有楽町から上野に移動し、まずは国立西洋美術館へ。チケット売り場には思ったより人が並んでいる。まあ、ざっと100人くらいだろうか。並ぶこと10分程度でチケットを入手。入口は正面玄関ではなく、横から入るという初めての体験だ。
■国立西洋美術館「北斎とジャポニスム」。なるほどこれは「北斎漫画」をそのままパクったなという作品もあるし、影響を受けていると思われる作品もある。しかし、「荒れた海を描けば、そりゃこうなるんじゃない?」「猫って、こういうもんだよね」という無理やりな展示もあったように思える。入ってすぐのところがかなりの混雑で、2室目から見るとまあまあ快適に見ることができた。
メアリー・カサット「青い肘掛け椅子に座る少女」:あまり見たことのないカサットの作品が何点かあり、嬉しい収穫だ。
ロートレック「ムーラン・ルージュ」:このダンサーのコミカルさは、北斎漫画の影響を受けている気が如実にする。
ウジェーヌ・グラッセ「「レスタンプ・オリジナル」第6巻より≪硫酸魔≫」:とても劇画チックなので、違和感がある。
ポール・ゴーガン「三匹の子犬のいる静物」:絵本のような楽しく明るい作品。
クロード・モネ「菊畑」:モネの作品も多かったが、あまり見たことのない画題が結構あった。
アクセリ・ガッレン=カッレラ「冬」:これを描いた人はちゃんと雪を知っている人だろう。若冲の雪という感じも少しある。
ベッカ・ハロネン「雪に覆われた松の若木」:これももこもこと実に雪らしい表現だ。
コロマン・モーザー「ヴォルフガング湖の眺め」:前景の強調と全体の平面性は、技法として浮世絵に近い感じがする。
アイリフ・ペーテシェン「夏の夜」:池の前に木を描いたものが、富士山の前に木を描いた北斎作品に似たものを感じさせる。
ギュスターブ・モロー「ヘラクレスとレルネのヒュドラ」:まさかモローの描く人物にはジャポニスム感は無いが、岩山の感じが北斎に似ているのだ。
ジャン=ルイ・フォラン「釣り人」:海の上に突き出した木に座る男と犬。静かな雰囲気のいい画だ。
ジョルジュ・ラコンブ「青い海、波の印象」:アメーバのような波の表現。
ジョルジュ・スーラ「尖ったオック岬、グランカン」:スーラらしい名作。本当に小さな鳥が上空を舞っているところが好きだ。
カミーユ・クローデル「波」:オニキス製の波にブロンズの3人娘が乗っているという、異様な迫力の作品。これは凄いものを見た。
葛飾北斎「百物語 さらやしき」:もちろん北斎の錦絵もシカゴ美術館、ミネアポリス美術館などのコレクションが出品されていた。「さらやしき」の英語訳が「Mansion of Plate」だったので、なんだかおもしろかった。
なお、東京の展覧会はほとんどシャープペンシル使用禁止なのだが(北海道はそうでもない)、その論理的な理由を知りたいものである。万年筆やボールペンなどのインク使用のペンが好ましくないのは分かるが、それらと見た目で区別がつきにくいという理由だろうか。シャープペンシルは芯が折れて飛ぶ可能性があるというならば、それは鉛筆も同じだろうという気がするのだ。ぜひ明快な根拠を説明していただければと思う。
■国立西洋美術館「北斎とジャポニスム」。なるほどこれは「北斎漫画」をそのままパクったなという作品もあるし、影響を受けていると思われる作品もある。しかし、「荒れた海を描けば、そりゃこうなるんじゃない?」「猫って、こういうもんだよね」という無理やりな展示もあったように思える。入ってすぐのところがかなりの混雑で、2室目から見るとまあまあ快適に見ることができた。
メアリー・カサット「青い肘掛け椅子に座る少女」:あまり見たことのないカサットの作品が何点かあり、嬉しい収穫だ。
ロートレック「ムーラン・ルージュ」:このダンサーのコミカルさは、北斎漫画の影響を受けている気が如実にする。
ウジェーヌ・グラッセ「「レスタンプ・オリジナル」第6巻より≪硫酸魔≫」:とても劇画チックなので、違和感がある。
ポール・ゴーガン「三匹の子犬のいる静物」:絵本のような楽しく明るい作品。
クロード・モネ「菊畑」:モネの作品も多かったが、あまり見たことのない画題が結構あった。
アクセリ・ガッレン=カッレラ「冬」:これを描いた人はちゃんと雪を知っている人だろう。若冲の雪という感じも少しある。
ベッカ・ハロネン「雪に覆われた松の若木」:これももこもこと実に雪らしい表現だ。
コロマン・モーザー「ヴォルフガング湖の眺め」:前景の強調と全体の平面性は、技法として浮世絵に近い感じがする。
アイリフ・ペーテシェン「夏の夜」:池の前に木を描いたものが、富士山の前に木を描いた北斎作品に似たものを感じさせる。
ギュスターブ・モロー「ヘラクレスとレルネのヒュドラ」:まさかモローの描く人物にはジャポニスム感は無いが、岩山の感じが北斎に似ているのだ。
ジャン=ルイ・フォラン「釣り人」:海の上に突き出した木に座る男と犬。静かな雰囲気のいい画だ。
ジョルジュ・ラコンブ「青い海、波の印象」:アメーバのような波の表現。
ジョルジュ・スーラ「尖ったオック岬、グランカン」:スーラらしい名作。本当に小さな鳥が上空を舞っているところが好きだ。
カミーユ・クローデル「波」:オニキス製の波にブロンズの3人娘が乗っているという、異様な迫力の作品。これは凄いものを見た。
葛飾北斎「百物語 さらやしき」:もちろん北斎の錦絵もシカゴ美術館、ミネアポリス美術館などのコレクションが出品されていた。「さらやしき」の英語訳が「Mansion of Plate」だったので、なんだかおもしろかった。
なお、東京の展覧会はほとんどシャープペンシル使用禁止なのだが(北海道はそうでもない)、その論理的な理由を知りたいものである。万年筆やボールペンなどのインク使用のペンが好ましくないのは分かるが、それらと見た目で区別がつきにくいという理由だろうか。シャープペンシルは芯が折れて飛ぶ可能性があるというならば、それは鉛筆も同じだろうという気がするのだ。ぜひ明快な根拠を説明していただければと思う。