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20150719ギャラリー巡り

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本日は法邑→HOKUBU記念美術館→犬養→市民→クラーク→レタラ→三越→スカイホール→さいとうの9か所。まだ行ききれない所があったが、断念。土日の両方回らないと、札幌市内のギャラリー巡りをこなしきれない状況か。

■茶廊法邑「大賞受賞者展」。
高橋玲香:作品名なし。賑やかな花鳥画がいい。
永川美保:作品名なし。崩壊していく弱い人間たちよ。
金渕浩之「ムエン浜」:人のいないリアルな風景画。
藤田博子:作品名なし。ガチャガチャした線が面白い作品。

■HOKUBU記念絵画館「早川俊二展」。展覧会のチラシを見て「もやもやしてるな」と好みではない予感がしていたのだが、思った以上にいい作品が多かった。
「じょうろ」:形が色彩に埋もれている所もあるが、写実のしっかりした作品。
「クレマンスの肖像」:繊細な女性像。ある種、男性の理想像か。
「黄昏の光」:鉛筆画の大作。スナップショットのように室内の人物をとらえているが、わずかな「ブレ感」が時間の経過を感じさせる。
「黒い機械油差しとミルク刺し」:作品の縁を風化させたようにしている特徴を持つ画家。静物画には遺跡に残された遺物のような雰囲気がある。

美術館のサービスはホットコーヒーだったらお断りしようかなと思ったら、ありがたいことにアイスコーヒーだった。「バガボンド」の途中巻を2冊読んで、しばし休憩。



■ギャラリー犬養「本田征爾&more展-幻灯仮面遊戯-」。仮面をテーマにした展覧会。
デストロイ屋(熊谷大介、水戸麻記子)「TAG」:プロレスのタッグマッチ専用マスクなのだが、2つの頭部がくっついた状態になっているため、レスラーはくっついて戦わなければならないという制約があるのだ。壁に「タッグマスクのひみつ」という、昔の少年雑誌に載っているような解説があるのだが、ものすごく弱くて情けない感じが漂ってくる。

■市民ギャラリー「北海道教育大学岩見沢校 美術文化専攻 七月展」。
八谷聡大「おちてるメテオ」:床置きした箱に、青い空と隕石? が描かれている。新しい取り組みをしている模様。
内村拓登「世界」:巨大な月が昇る世界。ただ、私はこういう構図を見ると、「事実上の双子惑星だから、知的生物が存在するような安定した世界にはならないだろうな」とか、「ロシュの限界に抵触しているのでは?」ということが気になる。
浅井菫「DINA」:地下のマグマを見下ろす地熱発電所だろうか。構図と色彩に迫力がある。

遊佐千裕「歩み」:歩んだまま死に絶え、骨だけを残す巨大生物。
三村紗瑛子「power plant」:弱弱しく全く信用のできない発電・送電施設。ある意味、現代の姿をとらえているのだろう。

■クラークギャラリー「高臣大介ガラス展「なつしずく。」」。棒状のガラスが天井からつりさげられており、それがかすかに接触することで涼しげな音が展示室に流れる。もっとも、展示室は結構暑いので、音だけであるのだが。



昔は倉庫だったらしいこのギャラリーだが、柱に店主の「商売の教え」のようなものが残っていた。すごく真っ当な事を言っている。



「靴紐一本でも無断で卸すな」
「商品を土足で踏むな」
「煙草を吸うな」
「電灯使用後すぐ消(せ)」
「不良品は其置場所(を決めろ、か?)」
「毎日掃除と商品の整頓」
「(感謝?)を忘れるな」…いずれもカタカナはひらがなに。また現代かなづかいとした。

■ギャラリーレタラ「EAU/H」。ギャラリー隣の空き地における野外展。
下沢敏也「Re-birth」と阿地信美智「coefficient of determination 決定係数」。

 

泉修次「覗き穴のある箱-野外編3」と渡辺行夫「空体1」「空体2」。

 

阿部典英「ネェダンナサンあるいは碑」と吉田茂「蘇って空」。

 

藤井忠行「変位・鉄辺」と瀬川葉子「記憶する3つの日」。

 

何となく縦に伸びた作品の方が、地面との対比でバランス良く見える。



■さいとうギャラリー「暑中見舞展」。
金子直人「鳥獣戯画を純銀で作ってみた」:タイトルの通りの作品。ちょっと面白い。

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