今年初めてのちゃんとしたギャラリー巡りに出る。近美→資料館→市民→クラーク→ARTスペース201→三越→アリアンス→富士フイルム→道新→たぴお→大同→大丸→ミヤシタ→レタラの14か所。
■北海道立近代美術館「アートで発見HOKKAIDO」。近美所蔵作品だけの出品だったが、見たことのない作品もあり、それなりに楽しめた。
菅原翠洲「定山渓」:何となく、「定山渓」の風景が掛け軸になっていることの不思議さを感じる。
川上澄生「樽前山秋景」:小さい木版画なのに、そこには雄大な光景がある。
国松登「阿寒帯-浮沈」:「浮沈」しているのはマリモのこと。初めて見る作品かも。
田辺三重松「雪の狩勝峠」:手前の景色をぐっと近く、遠景は小さく描かれており、白が主体の色彩は田辺にしては珍しい。どちらかというと、小川原修の作品を思い出した。
北窯「手宮古代文字茶器セット」:現在では古代文字ではなく、「絵」だというのが一般的な説らしい。この作品には「蝦夷古代文字」と文字が入れられている。
北岡文雄「サイロのある農家」:緑に近い空に雲が浮かんでいる。赤いレンガのサイロが対比されるように描かれ、実にいい作品。
北岡文雄「海の見える農場」:海は主題ではなく、海に面した雄大な丘がメインで描かれている。やっぱり北岡文雄、いいわ。
■同「『さとぽろ』とその時代」。挿絵をのんびりとみていくと、結構楽しいかと。
■札幌市民ギャラリー「第46回北海道教職員美術展」。
村上こずえ「輪廻」:細かい点と線による、面白い絵画。
伊藤貴美子「MOKU-ひかり-」:絵の前に来るまで気が付いていなかったので驚いた。「特選」おめでとうございます!! 作品は光と影の対比、泡やベールのような質感。志(こころざし)と技術が結集した作品だと思う。
山本敏雄「寸景」:繁華街に3億円事件の犯人のモンタージュ写真パネルを立てたところを撮影。昭和は遠くなりにけり…
■クラークギャラリー「WHITE COLLECTION3 澁谷俊彦インスタレーション2016」。タンポポの綿毛などを小さな箱に閉じ込めた、冬の植物図鑑という感じの展覧会。作者得意の色を塗った面からの自然な反射による色彩の変化も見どころ。
■ART-SPACE201「札幌国際情報高等学校 美術部展」。大したことないだろうなあ、と軽い気持ちで行ったら、かなり上手い人が多かった。失礼。
吉田夢生「verdure」:森の奥を描いた作品。油彩でありながら、どこか日本画を思わせる技巧がある。
斎藤和奏「閑散」:小さな中庭をコンパクトに切り取ったのだが、落ちているのはタバコだろうか。現実感があったほうが良かったのか?
坂本芽衣「登竜門」:夕暮れの波打ち際。「トプリ」と波が揺蕩う表現が上手い。
田中歩波「散歩」:近景の歩道の縁から、遠くまでの景色の対比がいい。
首藤愉珍「暖炉にあたるどさんこ」:緑色を使った炎が効果的。
■富士フイルムフォトサロン「松本紀生写真展「アラスカ原野行」」。蚊をよけるために雪原に集まるカリブーの集団、3m先で鮭をくわえた熊、紅葉と地平線から地平線まで半円状に見える虹。いずれも素晴らしい作品である。
■大同ギャラリー「モリケンイチ個展2016新春「裏」」。期待通りの素晴らしい作品が多かった。
「恐るべき手」:音楽を聴く女性の上に伸びる、巨大な緑の手。いったい何の象徴か、意味などないのか。
「砂の時間」:海岸の砂浜にテーブルを出し、酒を飲むオジサン。
「砂上の夜」:同じくテーブルでお茶を入れる女性。その前にあるテレビには何が写っているのか。
深く考えるといろいろなことが想像できるが、表面的なシニカルな感じを楽しむのもいいと思う。
■同「Nの家族展」。こちらもなかなか上手な作品がそろっていた。
美乃里「大楽生」:海を見る友達3人の背中。青春の味わい。
■ギャラリーレタラ「札幌のアーティスト50+2人展」。
杉吉篤「スパイラル」:一番のお気に入りがこの作品。白い人型の後ろに後光のように円形(スパイラル?)が描かれ、どこか宗教的な味わいのある作品。
■北海道立近代美術館「アートで発見HOKKAIDO」。近美所蔵作品だけの出品だったが、見たことのない作品もあり、それなりに楽しめた。
菅原翠洲「定山渓」:何となく、「定山渓」の風景が掛け軸になっていることの不思議さを感じる。
川上澄生「樽前山秋景」:小さい木版画なのに、そこには雄大な光景がある。
国松登「阿寒帯-浮沈」:「浮沈」しているのはマリモのこと。初めて見る作品かも。
田辺三重松「雪の狩勝峠」:手前の景色をぐっと近く、遠景は小さく描かれており、白が主体の色彩は田辺にしては珍しい。どちらかというと、小川原修の作品を思い出した。
北窯「手宮古代文字茶器セット」:現在では古代文字ではなく、「絵」だというのが一般的な説らしい。この作品には「蝦夷古代文字」と文字が入れられている。
北岡文雄「サイロのある農家」:緑に近い空に雲が浮かんでいる。赤いレンガのサイロが対比されるように描かれ、実にいい作品。
北岡文雄「海の見える農場」:海は主題ではなく、海に面した雄大な丘がメインで描かれている。やっぱり北岡文雄、いいわ。
■同「『さとぽろ』とその時代」。挿絵をのんびりとみていくと、結構楽しいかと。
■札幌市民ギャラリー「第46回北海道教職員美術展」。
村上こずえ「輪廻」:細かい点と線による、面白い絵画。
伊藤貴美子「MOKU-ひかり-」:絵の前に来るまで気が付いていなかったので驚いた。「特選」おめでとうございます!! 作品は光と影の対比、泡やベールのような質感。志(こころざし)と技術が結集した作品だと思う。
山本敏雄「寸景」:繁華街に3億円事件の犯人のモンタージュ写真パネルを立てたところを撮影。昭和は遠くなりにけり…
■クラークギャラリー「WHITE COLLECTION3 澁谷俊彦インスタレーション2016」。タンポポの綿毛などを小さな箱に閉じ込めた、冬の植物図鑑という感じの展覧会。作者得意の色を塗った面からの自然な反射による色彩の変化も見どころ。
■ART-SPACE201「札幌国際情報高等学校 美術部展」。大したことないだろうなあ、と軽い気持ちで行ったら、かなり上手い人が多かった。失礼。
吉田夢生「verdure」:森の奥を描いた作品。油彩でありながら、どこか日本画を思わせる技巧がある。
斎藤和奏「閑散」:小さな中庭をコンパクトに切り取ったのだが、落ちているのはタバコだろうか。現実感があったほうが良かったのか?
坂本芽衣「登竜門」:夕暮れの波打ち際。「トプリ」と波が揺蕩う表現が上手い。
田中歩波「散歩」:近景の歩道の縁から、遠くまでの景色の対比がいい。
首藤愉珍「暖炉にあたるどさんこ」:緑色を使った炎が効果的。
■富士フイルムフォトサロン「松本紀生写真展「アラスカ原野行」」。蚊をよけるために雪原に集まるカリブーの集団、3m先で鮭をくわえた熊、紅葉と地平線から地平線まで半円状に見える虹。いずれも素晴らしい作品である。
■大同ギャラリー「モリケンイチ個展2016新春「裏」」。期待通りの素晴らしい作品が多かった。
「恐るべき手」:音楽を聴く女性の上に伸びる、巨大な緑の手。いったい何の象徴か、意味などないのか。
「砂の時間」:海岸の砂浜にテーブルを出し、酒を飲むオジサン。
「砂上の夜」:同じくテーブルでお茶を入れる女性。その前にあるテレビには何が写っているのか。
深く考えるといろいろなことが想像できるが、表面的なシニカルな感じを楽しむのもいいと思う。
■同「Nの家族展」。こちらもなかなか上手な作品がそろっていた。
美乃里「大楽生」:海を見る友達3人の背中。青春の味わい。
■ギャラリーレタラ「札幌のアーティスト50+2人展」。
杉吉篤「スパイラル」:一番のお気に入りがこの作品。白い人型の後ろに後光のように円形(スパイラル?)が描かれ、どこか宗教的な味わいのある作品。