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Channel: 散歩日記X
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こんな時に名古屋(9)

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早めの昼食を済ませ、熱田神宮に取って返し、まずは熱田神宮宝物館から見ていこう。入館料の300円を払い、中に入る。



「法華経涌出品」:鎌倉時代の経文。重文。
前田青邨「紅白梅図」:花も枝ぶりもふんわりと丸い名品。
佐藤玄々「神狗」:むきだした歯や筋肉がキモイ、リアリズム作品。

「信貴山縁起絵巻(飛倉の巻)」:江戸時代の写しだが、いろいろな絵巻が集まっているようだ。
「伴大納言絵詞(上巻)」:これは江戸時代の写本で、大半は白描(色彩なし)となっている。
「東大寺正倉院宝物図」:これも江戸時代のもの。こういう資料があるのも熱田神宮ならではと言えるだろう。

「飾鞍図」:熱田神宮の神馬と飾鞍を描いた、江戸時代の作品。重文。

この他にも十数本の刀(全部で450本余りあり、国指定重要文化財が20本あるそうだ)が展示されていたが、私はもう一つ刀に興味がわかない。入口すぐの所に、刃長が2mを超える「刀 末之青江」という室町時代の刀が展示されていた。



この後、本殿なども見て回ったが、ま、私に宗教心無しだからな。非常に興味深く思ったのが、本殿に礼拝する人たちが滅茶苦茶真剣に祈っていることと、鳥居を出入りするたびにお辞儀をする人が圧倒的に多いことだ。

私など「祈ったら負け」(科学的根拠のない祈りなどの習慣を認めたら、科学と論理を否定することになるので、それは人類の敗北に等しいと思っていたりする…、というのは半分冗談だが)と思っているので、非常に不思議な感じがした。

「信長塀」:信長が奉納した日本三大土塀として名高いものらしい。



「ならずの梅」:1500年代の古図にも登場するほど古いのに、一度も実をつけたことが無いという縁起の悪い梅。



「熱田神宮本殿」。



「大楠」:弘法大師お手植えとも伝わる(大体、古木や温泉、寺の由来には弘法大師が登場する)、樹齢千年以上と言われる楠。



「又兵衛」:良く見えないが合掌造りの原型と言われる様式らしい。



それでは次へ。

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