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Channel: 散歩日記X
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小樽へ(1)

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岩見沢から乗り換えなしの列車で、小樽へ。最初はガラガラ、札幌近郊では座れない人続出で、手稲あたりからまた人が減りだす。約1時間半とちょっとした旅気分と言いたいところだが、ワインのせいか途中眠くなり、それどころではない。

小樽駅から紀伊国屋に立ち寄ってから、美術館・文学館方面へ。途中のアーケード街にあった居酒屋が無くなっている。小樽駅からアーケード街にかけては、ちょっと寂しい小樽であるが、岩見沢よりは観光客が多い。



小樽市民ギャラリーの展示を見てから、小樽美術館の展示へ。

■市立小樽美術館「小樽画壇の礎 平沢貞通」。
平沢貞通「海景」:作品の下、4分の1くらいに島が描かれており、遠景がすっと見渡せる感じ。
平沢貞通「岩と渓流」:水の流れと、それに磨かれて丸みを帯びた岩が素直に描かれている。
平沢貞通「真駒内風景」:これもまた、すっきりと平明な風景画。

平沢貞通「花」:これは獄中で描かれたもので、青い色の中に花瓶と花が宙に浮かんだように描かれている。現実との乖離を感じる。
加藤悦郎「坂道」:岸田劉生の雰囲気もある坂道の画。緑豊かなところは、南国の香りも感じられる。

どうしても獄中の画家というフィルターがかかってしまう気がするのだが、今回は実に素直な画家という印象を受けた。

■市立小樽美術館「後志の水彩画家 間宮勇展」。こちらも素直に自然を描く画家という印象。作品のほとんどを娘さんが所有していることもあり、家族のつながりが強く感じられる展示の構成だった。



いつものように3階では「一原有徳の世界11 二つの技法 モノタイプと腐食版」で異世界にさまよってから、文学館へ。



■市立小樽文学館「暮らしと文学〈あのころの小樽〉展3 芝居小屋・演芸館・映画館」。
明治3年、初めて芝居小屋ができたころの小樽地図。



昭和44年、映画華やかなりしころの小樽地図。



「ポセイドン・アドベンチャー」では大行列が。こんな時代があったのよ。私もあまり映画は見ていないが、「エクソシスト」「オーメン」「グレートハンティング」「スターウォーズ」「タワーリングインフェルノ」「ジョーズ」「エマニエル夫人」とか、子供のころの映画タイトルが印象に強い。



映画「乱」の手書きポスター。これは小樽最後の看板絵師、工藤英晴が平成13年に北海道屋外広告物コンクールにおける特別講演会で、観客を前にして作成したものとの説明があった。



ここでしばし休憩。疲れた。


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