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札幌国際芸術祭(8) 札幌芸術の森美術館

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結論から言うと、芸術の森美術館会場が札幌国際芸術祭の中で一番良いと思う。

まずは芸術の森美術館の展示へ。写真撮影可のものが結構あるので、その辺をご紹介したい。

平川祐樹「Vanished Forest」:天井には夜の森を見上げたかのような映像。足元には木の切り株のような映像。これが3対あるだけで、何となく森の雰囲気がしてくるから不思議だ。

 

栗林隆「ヴァルト・アウス・ヴァルト(林による林)」:展示会場に和紙で天井が作られている。ところがこれは天井ではなく、所々に開いている穴から上を見ると、そこには林があるのだ。実は我々は地中を歩いていたことになる。

 

宮永愛子「そらみみみそら(mine・札幌)」:作成途中の陶器だろうか。トロッコの周りに円形で配置されているのだが、実はポイントは時々「カン!」と貫入の音がすること。見ながら「聞く」作品なのだ。それだけに、靴をバタバタさせている子供が…。



カールステン・ニコライ「ユニカラー」:壁に映し出される色彩映像、そして音。腰かけて見るベンチにもスピーカーが設置されており、かすかな振動があるのだ。実はしばらく振動がしなかったので、「あれ、まさか私には感じられないのか…?」と焦ったが、振動がし出すと分かったのでホッとする。様々な色彩が登場するので、膨張色や後退色の何たるかが良く分かる感じだ。それからスクリーンの両サイドには鏡があるので、はるか遠くまで映像が見える。これは結構いいかも。

 

松江泰治「JP-01 SPK」。札幌市を撮影した写真作品。それをデジタル化して、さらに舐めるように表示するという興味深い作品。さすがに自分の住んでいる街には、皆が見入ってしまう。



屋外に出て、中谷芙二子「FOGSCAPE #47412」:話題の「霧」作品。まずは中庭から霧が噴出する。その様を池側から見ていると、まるでガス室…(余計な事を言うな!)。



その後、池側からの霧が噴出。なかなかの迫力だったが、天候と時間帯(明るさ)、風向きによって、相当印象が違うのではあるまいか。今日の日差しはきつすぎたかもしれない。

 

その他、有島武郎邸、野外美術館とまだ作品があるのだが、本日は一旦ここまで。

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