラストの展示。
sachiko「資生堂パーラー銀座本店」:私も銀座には結構行くが、私に縁のありそうな場所はあまりなかった。


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