ホテルの前にある驚くほど広い横断歩道を渡り、バスターミナルへ。今日は路線バスで大塚国際美術館へと向かうのだ。しかし、トイレの無いバスに70分も乗るって、緊張するよね。
バスは大学前で下車する学生もいながら、ほとんど満席に近い状態でひた走る。そして10時半前に美術館前に到着。
入口を入ると長大なエスカレーターがあり、MOA美術館方式だなと思う。
それではここから長い道のりを行くことにしよう。大塚国際美術館は世界中の有名絵画作品を陶板で再現した美術館なのである。私は最初のうちこそ、どの程度の再現性なのだろう(なかなか優れものだった)ということが気になっていたのだが、途中からは複製であることは全く気にならなくなり、「おお、あの作品があったか」「これは外せないよね」と興奮しながら次々と作品を見て回るのであった。
結局、かなりすっ飛ばしながらも鑑賞には4時間半くらいかかり、最後はグッタリであった。美術館入館料が高いので知らない人は驚くと思うが(3240円)、一見の価値は間違いなくあると言っておこう。
あまりにも大量の作品群につい大量撮影となってしまったのだが(1日でカメラのバッテリ切れになった)、その中から私好みの10作をご紹介したい(偉そうだな)。
ミケランジェロ「システィーナ礼拝堂天井画および壁画」:これだけは私の好みはさておいて、壮大さで外せないのではないだろうか。
パルミジャニーノ「凸面鏡の自画像」:どうだ、この鼻につく自画像。歪んだ鏡に写ったものを描くあたり、ある種バロックの先駆と言っても良いのでは。
アルブレヒト・アルトドルファー「アレクサンドロス王の戦い」:ヨーロッパで最初の風景画を描いたと言われるアルトドルファー。下半分の執拗な描きこみが素晴らしい。
ヨアヒム・パティニール「冥界の渡し守カロンのいる風景」:地味なカロンと壮大な風景がいい。
イヴァン・クラムスコイ「見知らぬ女」:これ本当に名品だと思う。冷たいような、よく見るとそうでないようなまなざしである。
エドワード・バーン=ジョーンズ「黄金の階段」:バーン=ジョーンズ展でも来ずに、一度見たいと思っていたが、これで良しとするか。無表情な人物と分身の術のような描き方。ラファエル前派の最高傑作かと。
ローレンス・アルマ=タデマ「銀色のお気に入り」「お気に入りの習慣」:アルマ=タデマの神話的雰囲気の作品がいい。高い所にあったのが残念。
マックス・エルンスト「雨上がりのヨーロッパ」:エルンスト展を見に行ったくらいなので、好きな画家ではあるのだが、この大量展示の中でハッと目についた作品。やっぱりいいね、エルンスト。
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「海に毒を流すキルケ」:日本じゃウォーターハウス、なかなか見れないからね。海に毒を流すという取り返しのつかない感じと思い詰めた目がいい。
ジョヴァンニ・セガンティーニ「悪しき母たち」:これ作品は知っていたけれども、セガンティーニだとは思っていなかった。彼はどちらかと言うと不自然に見えるほど明るい風景画を得意にしていると思っていたのだが、この何ともやりきれない、悲し気な風景は素晴らしいと思う。
いや、とにかく疲れた。再び70分かけて徳島駅前に戻る。
バスは大学前で下車する学生もいながら、ほとんど満席に近い状態でひた走る。そして10時半前に美術館前に到着。
入口を入ると長大なエスカレーターがあり、MOA美術館方式だなと思う。
それではここから長い道のりを行くことにしよう。大塚国際美術館は世界中の有名絵画作品を陶板で再現した美術館なのである。私は最初のうちこそ、どの程度の再現性なのだろう(なかなか優れものだった)ということが気になっていたのだが、途中からは複製であることは全く気にならなくなり、「おお、あの作品があったか」「これは外せないよね」と興奮しながら次々と作品を見て回るのであった。
結局、かなりすっ飛ばしながらも鑑賞には4時間半くらいかかり、最後はグッタリであった。美術館入館料が高いので知らない人は驚くと思うが(3240円)、一見の価値は間違いなくあると言っておこう。
あまりにも大量の作品群につい大量撮影となってしまったのだが(1日でカメラのバッテリ切れになった)、その中から私好みの10作をご紹介したい(偉そうだな)。
ミケランジェロ「システィーナ礼拝堂天井画および壁画」:これだけは私の好みはさておいて、壮大さで外せないのではないだろうか。
パルミジャニーノ「凸面鏡の自画像」:どうだ、この鼻につく自画像。歪んだ鏡に写ったものを描くあたり、ある種バロックの先駆と言っても良いのでは。
アルブレヒト・アルトドルファー「アレクサンドロス王の戦い」:ヨーロッパで最初の風景画を描いたと言われるアルトドルファー。下半分の執拗な描きこみが素晴らしい。
ヨアヒム・パティニール「冥界の渡し守カロンのいる風景」:地味なカロンと壮大な風景がいい。
イヴァン・クラムスコイ「見知らぬ女」:これ本当に名品だと思う。冷たいような、よく見るとそうでないようなまなざしである。
エドワード・バーン=ジョーンズ「黄金の階段」:バーン=ジョーンズ展でも来ずに、一度見たいと思っていたが、これで良しとするか。無表情な人物と分身の術のような描き方。ラファエル前派の最高傑作かと。
ローレンス・アルマ=タデマ「銀色のお気に入り」「お気に入りの習慣」:アルマ=タデマの神話的雰囲気の作品がいい。高い所にあったのが残念。
マックス・エルンスト「雨上がりのヨーロッパ」:エルンスト展を見に行ったくらいなので、好きな画家ではあるのだが、この大量展示の中でハッと目についた作品。やっぱりいいね、エルンスト。
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「海に毒を流すキルケ」:日本じゃウォーターハウス、なかなか見れないからね。海に毒を流すという取り返しのつかない感じと思い詰めた目がいい。
ジョヴァンニ・セガンティーニ「悪しき母たち」:これ作品は知っていたけれども、セガンティーニだとは思っていなかった。彼はどちらかと言うと不自然に見えるほど明るい風景画を得意にしていると思っていたのだが、この何ともやりきれない、悲し気な風景は素晴らしいと思う。
いや、とにかく疲れた。再び70分かけて徳島駅前に戻る。