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20141018ギャラリー巡り

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10月17日に紀伊国屋。
10月18日は山の手→近美→資料館→茶廊法邑→品品法邑→HOKUBU→STV北2条→たぴお→時計台→道新→大通→富士フイルム→CAI02→三越→さいとう→スカイホール→ivoryの17か所。いくつか行けずじまい。

■ギャラリー山の手「川上直樹展 はるかなる国境」。紅葉も進んだ、発寒川河畔のギャラリー山の手を久々の訪問。

 

川上さんの展覧会なので、行かなくてはなりますまい。



個別の作品については触れませんが、静物画・風景・幻想(文字であったり蝶であったり)の3つのレイヤーを重ねて、世界および心象風景を表現しているのではないかと勝手に思います。「ギャラリーで自分の作品を見てみたかった」と川上さんがおっしゃっていましたが、展示会場で作品を並べると、また違った雰囲気が生まれるのだと思います。

久々にここまで来ましたが、思ったよりすぐ到着しました。日祝が開いておらず、私の家から街中とは逆方向にあるギャラリーなので、なかなか行く機会に恵まれませんでしたが、いい展覧会の時は来ないとダメですね。

と言いつつ、戻りはバスに乗り、西28丁目駅へ。

■北海道立近代美術館「近美コレクション 山内弥一郎-温雅なる風景」。
「農夫」:洋画的要素を含んだ作品。デフォルメされた線が非現実感を持たせている。この絵は以前にも見たことがあって、山内弥一郎のことは気になっていたのだ。
「八戸港」:浜辺に網が干してあり、あえてゴチャゴチャした感じが面白い。
「風景」:植物の曲線と同じような感じで、家の屋根の線も曲がっている。リズム感を出すためなのか、それとも「自然界に直線などない」というメッセージか。

「運河」:お茶の水付近をもとにした風景画なのだそうだが、ヴェニスを思わせるような水の風景である。
「沖は時化」:じっと天候が良くなるのを待つ漁夫4人。これが小樽美術館に所蔵されているというのがいい。
「摩周湖」:摩周湖を中心に据え、広角レンズで周囲の山々もろとも捉えたような作品。

「秋季名品選-岩橋英遠≪道産子追憶之巻≫」では中村善策「秩父武甲と巴川」、上田茂「トルソ」辺りが珍しかったか。「日本のガラス造形-7人の先駆者たち」は岩田藤七、各務鑛三、藤田喬平などおなじみのメンバーだったが、見たことのない作品も結構あった。



■茶廊法邑「金渕浩之パステル画展」。私好みのスーパーリアル風景画ということで、来て良かった。
「壊れたサイロと海」:水と光と空気を描こうとしている作品。
「石狩湾」:壮大な風景に爽快感を感じる。全ての画面が均等に見えているので、写真のようであって写真ではない。
「雪とガラス皿」:ガラスのような透明のものを描いて、これまた上手い。

■HOKUBU記念絵画館「木版画の変遷 プラス西洋」。
ポール・ジャクレー「酋長の息子サラガン」:3歳の時に来日した人の作品。南洋の明るさに満ちている。
吉田博「日本アルプス十二題の内 黒部川」:手前の大きな岩から中景の暗い所を経て、遠景が明るく光に照らされている。明暗で上手く遠近を表現した作品。
川瀬巴水「大阪宗右衛門の夕」:しっとりした闇。
吉田遠志「瓢六」:妙にフラットでくっきりとした夜。川瀬とは対照的。

コーヒーを頂くが、あまりくつろいでいる時間が無い。

 

■STV北2条ビル「果澄 太陽の物語」。札幌芸術の森「Sprouting Garden-萌ゆる森-」に出品していた人。迫力のある作品を展示していた。物語性が強くありそう。

 

■ギャラリーたぴお「写羅7th」。
平雅彦:雪と氷の不思議な形をとらえた写真。
林教司:「美人座」という看板など、ひなびた風景がいい。

林さん、せっかく一杯お誘いいただいたのに、時間が無くて済みませんでした。まだギャラリー巡りが続きます。

■時計台ギャラリー「本城義雄油絵展」。
「婦人のポーズ「インド人の卵」」:最近女性をテーマにしてきた人だが、4体の女性像(同一人物?)の内3体は少しずつ圧縮されて描かれている。不思議なムードが漂う作品。

この他、昔のものを描いた作品は、それぞれのモノが「私にもいろいろあったのですよ」と人格を主張しているかのように見える。本城コレクションでは31日の日付計がついた柱時計や、ケロリン・ケローリ・ピタリン丸などの懐かしい名前が並ぶ「富山置薬大袋」など興味深いものが沢山ある。

■時計台ギャラリー「安藤康弘版画展」。非常に魅力ある版画。モノトーンだけでなく、色彩がある作品もいい。

■ほくせんギャラリーアイボリー「菅野成美 工藤ちえ奈 二人展」。アロワナ? やリュウキンを描いた染色作品が良かった。

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