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Channel: 散歩日記X
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3都市巡り(2) 時間が無い

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小樽から札幌へ、札幌で乗り換えて野幌へ。セラミックアートセンターへのバスは1時間に1本程度しかないので、どうしてもここが交通のネックになってしまう。バスをやめてタクシーで10分でも稼ぐか、と思ったものの、アートセンター寄りの南出口にはタクシーがいない…。ショッピングセンター方面へ歩くが、流しのタクシーもいない…。地方都市の感覚をすっかり忘れていた私である。

結局、駅から2個目のバス停から当初乗る予定だったバスに乗車。待ち時間におにぎりを1個食べて本日の昼食は終了。

■江別市セラミックアートセンター「THE YUNOMI 湯呑茶碗展 −ちょっと昔の、やきもの日本縦断旅−」。結論から言うと、1時間以上かけて見るべき、大変面白い展覧会であった。

多分、40都道府県(無いのは青森、埼玉、千葉、山梨、徳島、宮崎かな?)と、朝鮮、台湾、中国の湯呑、合計279点が展示されている。ほぼ解説付なので、自分の好きなデザインの湯呑を発見し、解説を読んでメモするだけでも、ゆうに2時間近くはかかってもおかしくないのではなかろうか。

ああ、それなのみ私に許された時間は、バスと電車の都合上30分しかないのである。まずはまっしぐらに全点見ることにしよう。

東佐右衛門「染付メートル法便覧湯呑茶碗」:岐阜の美濃焼で、大阪の食堂で、メートル法の周知を図るためか大量購入されたものらしい。こういうの好きだな。
三浦月艇「色絵地獄絵図共蓋湯呑茶碗」:愛知県の焼付焼。湯呑に賑やかな色彩で描かれた地獄。これでいいのか。
盈進舎「釉下彩蔦文共蓋夫婦湯呑茶碗」:兵庫県出石焼。白磁にピンクの蔦の葉が描かれ、上品。

越智角一「陽刻厳島神社文楽焼共蓋湯呑茶碗」:広島県一角焼。外側に厳島神社の彫物がされている湯呑。
好川亀「色絵陽刻蟹文湯呑茶碗」:愛媛県水月焼。外側のくぼみに埋まるように蟹が彫られている。結構、湯呑の外側に細かい彫刻がされている作品は多かった。見どころである。
松禾焼「青磁雷文湯呑茶碗」:非常に落ち着いたグリーン。使いたくなる。

お茶用の茶碗というのは全く触れたことが無いので実感がわかないのだが、湯呑は誰しもが触れたことのあるものだろう(最近はそうでもなかったりして)。そういう意味での経験値が高いので、「使ってみたい」「これ欲しい」という気持ちが素直にしてくる展覧会であった。

観覧料は450円なのだが、作品点数が多いせいかリピート券というのがついていて、これが300円。近くに住んでいたら、必ずや行くであろう。



バスに乗り野幌駅へ。また札幌方面に向かい、新しくなった白石駅で乗り換える。


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