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快適な東京(13) 古典酒場

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ということで15時過ぎとなった。展覧会も4つ見ると辛いものがある。時間は早いがそろそろ飲みタイムにはいることにするか。どこに行くか考えたのだが、私は赤羽、北千住という東京北部飲み地帯には複数回行ったことがある。しかし、かなり印象深かった十条には一度しか行ったことがないので、久々に再訪してみることにした。原宿から新宿に移動し、埼京線乗り換えですぐに到着するので、場所的にも良い感じだ。


→原宿駅のすぐそばは緑がたっぷりなのだが、蚊とかいないよね?

十条といえばもちろん「S」である。開店時間まで今しばしかかるので、まずは十条散策と行こう。なんとも懐かしい食堂や洋食店を見て歩くうちに、私の心は穏やかになっていった。東京もこの辺は年配の方が多いし、心和むものがある。普段の私はかなりピリピリして歩いていることが、自分でもよく分かる。

時間をつぶしきれず、「SC」でアイスコーヒーを飲んで時間待ち。



16時25分頃にそろそろ行くかと店の前に来ると、おっと既に十数名の行列ができているのだ。何とか第一シリーズで入店できそうなので、私もそのまま並ぶことにした。

しかし開店時間の16時半になってもオープンしない。後で店の前にあった小さな案内板を見ると、どうやら現在は17時開店になっているらしい。結局17時ちょっと前に開店し、客のグループ単位に入店。これは全員一気に入店させるとてんやわんやになるので、数人ずつ満遍なく席に着かせ、最初の飲み物と食べ物を注文させて、上手く回す仕組みらしい。

私も1人で中央テーブルの一角に腰を下ろし、酎ハイを注文。通しは落花生2個。つまみはしめ鯖、煮込みを注文。なるべく前回食べていないものをと思ったのだが、煮込みは前も注文していたみたいだ。しめ鯖は全体に締めてある感じ。といっても酸味は強すぎず、食べやすい。煮込みは伝統的オーソドックスな醤油味。もつとコンニャクが入っている。

次は燗酒に切り替え、ぬか漬けを注文。ぬか漬けは大根、にんじん、キュウリの3つ盛り合わせで、小食な私にはぴったりだ。ところで飲み食いしたものの写真が全くないのだが、店内に「お客さま同士のトラブルになるので、撮影はお控え下さい」という掲示があったのである。

ああ、大勢押しかけるとそうなっちゃうんだよなと思ったが、実はネットで調べてみると食べ物だけをささっと撮るのはOKらしい。店内やメニュー撮影をしようとして他の人が入ってしまうのが問題らしいのだ。いずれにせよ、無作法には注意したい。

ぬか漬けで燗酒をもう一本(酒は180円)行って、飲みは終了。全体的には声高な客もなく、店のお姉さん(かなり年配の人ばかり、60歳オーバー?)達も穏やかに、それでいてきびきびと働く良い店であった。最後に5人でやってきてサッカーの話を大声でしだしたバカ者には、「こういう店に来るには1万年早い」と心の中で言っておこう。



交通の関係と少し歩きたい気持ちもあって、十条から東十条へと商店街を歩く。

 

東十条から有楽町へ移動。

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