まずは、小樽芸術村へ。本当は行く予定だった「浮世絵展 第3期」は終了してしまったが、「ルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー」が新たにできたので、それを見ていこう。
しかし、入館の時にちょっと予想外の展開となった。小樽芸術村友の会の会員カードには「入館料20%OFF」と書いてあるのだが、これが有効なのは3館共通入館券(2000円)だけだというのだ。今日はメインの美術館だけで、旧三井銀行とステンドグラス美術館などはパスしようと思っていたのだが、そっちは2割引きにならないのだそうだ(1500円)。
何だかズルして仕組みを変えたような気もするが、入館そのものは今日に限らずいつでもいいとのことなので、3館共通券を購入した(1600円)。さて、似鳥美術館の1階に「ルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー」できたので、ここのレイアウトは大幅に変わった感じがする。早速見ていこう。
「「世の光」ドアをたたくキリスト」:原画がウィリアム・ホルマン・ハントとあって、ラファエル前派好きにはたまらないものがある。さすがにティファニーとあって、輝石を使った部分の細工が素晴らしい。
「四福音書の窓」:とにかくサイズが大きくて、立派だ。マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの象徴がデザインされているのだが、マタイだけが美しい原型で残っており、それ以外は素人がペン画を描いたようなデザインにされてしまっているらしい。
ステンドグラスも立派だが、床に南米の地図や魚介類がデザインされているのが目についた。この建物やはりなかなかいいね。
後は4階から展示を見る。一部、入れ替えはあると思うのだが、それほど目立った差異は感じなかったかも。
片岡球子「面構十三人衆内 國芳」:國芳の前には「荷宝蔵壁のむだ書」の図版が置いてあるんだ。
林武「富士」:紫と白の富士山、青空と端っこだけが見える太陽。山の緑、そして海を区切る赤い線と色彩に圧倒される。
山下清「桜島」:雲のように不定形のものを貼り絵で描くと、非常にいい感じになる。
フロアを移動する際に目に入る、階段室の展示が充実してきたような気がする。千住博「ウォーターフォール」や岡本太郎のレリーフ、「坐ることを拒否する椅子」「手の椅子」「駄々っ子」などがあった。
それから1階に「アール・ヌーヴォー アール・デコの彫刻」室が新設されていた。
ラウル・ラルシュ「嵐」:嵐を擬人化したブロンズ像。女性(=嵐)がとびかかってくるかの勢いだ。
シパリュス「Dancer of Kapurthala」:顔が大理石? 服装は金属製だろうか。シパリュスの作品が何点かあり、興味深い作りだった。
後は窓からちらっと見えて気になっていた、隣の庭スペースにあるものを確認しにいく。
似鳥美術館隣のスペースには「ぜひ彫刻を置くべきだ」と思っていたのだが、ジョージ・ローズ「マジック・クロック」と言う作品が置いてあった。どういうものかと言うと、動力で動くチェーンで玉(木製かな)を上まで持ってきて、そこからレールに沿って落とすという仕掛けである。
但し落とすと言ってもルートは一つではなく、どちらに落ちるか分からないコースの分岐がある。また、玉が5個くらいたまらないと動かなくなる場所があり、一気に5個の球が滑り落ちていくのはなかなかの見ものである。10分かそこら見ていたように思うが、まだ見たりないというか、見飽きない動きであった。これの存在に気がついていない人が圧倒的に多いと思うが、一見の価値はある。ぜひ、立ち寄ってほしい。
■小樽市総合博物館運河館「松浦武四郎が見た忍路の火山地質」。私はあまり地質には興味がないからなあ…。小樽市の鳥瞰図(作者は言わずと知れた吉田初三郎)が壁に貼ってあったが、やっぱり面白いよね。図の左の方は樺太まで、右の方(下の写真)には函館、東京(太平洋側なのだが…)、下関、釜山、金剛山まで見えるという独特の表現が面白い。
ゴールデンカムイのパネルがあった(読んでないので、良く分かってない)。
運河館のすぐ近くに「風にふかれて」という彫刻があった。制作は「The Glass Studio …」と読み取れなくなっている。
■市立小樽文学館「小樽・まち文化博覧会」。おもちゃ箱のような楽しい展覧会。
銭湯にまつわる展示スペースが結構多かった。
私は4歳頃まで銭湯に行っていたと思うのだが、子供ゆえにはしゃいで足を滑らせてしまい、頭を打ったという嫌な思い出が残っている。後は中学生くらいの時に、家の風呂が故障し、1週間程度銭湯に通ったくらいか。今年も銭湯から飲み屋というゴールデンコースをやりそびれてしまった。
二宮金次郎像を調査した資料。私も金次郎像の写真は集めようとしていた。
函館本線の山線がもう少しにぎわっていれば、駅弁も売れるのかもしれない。
■市立小樽文学館「小樽に残した文豪の足跡」。「文豪とアルケミスト」のキャラクターパネル展示がされている。左から、宮沢賢治、幸田露伴、有島武郎、石川啄木だそうです…。
市民ギャラリーと2階は「美術市展」の準備中であった。1階にはすでに、阿部典英「ネェ ダンナサン あるいは「生」<150」という作品が展示されていた。
さて、少し空も明るくなってきた。飲みに行くとするか。
しかし、入館の時にちょっと予想外の展開となった。小樽芸術村友の会の会員カードには「入館料20%OFF」と書いてあるのだが、これが有効なのは3館共通入館券(2000円)だけだというのだ。今日はメインの美術館だけで、旧三井銀行とステンドグラス美術館などはパスしようと思っていたのだが、そっちは2割引きにならないのだそうだ(1500円)。
何だかズルして仕組みを変えたような気もするが、入館そのものは今日に限らずいつでもいいとのことなので、3館共通券を購入した(1600円)。さて、似鳥美術館の1階に「ルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー」できたので、ここのレイアウトは大幅に変わった感じがする。早速見ていこう。
「「世の光」ドアをたたくキリスト」:原画がウィリアム・ホルマン・ハントとあって、ラファエル前派好きにはたまらないものがある。さすがにティファニーとあって、輝石を使った部分の細工が素晴らしい。
「四福音書の窓」:とにかくサイズが大きくて、立派だ。マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの象徴がデザインされているのだが、マタイだけが美しい原型で残っており、それ以外は素人がペン画を描いたようなデザインにされてしまっているらしい。
ステンドグラスも立派だが、床に南米の地図や魚介類がデザインされているのが目についた。この建物やはりなかなかいいね。
後は4階から展示を見る。一部、入れ替えはあると思うのだが、それほど目立った差異は感じなかったかも。
片岡球子「面構十三人衆内 國芳」:國芳の前には「荷宝蔵壁のむだ書」の図版が置いてあるんだ。
林武「富士」:紫と白の富士山、青空と端っこだけが見える太陽。山の緑、そして海を区切る赤い線と色彩に圧倒される。
山下清「桜島」:雲のように不定形のものを貼り絵で描くと、非常にいい感じになる。
フロアを移動する際に目に入る、階段室の展示が充実してきたような気がする。千住博「ウォーターフォール」や岡本太郎のレリーフ、「坐ることを拒否する椅子」「手の椅子」「駄々っ子」などがあった。
それから1階に「アール・ヌーヴォー アール・デコの彫刻」室が新設されていた。
ラウル・ラルシュ「嵐」:嵐を擬人化したブロンズ像。女性(=嵐)がとびかかってくるかの勢いだ。
シパリュス「Dancer of Kapurthala」:顔が大理石? 服装は金属製だろうか。シパリュスの作品が何点かあり、興味深い作りだった。
後は窓からちらっと見えて気になっていた、隣の庭スペースにあるものを確認しにいく。
似鳥美術館隣のスペースには「ぜひ彫刻を置くべきだ」と思っていたのだが、ジョージ・ローズ「マジック・クロック」と言う作品が置いてあった。どういうものかと言うと、動力で動くチェーンで玉(木製かな)を上まで持ってきて、そこからレールに沿って落とすという仕掛けである。
但し落とすと言ってもルートは一つではなく、どちらに落ちるか分からないコースの分岐がある。また、玉が5個くらいたまらないと動かなくなる場所があり、一気に5個の球が滑り落ちていくのはなかなかの見ものである。10分かそこら見ていたように思うが、まだ見たりないというか、見飽きない動きであった。これの存在に気がついていない人が圧倒的に多いと思うが、一見の価値はある。ぜひ、立ち寄ってほしい。
■小樽市総合博物館運河館「松浦武四郎が見た忍路の火山地質」。私はあまり地質には興味がないからなあ…。小樽市の鳥瞰図(作者は言わずと知れた吉田初三郎)が壁に貼ってあったが、やっぱり面白いよね。図の左の方は樺太まで、右の方(下の写真)には函館、東京(太平洋側なのだが…)、下関、釜山、金剛山まで見えるという独特の表現が面白い。
ゴールデンカムイのパネルがあった(読んでないので、良く分かってない)。
運河館のすぐ近くに「風にふかれて」という彫刻があった。制作は「The Glass Studio …」と読み取れなくなっている。
■市立小樽文学館「小樽・まち文化博覧会」。おもちゃ箱のような楽しい展覧会。
銭湯にまつわる展示スペースが結構多かった。
私は4歳頃まで銭湯に行っていたと思うのだが、子供ゆえにはしゃいで足を滑らせてしまい、頭を打ったという嫌な思い出が残っている。後は中学生くらいの時に、家の風呂が故障し、1週間程度銭湯に通ったくらいか。今年も銭湯から飲み屋というゴールデンコースをやりそびれてしまった。
二宮金次郎像を調査した資料。私も金次郎像の写真は集めようとしていた。
函館本線の山線がもう少しにぎわっていれば、駅弁も売れるのかもしれない。
■市立小樽文学館「小樽に残した文豪の足跡」。「文豪とアルケミスト」のキャラクターパネル展示がされている。左から、宮沢賢治、幸田露伴、有島武郎、石川啄木だそうです…。
市民ギャラリーと2階は「美術市展」の準備中であった。1階にはすでに、阿部典英「ネェ ダンナサン あるいは「生」<150」という作品が展示されていた。
さて、少し空も明るくなってきた。飲みに行くとするか。