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Channel: 散歩日記X
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この季節に恵庭駅に降り立つ

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ちょうど一年前の三連休も私は恵庭にやってきた。今年も計画通りに恵庭に来ることができたが、恵庭駅から駅前の再開発ビルへと渡り廊下ができている。相変わらず賑やかとは言えない駅前だが、ちょっとだけ開発の手が入ったようだ。駅前ビルにはコンビニっぽい店が入っていたが、「豆大福」という看板が目に飛び込んできて、つい購入してしまった。



 

さて、駅前通りを急ぐ。途中で歩道の上にリンゴ発見。何だか不思議な感じがする。



そしてちょっとした繁華街を抜ける頃に見えてくるのが、私が通うのを楽しみにしている居酒屋「T」である。今年も無事訪問することができた。

 

ビールを頼み、今年はもう迷うことは無い。おまかせコース(3240円)で行こう。ちょっとカウンター回りの明りが少なかったため、ボケてしまった写真も多いのだが、まずは牡蠣のオイル漬けと北海シマエビからスタート。牡蠣の凝縮した味わいに、ハッとするくらいの酸味がいい。



次は本マグロ、しめ鯖、生タコの刺身。本マグロは赤身で実になめらか。しめ鯖は締めすぎず、生すぎずの絶妙な味付け。しかし今回は生タコの素晴らしさを訴えたい。透明感のある味わいとちょうどいい歯ごたえ。特に吸盤部分の歯ごたえはたまらないものがある。そしてちょっとだけ醤油につけて食べると、タコの旨みのせいか口の中に出汁醤油のような味わいがしてくるのだ。これは、急がなくてはと山法師にチェンジ。

 

続いてこの店の(多分)名物料理、ホッキ貝の酒盗焼だ。一人なのに、つい奪い合うように食べてしまう味なのだ。もちろん、罪悪感を抱えつつ、最後に残った汁も飲まざるを得ない。



そして、そうか今年も食べられるのか。そう、鮎の塩焼きがやって来たのだ。この淡白ながらも香りのある魚は年に一度は食べておきたいものである。



この店は北海道らしからぬメニューを出すのだが、その一品が鱧の梅肉揚げである。大将はどこで修業をされたのだろうかなあ。聞いてみたいけれども、中々なあ…。



気持ちが落ち着いてきたところで、酒も田酒に切り替えて、じゅんさいを食べる。周りのぷるぷるした部分がたっぷりついており、それでいて中の葉の部分がサクサクとしている。じゅんさいが野菜だということを実感できる品だ。そして、今日の締めは蕎麦をつるつると。

 

まあ、言うことなし。前回の来店時におかみさんと少し会話をしたのだが、今回飲み食いしている最中は、いい感じに放置してくれているのでありがたかった。私は常連っぽく話しかけられるのが、あまり好きではないのである。帰るときに「今年も大変美味しかったです」と挨拶して店を出る。



天気予報通り、結構強い雨になっていたが、そして恵庭から新さっぽろの間は電車で立たなければならなかったが、満足の一日であった。

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