串かつを食べて、淀屋橋へ移動。
■湯木美術館「千家に受け継がれる美の形-好み、写し、見立てを中心に-」。
「禾目天目(建盞 )」:地味だが、細い線が入っているのが「禾目」らしい。形は油滴天目にそっくりの茶わんだ。12~13世紀作なんだとか。
一燈宗室「黒茶碗 銘「大こく」」:まわりの角ばった形が大黒頭巾を思わせるらしい。裏千家八代の作。
千利休「瓢花入」:ひょうたんの上をカットして、花入れに仕立てたもの。益田鈍翁が所持していたということで、曰くあるねえ。
展示物の中心的な年代は17世紀頃、裏千家の作品が多い。しかし「○○好み」だとか、見立てはその背景を知らないと分かっていないということになるのだろうなあ。教養の無さが出てしまう展覧会だった。
私以外の観覧者は2名と実に静かだ。
本町まで歩いて、谷町四丁目まで地下鉄で移動。地下鉄口を出ると、雨が一層強くなってきた。
■大阪歴史博物館「常設展」。昨年行った国立民族学博物館に次いで、展示物の多さで具合が悪くなってくる博物館である。まずはロッカーに荷物を入れようとすると、コインが入らない。「故障か?」と思ったら、なんとコインリターン式のロッカーが「500円用」なのである。そもそも100円玉より500円玉を持ってる確率が少ないような気がするし、コインを取り忘れた時のダメージは5倍(以上)あるだろう。なぜ500円を使わせるのか、しばらく問い詰めたい気がしてくる。
常設展は10階から7階までの4フロアあった。回る前から、絶望感が漂う。
展示物をいくつか紹介する。難波宮の跡から発見された瓦。北海道の博物館とは展示物が違うなあ。
大阪(大坂?)の街をジオラマで再現。観覧者は海外の観光客が多い。
大阪と言えば文楽。文楽人形の頭部が、構造が分かるように置いてあった。
大阪と言えば大塩平八郎。富岡鉄斎が描いたものらしい。
昔の公設市場(魚屋)を復元したもの。鯛、太刀魚、鰤あたりは北海道との違いを感じさせる。韓国の魚屋さんでは、魚を縦に並べると読んだことがあるが、その流れを汲んでいるのだろうか。
大阪の街も再現されている。
阪井俊政「年寒二雅図鐔」:後で見る刀身具の展覧会では写真が撮影できなかったので、こちらで撮影。
■大阪歴史博物館「ほのぼの俳画、生田南水」。肩の凝らない、楽しい作品。
■大阪歴史博物館「鏨の華-光村コレクションの刀身具」。細かい作品、約200点が展示されており、持って行ったモノキュラーがここで役に立った。
後藤一乗「蛙子図小柄」:刀身具には強そうな、縁起のよさそうなものも多いが、オタマジャクシのようなモチーフも使われる。
岩本常直「土筆図目貫」:こちらもひょろっとカーブした、細い土筆。武器の備品というよりは、飾りの要素が強かったか。
柴田是真「板目釘塗図鐔」:まるで板の表面のような仕上げに、折れ釘が見えると思ったら、是真か。
後藤一乗「聖衆来迎図大小揃金具」:仏さまが来迎しまくっている、華やかな作品。重文。
「孔雀明王像木版複製(大正版)」:仁和寺所蔵の国宝を複製した版画。色彩がまだ鮮やかだし、かなりいい。
塚田秀鏡「十二ヶ月図小柄下絵」:スケッチ風の下絵。楽な雰囲気がいい。
後藤一乗・池田隆雄「鮫研出刻鞘大小拵」:鮫皮の白に黒漆をかけ、全体を研いで白い水玉模様にしたもの。手間がかかっている。
河原林秀国・松尾月山ほか「稲穂雁蒔絵大小拵」:刀とは無関係に鞘の先の方が太くなっており、「風魔の小次郎」の聖剣っぽいぞ。
いや、とにかく疲れた。モノキュラーが無かったら、全然見えないか、かがんで見ようとするために腰が砕けていただろう。
■湯木美術館「千家に受け継がれる美の形-好み、写し、見立てを中心に-」。
「禾目天目(建盞 )」:地味だが、細い線が入っているのが「禾目」らしい。形は油滴天目にそっくりの茶わんだ。12~13世紀作なんだとか。
一燈宗室「黒茶碗 銘「大こく」」:まわりの角ばった形が大黒頭巾を思わせるらしい。裏千家八代の作。
千利休「瓢花入」:ひょうたんの上をカットして、花入れに仕立てたもの。益田鈍翁が所持していたということで、曰くあるねえ。
展示物の中心的な年代は17世紀頃、裏千家の作品が多い。しかし「○○好み」だとか、見立てはその背景を知らないと分かっていないということになるのだろうなあ。教養の無さが出てしまう展覧会だった。
私以外の観覧者は2名と実に静かだ。
本町まで歩いて、谷町四丁目まで地下鉄で移動。地下鉄口を出ると、雨が一層強くなってきた。
■大阪歴史博物館「常設展」。昨年行った国立民族学博物館に次いで、展示物の多さで具合が悪くなってくる博物館である。まずはロッカーに荷物を入れようとすると、コインが入らない。「故障か?」と思ったら、なんとコインリターン式のロッカーが「500円用」なのである。そもそも100円玉より500円玉を持ってる確率が少ないような気がするし、コインを取り忘れた時のダメージは5倍(以上)あるだろう。なぜ500円を使わせるのか、しばらく問い詰めたい気がしてくる。
常設展は10階から7階までの4フロアあった。回る前から、絶望感が漂う。
展示物をいくつか紹介する。難波宮の跡から発見された瓦。北海道の博物館とは展示物が違うなあ。
大阪(大坂?)の街をジオラマで再現。観覧者は海外の観光客が多い。
大阪と言えば文楽。文楽人形の頭部が、構造が分かるように置いてあった。
大阪と言えば大塩平八郎。富岡鉄斎が描いたものらしい。
昔の公設市場(魚屋)を復元したもの。鯛、太刀魚、鰤あたりは北海道との違いを感じさせる。韓国の魚屋さんでは、魚を縦に並べると読んだことがあるが、その流れを汲んでいるのだろうか。
大阪の街も再現されている。
阪井俊政「年寒二雅図鐔」:後で見る刀身具の展覧会では写真が撮影できなかったので、こちらで撮影。
■大阪歴史博物館「ほのぼの俳画、生田南水」。肩の凝らない、楽しい作品。
■大阪歴史博物館「鏨の華-光村コレクションの刀身具」。細かい作品、約200点が展示されており、持って行ったモノキュラーがここで役に立った。
後藤一乗「蛙子図小柄」:刀身具には強そうな、縁起のよさそうなものも多いが、オタマジャクシのようなモチーフも使われる。
岩本常直「土筆図目貫」:こちらもひょろっとカーブした、細い土筆。武器の備品というよりは、飾りの要素が強かったか。
柴田是真「板目釘塗図鐔」:まるで板の表面のような仕上げに、折れ釘が見えると思ったら、是真か。
後藤一乗「聖衆来迎図大小揃金具」:仏さまが来迎しまくっている、華やかな作品。重文。
「孔雀明王像木版複製(大正版)」:仁和寺所蔵の国宝を複製した版画。色彩がまだ鮮やかだし、かなりいい。
塚田秀鏡「十二ヶ月図小柄下絵」:スケッチ風の下絵。楽な雰囲気がいい。
後藤一乗・池田隆雄「鮫研出刻鞘大小拵」:鮫皮の白に黒漆をかけ、全体を研いで白い水玉模様にしたもの。手間がかかっている。
河原林秀国・松尾月山ほか「稲穂雁蒔絵大小拵」:刀とは無関係に鞘の先の方が太くなっており、「風魔の小次郎」の聖剣っぽいぞ。
いや、とにかく疲れた。モノキュラーが無かったら、全然見えないか、かがんで見ようとするために腰が砕けていただろう。