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快適な東京(16) 三井記念美術館

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今日は荷物も全部かばんに入れて、10時少し前に出発だ。今日の東京は文句のない好天。



まずは三越前まで歩いて(今日はオール歩きだ)、三井記念美術館の「能面と能装束」へ。開館してすぐということで、比較的楽に見ることができた。

 

伝福来「中将(鼻まがり)」:微妙に鼻すじが曲がっており、せつない顔をしている。
伝龍右衛門「小面(花の小面)」:雪月花三部作の一つ。雪は京都にあり、月は江戸城の火災で焼失したとか。
「不動」:目が上下に配置されている不動明王スタイル。肉付き面伝説があるのだが、裏側の黒い部分は木のヤニが出たものらしい。

伝孫次郎「孫次郎(オモカゲ)」:亡くなった妻の面影をうつす、いわゆる典型的な能面。
伝春日「翁(白色尉)」「三番叟(黒色尉)」:白色は神聖な面、黒色は健康的な大地の神を表している。
伝赤鶴「大飛出」「小飛出」:大きい方は雷神等、小さい方は精霊などで、ランク差があるらしい。

伝赤鶴「大癋見」「小癋見」:大きい方は天狗、小さい方は地獄の鬼神ということで、ほぼ互角?
伝龍右衛門「般若」「蛇」:般若はまだ女性であり、蛇は獣になりきってしまった女の姿なのだそうだ。
六代目尾上菊五郎着用「藤花文様着付」:紅と萌黄の地の上に、色を反転させ萌黄と紅の藤の花を描いた、センスある衣装。

全体的な感想としては、正直なところそれほど興味のあるテーマではなかったのだが、能面の裏側も見られたこと、似た能面を比較して配置・説明してくれたことで、興味を持ってみることができたといえよう。能装束も普段、布物にどうも関心のわかない私であるのだが、つい流れで面白く見ることができた。

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