雨の降る天王寺から、南田辺に移動。今回の旅で一番行ってみたかったのが、南田辺にある古い居酒屋「SA」である。店ができたのは昭和10年、80年を超える歴史を持つ店だ。
店の外観が見える位置に立ち、暖簾が出るとともに直行。どうも普段は行列ができるという店も、今日は雨のせいか行列がなく、無事1番で入店する。
ところが「予約していますか」と確認された。「いいえ」と言いつつ、一人客であることを指で示すと、カウンター席に座ることができた。どうもその後の様子を見ていると、約8割の席が予約されており、実はギリギリ入れたという感じだったのだ。
飲み物は燗酒(冷たい雨だった)を注文し、「小鉢、とりあえず出しますか」と問われるのに頷く。ここは通しがない代わりに、小鉢料理が何品かあるのだが、その中でも最初に出てくるのはこれだ。
器の中に鯛の子、とこぶし、南瓜、蕗、ナス、絹さやが上品に盛られた一品である。鯛の子から食べると、これが何とも食べやすい。魚卵は口の中でパサパサとまとわりつくのかと思いきや、しっとりしてスッと食べられるのである。野菜陣は甘い南瓜、苦みを残した蕗、醤油風の茄子と、それぞれ味付が違う。とこぶしも甘辛味で、よく見なかったが、肝の味がする。
次も小鉢シリーズで肉っ気を求めてミンチボール小鉢だ。これは鶏ひき肉に生姜を少し忍ばせた優しい味わいだ(野菜の炊き合わせは同じなのね)。
次はきずしを注文。これは写真を見れば分かるだろうが、素晴らしい出来だ。ポン酢と生姜がのっているのを混ぜ込んで食べる。美味い。
鯛文化圏に来ているのだからと鯛酢の物を注文。値段が安かったので、鯛の身は少なかった…。味は良いけどね。
最後におでんの出汁も味わってみたく、豆腐と梅焼きを注文。梅焼きはハンペンと玉子焼きの中間という感じの歯ごたえと味だった。
しかし、他にも造り盛り合わせ、鰻かば焼き、わけぎぬた、さばからまぶし(オカラをまぶしたものらしい)と気になるメニューのオンパレード。何げない焼鳥も美味そうだし(多くの人が頼んでいた)、鯛骨蒸しは、他の人のところに行ったのを見ると、私一人では食べきれないサイズだった…。
満喫して、なお心残り、名店「SA」であった。
店の外観が見える位置に立ち、暖簾が出るとともに直行。どうも普段は行列ができるという店も、今日は雨のせいか行列がなく、無事1番で入店する。
ところが「予約していますか」と確認された。「いいえ」と言いつつ、一人客であることを指で示すと、カウンター席に座ることができた。どうもその後の様子を見ていると、約8割の席が予約されており、実はギリギリ入れたという感じだったのだ。
飲み物は燗酒(冷たい雨だった)を注文し、「小鉢、とりあえず出しますか」と問われるのに頷く。ここは通しがない代わりに、小鉢料理が何品かあるのだが、その中でも最初に出てくるのはこれだ。
器の中に鯛の子、とこぶし、南瓜、蕗、ナス、絹さやが上品に盛られた一品である。鯛の子から食べると、これが何とも食べやすい。魚卵は口の中でパサパサとまとわりつくのかと思いきや、しっとりしてスッと食べられるのである。野菜陣は甘い南瓜、苦みを残した蕗、醤油風の茄子と、それぞれ味付が違う。とこぶしも甘辛味で、よく見なかったが、肝の味がする。
次も小鉢シリーズで肉っ気を求めてミンチボール小鉢だ。これは鶏ひき肉に生姜を少し忍ばせた優しい味わいだ(野菜の炊き合わせは同じなのね)。
次はきずしを注文。これは写真を見れば分かるだろうが、素晴らしい出来だ。ポン酢と生姜がのっているのを混ぜ込んで食べる。美味い。
鯛文化圏に来ているのだからと鯛酢の物を注文。値段が安かったので、鯛の身は少なかった…。味は良いけどね。
最後におでんの出汁も味わってみたく、豆腐と梅焼きを注文。梅焼きはハンペンと玉子焼きの中間という感じの歯ごたえと味だった。
しかし、他にも造り盛り合わせ、鰻かば焼き、わけぎぬた、さばからまぶし(オカラをまぶしたものらしい)と気になるメニューのオンパレード。何げない焼鳥も美味そうだし(多くの人が頼んでいた)、鯛骨蒸しは、他の人のところに行ったのを見ると、私一人では食べきれないサイズだった…。
満喫して、なお心残り、名店「SA」であった。