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快適な東京(17) ブリジストン美術館

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さて、次はブリジストン美術館へ移動し「絵画の時間」である。



ドミニク・アングル「若い女の頭部」:背景は描かれていない習作だろうか。しかし、アングル持っていたのね。
オノレ・ドーミエ「山中のドン・キホーテ」:ドン・キホーテらしいプライド高いさまを上手く描いた作品。
ギュスターブ・カイユボット「ピアノを弾く若い男」:壁紙、絨毯、カーテンのくどい模様と狭い部屋に置いてあるピアノ。この圧迫感は、農村から出て来た人間が都市の暮らしに感じていたものだったのか?

ポール・セザンヌ「鉢と牛乳入れ」:この作品の系譜が岸田劉生、三岸好太郎とつながっているのだろうか。
アンリ・ルソー「牧場」:ルソーに「手前の人の手が、後ろにいる牛で隠れてますよ」って教えてやりたくなるね。
ラウル・デュフィ「オーケストラ」:割りとふにゃっとしたオーケストラの人たち。これを見ると、三岸は新しかったね。

藤田嗣治「ドルドーニュの家」:白と黒の色彩の家。小物の均等な配置に藤田の美意識を感じる。
ワシリー・カンディンスキー「二本の線」:ある種の音楽性というか、リズム感を感じる。
ハンス・アルトゥング「T1963K7」、ザオ・ウーキー「07.06.85」:抽象画が苦手だという人は、青い静かな色彩のこの2作品を見てはどうだろうか(この日は並べて展示)。これなら、きっと好きになるかもしれない。

収蔵品展ということもあって、それほど目新しいものはなかったのだが、まあこの美術館は結構いい作品を持っているからね。

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